雄山神社は、立山山頂の峰本社、芦峅寺の中宮祈願殿、岩峅寺の前立社壇の3社からなります。今日は、本社へ寄った帰り道に前立社壇に参拝。
まあ、帰り道と呼ぶにはちょっと方向が違いますがね。昨年に鳥居が新しくなりました。
ここ数日で雪も割と溶けた様ですが、まだまだ残っている。夕方、暗くなり始めた時間帯、雪の中に優しげに灯る灯篭の明かりは、なかなかに玄妙な感じです。
肌寒さが寧ろいい感じの清涼感となる空間。”神道は宗教ではなく縄文期から日本に息づく自然崇拝”だとか、いやいや、”現代のそれは明治以降の国家神道であって本来のものと違う”とか、神社の有り方についても賛否両論いろいろ目にしますが、神社というか神道はその場へ行くことが、その場を大切にする気持ちが第一義であると思っています。一時期、各地の神社についての御由緒、ご祭神について詳しく調べた時期もありましたが、今はその空間、場所そのものを感じとれれば、それだけで満足。雄山神社のご祭神は、伊邪那岐神と天力雄神とされていますが、雄山そのものが神で良いではないですか。
神社巡りをするようになって結構経ちますが、2年程前から、ホント、神社では全くお願い事をしなくなりました。下世話な願いや邪(よこしま)な思いがいっぱいで、俺なんて穢れの塊みたいなもんですが、そこに居る時だけは、不思議なくらいに自然に、その場にいること自体がただただ嬉しく有り難いみたいな。なんか、上手く表現できないけど。