西の空は晴れている

絶望の向こうに希望がある............、はず!

平成最後のGW

2019-04-29 08:06:48 | 日記

半年ほど前からインスタに嵌っており、ブログはすっかり等閑になっていました。久しぶりに新規投稿を試みるも、微妙に投稿書式が変わっており戸惑っております。何でもかんでも”平成最後”(笑)という表現が付きますが、まあ、元号が変わるということで、昨日は位山に登拝してきました。

元号が変わると言えば、そりゃ~位山っしょ。天智天皇に位山のイチイの木を用いた笏が献上された際、この木が一位の官位を賜ったことから木はイチイ、山は位山と呼ばれるようになったとか。その時から現在まで、天皇即位の際の笏は位山のイチイの木で作成されるそうです。

まあ、元号が変わるのは偶々で、GWには毎年位山に登っているんです。いつもは、謎の巨石群から登るのですが、今年は倒木で通行止めになっていたのでスキー場側から登りました。毎度往復2時間ちょっとなのに、今年は5時間近く歩いたよ。12km強?

ここは飛騨一宮・水無神社の奥宮であり、笏の話以外でも「日本書紀」に出てくる両面宿儺の話とか、更に大昔に遡れば「竹内文書」では”超”が付く聖地となる山です。いろいろな文献・伝承をひっくるめると、唯の場所ではないことは解ります。

謎の巨石がいっぱいあります。神社が好きなんで、奈良の有名神社他、いろいろ行っています。神社ヲタ、古代史ヲタなんで、更に”奥宮”と言われる御神体的な山へ行くこと多々で、そこには大概磐座(イワクラ)がある。まあ、縄文からの信仰にとって、磐座、甘南備(カンナビ)、神籬(ヒモロギ)は絶対不可欠なんでね。

位山の巨石は他のそれとはスケールが違う。数も多いし、一つ一つがデカい!伊勢の神宮とかで木に抱き着いている観光客とかを見ると、”この不敬な土民がぁ!”って思うのですが、最近は山で巨石を見ると抱き着きたくなる自分がいる(笑)。縄文人が山や岩に神が宿ると感じた感性、解るわ~。

さて、平成もいよいよ終りですねえ。平成の初めころ、体調を壊して全く何処へも出かけれないGWということがあったのですが、その時は全く気にならなかった。15年程前くらいからかな(要は社畜に成りだした頃?)、貴重な連休、アレしてコレしてって思うようになったのは。GWは一日も休まず休出という年もあったしね。まあ、あまり良いものではありません!

15年前に比べればやりたい事なんかも増えているのですが、今はそんなに切羽詰った気持ちも無く、飄々と休日を過ごしています。

昔は、ホント、時間も無くお金も無くという感じだった。平成と聞くと、思い出すのは「ホテル・ヘイセイ」。誰も知らんやろ(笑)。

息子が小5くらいの頃、思い立って山形・米沢の上杉・直江絡みの史跡を観に行くことにした。全然、金の無い時分で(今も無いけどさ)、車中泊の予定で。

でも、実際に現地に着いた頃には、11月の寒くなる時期に7時間近く運転してクタクタで、車中泊ってことないだろうってことになり、ホテルを探しました。

見つかったのは、「ホテル・ヘイセイ」という小さなビジネスホテル。1室だけシングルが空いており、小さいベッドで親子二人で寝ました。

お金が無いから、折角の観光地ながら夕食はラーメンだけ。それでも、楽しく良い思い出です。

愚息とは、北は山形から南は出雲までいろいろ行けました。常に金は無かったけど(笑)。”ねずみーランド”やら”英語教育の充実”やら、あえて目くじら立てて否定する気もありませんが、此処は何国よって思います。歴史が薄く”スターうおづ”なんていう造り話の継続でアイデンティーを保っている国の属国に成り下がって。失われた10年(20年だっけ?)とか言われていますが、今は表に出ていないけど、将来に繋がる可能性みたいなものが秘かに育った”平成”だったと思いますよ。世の中もそうだし、僕個人としても。

令和の世は、2極分化していく思います。