亜須加さん、ご感想をありがとうございました。ヨーガのクラスを休講にして皆さんで観劇されたと聞きました。私もまさか日本で聖フラシスコの物語が上演されるとは思っていませんでしたので感動したものです。長崎では教会で上演されたそうですよ。
昔々、森繁久弥さんの「屋根の上のバイオリン弾き」に友人から招待され、2階席で観たことがありました。あまりの感動に数日後、自ら並んでチケットを入手し、前から2番目くらいの特等席で観ました。
最初に観たときは観客と役者が一つになり夢のような世界が広がっていました。ところが2度目は観客が全体に静か…。
森繁さんが「パチパチパチか…」と寂しそうにつぶやきながら舞台の袖に引っ込んだのが強烈に残りました。
そうなんです。嵐のような拍手ではなかったのです。役者さんは前に観たのと遜色なく熱演していたのにです。
数年前に観た、坂東玉三郎さんの「アマテラス」はまさに幻想の世界。スタンディングオベーションが鳴り止まず、私はもう興奮し通しでした。
もう一度観たい舞台です。
舞台はまさに観客が創るものですね。長崎も鹿児島もきっとすばらしい舞台だったことでしょうね。(荻山貴美子)