ヴィクトリア女王 最後の秘密 (Victoria & Abdul、2017英米、112分)
監督:スティーブン・フィロアーズ、脚本:リー・ホール、贋作:シャラバニ・バス
ジュディ・デンチ(ヴィクトリア)、アリ・ファザル(アブドゥル)
英国女王ヴィクトリア(1819-1901)の晩年、長い在位、大英帝国の繁栄のなか、彼女が皇帝の地位にあったインド記念金貨の贈り物を持参する役目をあずかった下級役人のアブドゥルが晩餐会で女王に気に入られ、次第に侍従相当にまでなる。
ただ予想されるように、周囲、皇太子など皇族、首相、侍従他の使用人たち、は面白くない。まだインドが独立する半世紀前で、しかも場所は宮廷である。そして実はアブドゥルはヒンドゥー教徒ではなくイスラム教徒であることがわかり、このあたりからも、話はややこしくなる。
映画としては、建物、衣装、料理など丁寧に作って見せてくれるところ、そしてなんといっても心身不自由になってからの女王が相手をよく理解できないところから、少しずつ進んで、人間的な感情を表出していくところ、しかも女王であるから、普通の人間味を素直に出すというわけではなく、それでも相手に、見ていくものに最後は納得させていく、この演技が、予想していたとはいえ、さすがジュディ・デンチである。
女王が崩御するとアブドゥルはインドに帰されてしまうが、その時に女王と彼の間を物語るものは徹底的に性分されていしまい、この話はあまりはっきりしない状態が続いていたらしいが、2010年にアブドゥルが残した日記が発見され、今回の映画となった。
もっともすべてこのようにあったかということになると、いろいろ議論はあるようだ。
クレジットに Based on real events...mostly とある。mostlyをどうとるか、国によって、人によっていろいろあるだろう。
監督:スティーブン・フィロアーズ、脚本:リー・ホール、贋作:シャラバニ・バス
ジュディ・デンチ(ヴィクトリア)、アリ・ファザル(アブドゥル)
英国女王ヴィクトリア(1819-1901)の晩年、長い在位、大英帝国の繁栄のなか、彼女が皇帝の地位にあったインド記念金貨の贈り物を持参する役目をあずかった下級役人のアブドゥルが晩餐会で女王に気に入られ、次第に侍従相当にまでなる。
ただ予想されるように、周囲、皇太子など皇族、首相、侍従他の使用人たち、は面白くない。まだインドが独立する半世紀前で、しかも場所は宮廷である。そして実はアブドゥルはヒンドゥー教徒ではなくイスラム教徒であることがわかり、このあたりからも、話はややこしくなる。
映画としては、建物、衣装、料理など丁寧に作って見せてくれるところ、そしてなんといっても心身不自由になってからの女王が相手をよく理解できないところから、少しずつ進んで、人間的な感情を表出していくところ、しかも女王であるから、普通の人間味を素直に出すというわけではなく、それでも相手に、見ていくものに最後は納得させていく、この演技が、予想していたとはいえ、さすがジュディ・デンチである。
女王が崩御するとアブドゥルはインドに帰されてしまうが、その時に女王と彼の間を物語るものは徹底的に性分されていしまい、この話はあまりはっきりしない状態が続いていたらしいが、2010年にアブドゥルが残した日記が発見され、今回の映画となった。
もっともすべてこのようにあったかということになると、いろいろ議論はあるようだ。
クレジットに Based on real events...mostly とある。mostlyをどうとるか、国によって、人によっていろいろあるだろう。