西の空は晴れている

絶望の向こうに希望がある............、はず!

多賀宮(伊勢神宮・外宮)

2017-03-31 08:18:33 | 神社 古代

一昨日、愚息が入寮する為、本人と嫁と荷物を載せて伊勢へ行ってきました。3人家族の僕には不釣り合いなストリーム。この日の為に乗る運命だったって感じ。隙間が無いくらいに荷物を詰めました。入寮指定日はこの日のみと決められており、通常、ブラック企業で平日に休みをとるという行為はかなり厳しいことではありますが、先日、休日出勤を強いられたので、その代休として何とか。休日出勤も神の思し召しだったということで(笑)。

四日市~鈴鹿~亀山は、いつも渋滞しており、往復13時間近くの日帰り運転。疲れたわ~。昨日まで、腰から下がもわもわってダルかった。翌日から当然会社だったですし、アサイチで会議が入っていたので、少しでも早く帰って資料を作りたかったのですが、伊勢へ来て神宮を参拝しないのも日本人としてど~よって気持ちもあり、外宮と月夜見宮へ参りました。

伊勢神宮・外宮。昨年に続き2度目です。豊受大御神が奉られています。ここ最近、奈良付いていたのですが、神宮はそれとは異なる空気があります。どちらがどうということでは無く、どちらも素晴らしく気持ちが良いのですが、まあ、参拝する者の気持ちとか先入感もあるのですかね。豊鍬入姫、倭姫の旅とも関わってくるのですが、大和と伊勢(特に外宮)との関わりに付いては、もういろんな説があって、想像が膨らみます。伊勢神宮は、所謂唯一神明造と呼ばれる社殿ですが、多少、そういう事に興味をもった人であれば、屋根にある千木の形状と鰹木の本数から奉られている神様が男神か女神かがわかる。内宮は、当然に女神とわかる千木と鰹木ですが、外宮の場合は・・・・・・。

今回は、同じ敷地内にある別宮・多賀宮も参拝しました。少し登っていかなければならない場所にある。豊受大御神の荒御魂が奉られています。一般的に、神宮では個人的なお願い事はしてはいけない説があり、更に、この多賀宮では個人的なお願い事をしてもOK説がある為か、平日の午後に、別宮であるにも関わらず参拝者が列を作っておりました。

更に、ブルガリアの超有名な霊能者が、”多賀宮こそ地球上の唯一無二の聖地である”と言って、ここでひれ伏しただか泣かれただかという話もあり、またぞろ”キリストがぁ~、モーゼも~”みたいな話まである。その手の話、嫌いじゃないですけどね(笑)。ただ、日本神道にユダヤやらキリストやらを絡める方って、結構な割合でクリスチャンだったりするので、話12%ぐらいで楽しみましょって感じですかね。

僕はどちらかと言うと、縄文人の原始的な信仰がどういう風に神道に残っていったかの方に興味があります。高倉山古墳を祀る聖地としての多賀宮、高倉山そのものを聖地として祀る古代信仰。当然大和系が入る以前に、古代伊勢にも豪族は居たであろうし。なんか、そういう古代史と神道のからみみたいものが知りたい。

多賀宮。良かったです。ここで古代人は彼らの神を奉っていたんだな~って思いました。


ありがとう

2017-03-19 08:37:03 | 親バカ

昨日、宅急便で俺宛に「みむろ杉」という冷酒が届く。奈良・大神神社のお膝元で350年来お酒を造っておられる今西酒造さんの有名な冷酒。聖山・三輪山の伏流水で醸造されたお酒。前から飲んでみたかったんだよ。

送り主は、息子。今月末には進学の為に、県外へ出る。98.2%、戻って来ることは無い。”これまで育ててくれてありがとう”ということらしい。全く考えてもいなかったので、素直にうれしい。酒好きで最近奈良に嵌っている僕の嗜好を120%満足させる一品。普段は仏頂面で、オヤジの話を聞いているのか聞いていないのかもよく判らない感じであるが、さりげなく送り先が好む物を考えていたのだろう。

18年間、育ててやったという気持ちは全くない。人より上にとか、偉い人になれとか思ったこともない。つうか、早生まれだったせいか、小学生の頃までは周りに付いていくのが精一杯だったし、本人にとって幸か不幸かは解らないが、僕も嫁も世間一般の権威にあまり価値を感じられない人間であるので、学校の先生や同級生から称賛されるような子になる事は全く期待せずにきた。彼が小さい頃から言ってきたことは、

