西の空は晴れている

絶望の向こうに希望がある............、はず!

大和は国のまほろば

2016-08-28 17:56:45 | 神社 古代

奈良に来ています。明日は奈良・大阪、明後日は九州出張ということで、宿泊費は自腹(当然ですが)で、一日早く奈良入りし、奈良観光です。まあ、観光といっても、近年は特に古代史に関わる所と神社にしか興味が無いのですが(最近は、寺とか戦国関係にすら興味無し)。いや、喰っていく為にエンジニアをやっていますが、日々の知的好奇心は、今、古代史にしか向いていないという状態ですわ。

4月頃だったかな、「星空のエンゼルクィーン」という30年以上前の曲を聞いているうちに、無性に箸墓古墳に行きたい衝動に駆られたのですが、奈良ですからね。時間的にも、距離的にも気合だけでいける場所じゃ無く、まあ、今年は無理かって諦めていたところ、先週、突然、決まったこの出張。もう、大物主の神様が呼んでいらっしゃるとしか(笑)。昨日、慌てて準備したのですが、JRチケットも宿もすんなりととれて、いざ大和へ。

まずは日本最古の神社と言われる大神神社。公的には、大物主大神がご祭神です。ただ、記紀以前から三輪山は信仰の対象であり、神武以前の豪族、はたまたニギハヤヒが云々等、いろんな説があり、明治期まで入山禁止だったご神体の三輪山を含めて、興味が付きません。三輪駅に着くまでは、小雨が降ったりとどんより空だったのですが、大神神社に着く頃には快晴です。

さて、観光客でいっぱいの大神神社を後に、日本最古の道と言われる”山の辺の道”へ。”日本最古”ばっかりや~。ここは、ヲタか通しか歩きません。うす暗く急な細い山道を25分ほど歩くと、桧原神社へ通じているからです。流石に上着は着ていませんが、皮靴、サラリーマンルックに大きな旅行カバンで山道を歩く自分は我ながら変。途中から人通りも殆ど無くなり。”この道は、「舞い降りた天皇」という小説の中で、古代史の秘密を調べる主人公が襲われた場所じゃん”なんて思いながら歩いていると、ん?途中の摂社であいさつを交わした見知らぬ女性が俺を待っている感じ・・・。僕より10~15歳ぐらい若い感じですかね。ん~、桧原神社への山道、二人で歩くことになっちゃいました。まあ、薄暗い山道、”痩せたデブ系オヤジ”の自分でも、少しは頼りになったのでしょう。桧原神社で暫しお話した後、別れ際、「とても一人では歩けませんでした。ありがとうございました。」と言って去られました。まあ、そんだけなんですがね(笑)。

さて、桧原神社。ここは、元伊勢の一つです。元伊勢とは何ぞや?興味ある人は勝手に調べて下さい。ここの鳥居は、三ツ鳥居といいまして、鳥居が横に三つくっついています。この形式は、全国でも大神神社の裏とこの桧原神社だけなのです。まあ、ヲタの間では有名になりつつある場所なので、今日はテントで三ツ鳥居は隠されていました。残念。

神社の正面から見る二上山に沈む夕日は超幻想的だそうです。

次は、箸墓古墳を目指します。箸墓古墳は、”昼は人が造り、夜は神が造った”と言われています。公的には倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめ)の墓とされていますが、数年前より卑弥呼の墓という説で盛り上がっています。僕の少ない歴ヲタ知識と直観では、卑弥呼の墓では無いと考えていますが。ただ、記紀に見られるようなホトをついて亡くなったという説はともかく、なんか悲しい亡くなられ方をしたんだろうなとは思うのですよ。何でかはわからんけど、来れて良かった思う。

ただただ、手を合わせました。道の表示が悪いのか、車のナビに慣れて生き物としての感性が劣化したのか、道に迷って、結果、ぐるぐると箸墓古墳の周りを一周してしまいました。傍から見れば、やっぱ異様ですよ。サラリーマンルックの痩せたデブが、汗ダラダラで古墳の周りを歩いているのですから。でも、ホント、来たかったんだよな、箸墓古墳。人っ子一人居なくて、良かったです。近年、思うのですが、行きたいと思ったところはほぼ行けているなって、じゃあ、例えば、”九州の高千穂へ行きたいと思ったら、行けるんかい?”と言われれば100%行けないでしょう。心のどこかで、無理だと思っているから。

 ホケノ山古墳から箸墓古墳を後ろに。この辺、普通の農村です。近くに纒向遺跡もあり、何が出るかわからないから、土地開発が進まないのでしょう。想像したものとは違う部分もある。でも、やっぱ、実際に来て見てナンボです。今回はナビ無しの電車旅だったので、場所や、そこへの行き方を含めて土地の人に聞くことが多々ありました。皆さん、とても親切に教えて下さいました。古代とは全然、風景が違うかもしれませんが、

大和は国のまほろば たたなづく 青垣山ごもれる 大和 美し 


能登へ日帰りドライブ

2016-08-13 21:30:54 | 神社 古代

 

 

