「ラブソングができるまで」( Music and Lyrics 、2007年、米、104分)
監督・脚本:マーク・ローレンス
ヒュー・グラント、ドリュー・バリモア、ヘイリー・ベネット
初共演とはいえこの二人でコメディを作れば水準以上のものは出来るだろうとは、想像できた。期待より上であったのはなにより。
一世を風靡したロックグループのその後はあまりさえない片割れと、小説家の踏み台にされたトラウマを持つ娘が偶然出会い、アイドル歌手に提供する曲を作曲、作詞で一緒に模索するなかで、立ち直っていくのを、曲作りの中身、プロセスをうまく絡めながら進行させていく。だから、予定調和でおそらくこうなるであろうという結末は想像しながら、飽きずに最後まで見ることができた。
しかも、そのフィナーレは、見るものをちょとかわし、手がこんでいてうまい。
タイトルとクレジットがしゃれている。ヒューの動きは、「ラブ・アクチュアリー」でイギリス首相役(トニー・ブレアを想定?)の彼が「Jump」にあわせて踊っていたのを思いださせた。