LOVE THEME (ラブ・テーマ)桑原あいトリオ・プロジェクト eweレコード
桑原あい(ピアノ) 森田悠介(電気ベース) 須川崇志(コントラバス) 石若駿(ドラムス)
桑原あいを知ったのは東京JAZZ2013の映像で、これにはびっくりし、早速デビューアルバムを聴き、その感性と積極性に感心した。その後の2枚は聴いていないが(最初のあれを聴くとしばらく置いた方が、特に新鋭の場合は、という余計なことも考えた)、4枚目の今回は既に書かれている曲をテーマ素材としてということらしいので、聴いてみようと思った。
最初はなんとエンニオ・モリコーネの「アマ・ポーラ」(なつかしい!)で、しかもテーマを借りてあとはメンバーのアドリブセッションなんていうものではなく、インスパイアされたところから始まる新しい創作で、10分以上の聴きごたえがある作品となっている。彼女のピアノソロからゆっくり始まって聴き手に深く広いイマジネーションを投げかけていく。音は極めて美しく、また粒立ちが心地いい。こんなピアニストだったんだ、、、そしてベース、ドラムスが入ってきて、ますます壮大な世界を見せる。
次のHere There And Everywhereもポール・マッカートニーのいいところをつかんでイマジネーションを誘う。コントラバスのボウイングも効果的だ。その他ピアソラの曲、デューク・ピアソンのNomadなども聴かせるし、私は名前しか知らないキング・クリムゾンの曲も迫力あるもの。
さらに、このアルバムで特筆すべきは録音で、ピアノやコントラバスもよく捉えられているが、特にドラムスの多彩な音をよく採ってミキシングしたと思う。
経済的な理由からかライブ録音がどの分野でも多いが、一回きりのよさはまさにその場で聴くのが一番で、パッケージとして出すものはやはりこういうしっかりしたスタジオ製作がいい。
今後もこのひとの音楽の多面的的な展開が楽しみである。この歳まで生きていてよかった。
桑原あい(ピアノ) 森田悠介(電気ベース) 須川崇志(コントラバス) 石若駿(ドラムス)
桑原あいを知ったのは東京JAZZ2013の映像で、これにはびっくりし、早速デビューアルバムを聴き、その感性と積極性に感心した。その後の2枚は聴いていないが(最初のあれを聴くとしばらく置いた方が、特に新鋭の場合は、という余計なことも考えた)、4枚目の今回は既に書かれている曲をテーマ素材としてということらしいので、聴いてみようと思った。
最初はなんとエンニオ・モリコーネの「アマ・ポーラ」(なつかしい!)で、しかもテーマを借りてあとはメンバーのアドリブセッションなんていうものではなく、インスパイアされたところから始まる新しい創作で、10分以上の聴きごたえがある作品となっている。彼女のピアノソロからゆっくり始まって聴き手に深く広いイマジネーションを投げかけていく。音は極めて美しく、また粒立ちが心地いい。こんなピアニストだったんだ、、、そしてベース、ドラムスが入ってきて、ますます壮大な世界を見せる。
次のHere There And Everywhereもポール・マッカートニーのいいところをつかんでイマジネーションを誘う。コントラバスのボウイングも効果的だ。その他ピアソラの曲、デューク・ピアソンのNomadなども聴かせるし、私は名前しか知らないキング・クリムゾンの曲も迫力あるもの。
さらに、このアルバムで特筆すべきは録音で、ピアノやコントラバスもよく捉えられているが、特にドラムスの多彩な音をよく採ってミキシングしたと思う。
経済的な理由からかライブ録音がどの分野でも多いが、一回きりのよさはまさにその場で聴くのが一番で、パッケージとして出すものはやはりこういうしっかりしたスタジオ製作がいい。
今後もこのひとの音楽の多面的的な展開が楽しみである。この歳まで生きていてよかった。