メドレー日記 Ⅱ

by 笠羽晴夫 映画、音楽、美術、本などの個人メドレーです

リヒャルト・シュトラウス「万霊節」

2024-11-02 17:52:21 | 音楽
リヒャルト・シュトラウスのすてきな歌曲「万霊節」、毎年聴きたくなる。まさに今日は11月2日で万霊節、すべての死者が集う日と言われている。
詩はオーストリアのギルムによるもの、

亡くなった女性がが墓前に花をもってきてくださいと嘗ての恋人にねがい
手を握らせてください
今日はどこのお墓も花が一杯
あなたを抱かせてください
むかし五月にしたように

美しく悲しいすてきな歌である
聴くのはエリー・アメリングの「ドイツ・ロマン派歌曲集」というアルバム(1976年録音)。とてもいいアンソロジーである。持っているのはLPレコード、現在CDも廃盤のようだがこういうものはアナログレコードがいい。

それと今年聴いてみてダルトン・ボールドウィンのピアノにもうっとりした。この人当時はドイツリートの伴奏では一般に三番目くらいの評価だったと記憶しているけれど、こういうリリックなものではトップレベルだろう。
 
10月31日がハロウィーンだから、この数日はお盆みたいなもので、秋にここで思いをはせるのもいい。


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