能登方面へドライブへ行ってきました。ここは、まだまだ自然がいっぱいあって、運転していても気持ちが良いです。何気ない風景が、自分が子供の頃の夏と一緒。昭和の田舎の夏です。

能登最先端・禄剛崎灯台。上海1598km、釜山783km、あとウラジオストック○○kmという掲示もあります。10年ぐらい前に息子と来たことがあるのですが、本人は覚えていない。まあ、そんなもんか。そうそう、ここから車で5分ほど行ったところが、最近、日本3大パワースポットとか言われて人気があるそうです。人間嫌いのおっさんは、当然、そんな所へは行かない。正直、ちょっとネットで調べてみたのですが、有名な”なんとかの宿”の側にあり、展望台に入るのに500円、青のなんとかというパワーホールに入るのに1200円とかで、ちょっとねええらい商売化な聖域だこと。つうか、パワーホールと言えば、長州さんだろうよ。さて、パワーなんとかはおいといて、この禄剛崎灯台まで8分ほど歩いて上がってくるのですが、かなり急な坂道なんです。30℃以上のこの日、汗ダラダラで歩いてきて、この海を見ると、気持ちの良い風が吹いており、これが本当にいい気分。これで良いのですよ。

次に向かったのが、真脇遺跡。ここ、前から行きたかったのですよ。3000年以上前の土器、石器がオール本物(レプリカ無し)で展示されています。縄文パワーです。縄文人は移動型というイメージですが、この真脇遺跡のある場所では4000年間定住していたことが学術調査で解ったらしい。海、山の食物採取において安定していたことで移住の必要が無かったとのこと。そんな学問的なことはともかく、ここへ来たかったのは、コレ、環状木柱列、これが見たかったのですよ。

当然、発掘されたクリの木や、発掘調査結果から再現されたものでありますが、やっぱその場に立つと何とも良い。2800年前に建てられたことがわかっているそうですが、同じ場所で数回、立て替えられていることから、この時代の人達にとっては神聖な場所であったと考えられています。ストーンヘンジみたいです。博物館の中には、発掘された土器とか装飾品が展示されていますが、センスが良いのです。一般的に、縄文人は文化的に弥生人より劣っているイメージがありますが、両者の価値観というか、文明の形態、目指すものは全然違っていたのだと思うです。その辺の話を周りの人にチラっと振っても、全く理解されず寂しいですわ。博物館の来場者は任意で住所・氏名を書いていかれるのですが、ぱっと見、殆どが東京、埼玉等、遠方の方。俺が興味深々なネタについては、口を閉ざして生きるしかないですね。(笑)

”のと里山空港”のレストランで遅めの昼食。ここから飛行機に乗ることは、ほぼ無いとは思いますが、人生、何が起こるかわからない。能登はいろんな道が整備されて、行きやすくなりました。昔、海沿いに行くと結構時間が掛かったものですが、今じゃ奥能登でも直ぐに行けますよ。”直ぐにっ”つうこともないか。まあ、日帰りドライブには丁度良い感じです。

そうそう、子供の頃、周辺の田んぼからは普通に土器の破片が出できました。昨日実家へ行ったら、40年前に自分が集めたものがまだ採ってあって、まあ、破片ばかりなのですが、う~ん、縄文ですな。

 


毎回、血だらけ

2016-08-08 13:25:00 | 日記

夏場の節電対策ということで、この時期、土日休みが日月休みとなっている。貴重な平日の休日ということで、行きたい所もあったのだが、なんせ、庭木が伸び放題となっているため、ここ数週間、休日は剪定ばかりやっている。

毎度、難儀しているのが「ピラカンサ」というバラ科の木。秋には南天みたいな実をつけるので、僕の様な植物素人から見るとニセモノ南天にしか見えないのだが、流石にバラ科、枝の至る所に棘がある。もう棘棘なのだ。

剪定した枝や葉っぱは燃えるゴミに出さなければいけないので、ある程度の大きさに斬り直さなければならなく、この時に、どれだけ慎重に作業を行っても手に棘が刺さりまくってしまう。軍手をして作業を行っても、棘が通り抜けてしまうし、そもそも僕は手袋が嫌いなので、素手でやっている。

毎度、毎度、血だらけですわ。

手の甲、手首周辺はプツプツと血だらけです。

先週、某家電メーカーさんに技術打ち合わせに行った際、お客さんは僕の手ばかり見てて、、、何か変な病気だとか思われてたしとら嫌だな。

このピラサンカ、繁殖力が強く、昔は1本だったのが、現在は5本に増殖。それぞれがどんどん巨大化している。本物の南天が厄除けとして植えられるというのを聞いたことがあるが、このニセモノも棘棘いっぱいで厄除けになっていると勝手に思い込み、一応は大切にしているつもり。植木屋さんにお願いする金もなく、ずっと庭木は自分で剪定しているが、これが結構、面倒くさい。ただ、他の木も含めて10年以上もやり合っていると、妙な愛着がついてしまったのも事実。さっ、日がもう少し傾いたら、もうひと頑張り。