「好きな事をみつけて、それを頑張りなさい。但し、オカマと無職だけは許さん。」

ということ。【サラリーマンは3割減る】という本が売れているとか。”少しでも偏差値の高い大学を出て、安定した会社へ入って”なんて、イマドキ本気で考えている人が居るとは思えないが(そもそも安定した会社なんてもう無いし)、安定を求めてやりたくない職に就こうが、やりたい事をやろうが、どの道、大人になれば苦労いっぱい、楽しみちょっとなんだから。

小さい頃は、学校の先生目線で見れば、確実に”出来の悪い子”であったろうし、トラブルはいっぱいあった。いやいや、もっと前は夜泣きが凄くて半年近く殆ど眠れなかった。ちょっとだけ世間様的なヒーローになれた瞬間は、高校剣道の県大会で決勝戦の舞台に上がった時ぐらいか。良い事、悪い事、今となっては全てについて、良い経験をさせて貰ったと思っている。楽しかったよ。

俺が、"ありがとう!”って心から思うよ。

 


残念です 

2017-03-16 22:27:09 | 芸能

伊東四朗『十津川』シリーズ「財産」 渡瀬恒彦さん追悼続々

前からというわけでは無く、ホント、ここ2、3年で急に好きになった役者さんです。ここ2、3年に限って言えば、一番好きな役者さんだったので、残念です。

僕は45歳を過ぎた辺りから地上波は殆ど見なくなり、専らBSばかりを見るようになりました。そんな自分に合っていたのが、「十津川警部シリーズ」と、「タクシードライバーの推理日誌シリーズ」。渡瀬さんの落ち着いたしゃべりが妙に心地よく、古いのから最近のまで、録画して観ました。”大声出して大騒ぎ”的なドラマって、僕の歳だと不快なだけなんだよな~。「タクシードライバーの・・・」なんて、毎度、タクシーで遠方まで行って、美女が犯人で、もうお決まりのパターン。最初は暇つぶしで見ていたのが、いつの間にか新作が楽しみになっていました。第1話からほぼほぼ見ましたが、10数年続いているので娘さん役の人が普通に成長していってんだよね。

当然、今日はBS-TBSの「十津川警部シリーズ50」。渡哲也さんと共演したやつね。お兄さんみたいに渋いというのとも違う。落ちついているけど老けていないという感じ。ああいう歳のとり方を、しゃべり方を出来たらいいなって思います。

ご冥福をお祈り致します。


大神神社 狭井神社

2017-03-12 08:41:57 | 神社 古代

今日は一日中仕事しないと、客への資料が間に合わんな~と思い、早起きしたんだけど、全然やる気が起きず、ブログばかり書いている。現実逃避やな~。夜は徹夜やな~。(しないと思うけど。たぶん、適当なところで寝てしまうだろう。)

さて、大神神社。二度目の参拝です。昨年来た時に、是非にもう一度と思っていたのですが、思っていたより早くに実現させて頂きました。昨年ぐらいから、良い事も悪い事も、頭に思い浮かんだ事が、とっとと実現してしまう様に思う。

空気がとても良いのです。爽やかなんて言葉で表現できない。ずっと体調が悪かったのですが、大神神社の参道を歩き出した瞬間に呼吸が楽になり、肩凝りがす~っと消えて行きました。多分、木々が多く、マイナスイオンとか酸素量が多いからなんだと思うけど、ヲタはそれ以外の事を妄想し、ありがたい気持ちになるんです。(笑)

ご祭神は、大物主大神。大国主大神の幸魂奇魂と言われていますが、両者は別モノだと思っています。本殿は持たず、三輪山そのものをご神体としている日本最古の神社です。三輪一族が、饒速日命(ニギハヤヒノミコト)が、長脛彦が、いやいや三輪山の神と伊勢の神は一体分身だとか、まあまあ、神話、逸話、カルト話等尽きない神社であります。箸墓古墳に絡んだ話もありますしね。参拝する時は、大物主大神だと思えば良いじゃないですか。

