おはようございます。
今日は一日雨のようです。私は久しぶりに自宅で調べものやら雑務やら…で過ごしています。その合間に投稿します。
今だから言えることですが…。
昨年の東日本大震災以後、私はず~と体調不良でした。声が全く出ないこともありました。ちょうど茨城ヨーガ連盟の大会の時でした。絶対絶命の中で、キールタンはCDを使おうと決断しましたが、舞台に上がった途端、奇跡的に声が出たのです。だみ声ではありましたが…(笑)これは5月のこと。
6月は全国大会でしたが、同時に可愛がっていた甥っ子の若すぎる死。生まれつきの心臓病でした。
去年はもうホントに大波小波がやってきましたが、不思議と乗り切れました。それはやはり田原豊道先生のヨーガを学んでいたからでしょうね。たくさんのお仲間に囲まれていたことにも私は救われました。
現状を受け入れる…とはこういうことだったのかとマーヤー女神に気づかせてもらいました。マーヤーは幻影、夢。どんなに苦しんでいても悪事の背後にさえも私たちを包み込むブラフマン(偉大なる何ものか)の存在がある…とインド哲学では教えます。私たちが日常喜んだり苦しんだりしているのはマーヤーに惑わされているのです。ブラフマンが海ならばマーヤーは波。ですから私たちはこの大波小波に翻弄されているのですね。
ある聖者が言いました。
「マーヤーは絶えず遊びたがる。彼女は上り下りを楽しみ、また喜びと苦しみを、創造と破壊を楽しんでいる。彼女は心に欲望の波を起こすのが好きで、波を静まらせておくのは好きではない。
人は自分の旅でどこに連れていかれるのかわからずに、マーヤーが自分を誤った方向に連れていっていると思うのだ。しかし、神は一切所に現れている。マーヤーは神のご意志によって現れたのだ。そして、彼のために働いているのだ」
ヨーガはまさに生き方の教え。もうすでに、ヨーガの目的を病気治療のためなんて限定している時代ではないようですね。ヨーガを治療法というなら、ヨーガを実習している人たちは全員病気ということになってしまいます。(笑)
さて、一昨日の星まつり以後私の身心はまさに白隠禅師の「雲霧を披ひて皎日を見るが如けん」の心境です。つまり雲や霧が晴れてまるで太陽を見るようにスッキリと爽やかなんです。
それでは皆さん今日も一日お元気で…。(荻山貴美子)