西の空は晴れている

絶望の向こうに希望がある............、はず!

ドイツ

2014-08-09 22:26:39 | 日記

今更、ドイツの話。7月16~19日まで、仕事でドイツへ行ってきた。その間、日本では自分の担当製品がクレームとなり、怒涛の7月。お盆直前の今日も・・・、やめておこう。グチグチと女々しい。

元々、ドイツというか欧州には全く興味が無かったのだが、実際に行って来て、すっかりドイツが気に入ってしまった。仕事でまわるお客様の所在地はドイツ国内でそれぞれが離れており、何処にホテルを取ろうが毎日アウトバーンを3時間ぐらい走ることになる。今回、同行してくれた営業のIさんが、誰からか、”くろさんは歴史好き”という情報を入手されたらしく、ホテルは3日間とも、歴史を感じれる田舎街をチョイスして下さった。夏季は、8時を過ぎても外は明るく、毎晩、外で食事をした。

1日目は、あまり食欲も無くハムとチーズ、野菜の盛り合わせにビールを数杯。つまみ程度の量を予想していたのだが、塩味ベースのハムが数種類と俺の嫌いなピクルスが大皿に山盛り。チーズも味が濃すぎて全く受けつけず。40数年生きてきて、出されたものを残した経験は殆ど無く、無理して喰ったが、2/3以上を残してしまった。ただ、周囲の雰囲気は良かった。7時過ぎから、家族連れ、カップル、或いは個人で、ゆっくりと食事をする。ビールを飲みながら本を読むおじさん。とても自然なのです。

窓辺に赤い花が有るのが、僕の泊まった部屋。仕事を終えてホテルに戻ると7時半ぐらいになり、2日目も屋外で食事。白身魚が美味しくて、ビールもgood。ドイツに居る間、数種類のビールを飲んだが、どれも美味しかった。一言でいえば、飲みやすいという感じ。帰国してから、どうも日本のビールは酸味が強く感じられて気になってしまう。

ケルンの大聖堂。世界遺産です。何百年もかけて造ったもの。外も内も、凄い迫力。こういうのを見ると、この国は強いなと思ってしまう。この歳になって不勉強を晒すというか、稚拙な事を書くが、ドイツ(欧州全体かな?)ってコンビニが無いのですね。10数年前に行ったギリシャにも無かったよ~な。ほぼ毎日コンビニを利用している俺が言うのも何だけど、このことをとっても欧州はまだまだ強いぞと思う。戦後、頑張ってこられた方々には、ホント、申し訳ないけど、日本ってアメリカの属国である道をひた走って来たんだと、最近、強く感じます。

3日目は、バッハラッハというライン川沿いの街。ここが、凄く良い。古い街並み。街全体を囲っている城壁?が、そのまま住居として利用されていたりする。定期的に教会の鐘が鳴るのだが、それがしっかりしたヨーロッパ文化みたいなものを感じさせてくれる。観光地ではあるが、時間の流れがとてもゆっくりしており、街全体が現実から離れた別世界という気分になる。東洋人は俺ら2人のみ。ハープの弾き語りを聞きながら、ビール、肉料理、ウインナー、ワインを楽しむ(ワインでは有名な場所だそうです)。料理が出てくる時間は、日本のそれに較べれば確実に遅いのだけど、全く不快感は無い。仕事でいろいろな問題を抱えていながら、最高の雰囲気の中で食事をすると、普通に”うまい!”と感じ、杯が進んでしまう俺は、もう、どうしようもなくいい加減な奴だと思う。浅ましい生命力。それでも、美味いモンは美味い。バッハラッハは、気に行った。こういう時間を過ごせるここの人たちは、時間とカネに追われる日本人よりも明らかに勝ち組。プライベートでもう一度来たいと思った。

ライン川沿いは、古いお城が沢山ある。いいわ。いい!

数日間の滞在で何が解るというものでもないが、日本に比べてドイツはまだまだ本気をだしていないと思った。向こうの企業を訪問しても、田舎街をぶらついても、そう思った。日本って、上手くいっている奴もそうでない奴も、セカセカと常に何かに追われているというか、国も企業もそんな感じじゃない?見知らぬ他人に笑顔を向ける余裕なんて全く無いみたいな。少なくとも俺にはもう余力はありませんな。帰国して感じた素直な印象というか直観というか。

ともかく、バッハラッハは良いわ。絶対に、再訪するぞ。