三輪山の登拝口にある狭井神社。

ここから、三輪山へ登ります。食べ物持ち込み禁止、撮影禁止、軽い気持ちでの登拝禁止。見てきた事を言いふらすこと禁止。登山じゃないですからね。当たり前です。

諸説ありますが、三輪山の神様は優しい神様だと思います。去年、ここから山の辺の道を歩いて檜原神社へ行った時も、本当に気持ちが良かった。今度は、絶対に三輪山登拝目的で再訪したいと思っています。

調子悪かった体が、ホント、急に楽になったので、ありがた~くなって思わず周りの木々を撮ってしまった。祈・再訪。


平城京

2017-03-12 08:15:35 | 神社 古代

平城京跡。シルクロードの終着点ですぞ。大極殿はデカいし、平城京、広いわ~。周りの塀が写真じゃ分からない位に広いものねえ。

大極殿から朱雀門を望む。

遠くて、朱雀門が小さく写って、何を撮っているのか分かりません。朱雀門の前を近鉄が横切っているのが、何とも。これから、いろいろ建っていくのかもしれませんが、今はがらーんとして、ランニングしている人や、散歩している人が居て、市民の憩いの場って感じでしたね。せんとくんも居ませんでした。(笑)俺的には、これくらいの寂れ具合がいかにも昔の都って雰囲気があって好きですけどね。

 


賣太神社 稗田阿礼

2017-03-12 07:43:51 | 神社 古代

大和郡山市の稗田にある賣太神社 です。

ご祭神は稗田阿礼です。古事記の編纂者として有名な方。出自は低い身分の家柄だったけども、”目に触れたものは即座に言葉にすることができ、耳に触れたものは心に留めて忘れることはない”と言われる程に記憶力が高く、聡明な人だった様です。この神社がある場所の地名が稗田。稗田氏の本拠地であり、推古天皇の頃には既に賣太神社はあったとのこと。

境内にあった柚子の木(かな?)。稗田阿礼女性説というのが江戸時代からあったそうですが、静かで優しげな雰囲気の境内に立ち、実をいっぱいつけた柚子の木(だと思う)を見ると、だぶん、そうなのかなと思いました。


箸墓古墳

2017-03-11 13:24:12 | 神社 古代

箸墓古墳。倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)の墓と治定されています。二度目です。

随分前から、卑弥呼の墓説というのがあります。昨年訪れた時、僕の中では”邪馬台国は九州”だったのですが、ここ半年で”邪馬台国は畿内”に変わりつつあります。箸墓古墳については、台与(卑弥呼の後継者)の墓説も聞いたことがあるな。台与(とよ)→豊鍬入姫→豊受?古代史に付いては、いろいろな仮説を楽しめれば良いと思うので、絶対これだっていう風に決めつける気はサラサラ無いのですが、ぼや~っとした流れは自分の中で出来つつあります。「魏志倭人伝」の中で、”卑弥呼は長大”と書かれている。”長大”というのは、成人を表す場合と老齢を表す場合がありますが、仮に卑弥呼の墓だったとしても、後者だと卑弥呼はおばあちゃんだったことになり、妖艶の美女では無く、少し残念ですな。

247年3月24日と、248年9月5日に日食があった事が解っており、恐らくその時、日の巫女であった彼女に何等かの出来事があったのでしょう。

卑弥呼であれ、○○姫であれ、女性の陵墓であることはほぼ間違いない。箸墓古墳、側で見ると大きいですよ。日本書紀では、箸墓古墳について「昼は人が造り、夜は神が造った。」と書かれています。その位に、民が昼夜を通して総出で造ったということなのでしょう。それだけ、人々に敬愛されいた、或いは何かの犠牲になった女性(ひと)が埋葬されているということなんでしょう。この前に立つと、何かの為に犠牲になった方という感じを受けるんだよな~。


檜原神社 北緯34度32分

2017-03-10 18:42:59 | 神社 古代

檜原神社です。大神神社の摂社で小さな神社ですが、ヲタにとっては人気のある神社。去年に次いで二度目の参拝です。最初の元伊勢神社です。大和神社のところでも書きましたが、第10代天皇の崇神天皇が豊鍬入姫命に銘じて、宮中に祀られていた天照大神の御魂を最初に遷し奉った場所です。ご祭神は、天照大神。拝殿はありません。全国でも殆ど見られない形式の三ツ鳥居があるだけ。

去年訪れた時は、テントの陰に隠れていた為、はっきり見られなかったので、今回はしっかりと見させて頂き、嬉しく思っています。う~ん、鳥居とは言うものの、柵というか、なんか封印されているようにも見えます。ご神体は、三輪山。

 

この檜原神社は所謂太陽の道(レイライン)上にあります。淡路島の伊弉諾神社、二上山、箸墓古墳、檜原神社、伊勢の斎宮跡、古代の聖地が北緯34度32分上に並ぶ。ここから見える二上山に沈む夕日はもの凄く綺麗なんだそうです。二度訪れると、そこが自分にとって居心地の良い場所であると、どんなに遠い所であっても、勝手になじみの場所と思ってしまう。今度は、夕方時分(かたわれ時)を狙って訪れたい思います。

 

 

 

 


石舞台古墳

2017-03-09 22:31:46 | 神社 古代

 

今日、明日と関西方面出張で、今まで大阪営業の面々と飲んでいました。仕事で全国いろんな処へ行くのですが、大阪営業は毎度、直会(なおらい)”を開いてくれます。暖かいです。

さてさて、”大和は国のまほろば”は、まだまだ続きます。

石舞台古墳です。

これ、中学の歴史の教科書の最初の方で絶対出てきますよね。本物、見たかったんだよね~。朝の8時30分頃に行ったんで、他に観光客が居なく、心静かに見て回ることが出来ました。

ここから中へ入って行くことが出来ます。メジャーな古墳の中に入れることはなかなか無いので、でも、なんつ~か、観光地化していて悔しい部分もあるのだけど、貴重な体験ではあります。

古墳の中から、上を見上げるとこんな感じです。被葬者は蘇我馬子と言われています。

石舞台古墳と言えば、本当、メジャーな観光地というイメージですが、要は人の墓ですからね。複雑な心境です。一枚目の写真のイメージが超ポピュラーではありますが、これが造られた時点では、石の周りには普通に土が盛られていたはず。何時の時代かは解りませんが、土が取り除かれて、内部がむき出しにされてしまったということ。酷い話です。メジャーな観光地に来てはしゃぐ気持ちにはなれません。蘇我氏は、乙巳の変以降、衰退の一途をたどるのですが、墓土まで身ぐるみ剥がされるとは、非道というか、悲しいことですね。蘇我入鹿に至っては首塚ですもんね。俺らが若い頃は、一方的に蘇我氏は悪者ということで学校で習いましたが、最近では蘇我氏の功績については見直されつつあるみたいですね。⇒歴ヲタのイメージとして、藤原氏(中臣氏)が悪者的な・・・。

とは言うものの、本物を見ると感動してしまいます。太古の技術力と、その時代の人々の功績にリスペクトですな~。


石上神宮

2017-03-08 21:34:16 | 神社 古代

石上神宮(いそのかみじんぐう)です。物部氏の総氏神ですぞ。想像していた通り、男っぽい感じがしました。

日本最古の道と言われる山の辺の道がここから三輪の大神神社まで続いており、ウオーキングルックの人達も結構いらしてました。いい天気だったしね。ご祭神は、神武天皇東征で、国土平定に偉功をたてられた天剣(平国之剣)とその霊威を布都御魂大神、鎮魂の主体である天璽十種瑞宝(あまつしるしとくさのみづのたから)の起死回生の霊力を布留御魂大神、素戔嗚尊が八岐大蛇を退治された天十握剣の威霊を布都斯魂大神と称え、総称して石上大神と総称して祀られています。武器に宿った霊魂という感じ。国宝の七支刀があることでも有名です。

重要文化財の楼門です。十種神宝はやっぱ、ここに眠っているのかな~。”起死回生の”というのが魅力的。起死回生のお守りがあり、触手が伸びそうになりました。これまでに全国いろいろな神社を参拝していますが、お守りについては、自分が幼少の頃からお詣りしてるO山神社のものしか身に付けていません。何処の神社でも御利益有りそうなお守りを目にするのですが、そこは毎度グッと堪えています。おみくじについても、ほぼほぼO山神社でしか引きませんが、切羽詰っている時期であれば、それ以外の神社で引くこともあります。

石上神社と言えば、ニワトリ。神様のお使いですからね。どのニワトリも毛並みが良く、なんかおっとりしているというか、良いところのぼっちゃんって雰囲気でした。