日本ヨーガ学会

ヨーガ的生活

学ぶとは、よく聞くこと

2012年04月13日 14時45分33秒 | 思うがままに
今日は九州最終日、長崎にいます。
最近、田原豊道先生から学んでいること…。
それは「学ぶ」とは「よく聞く」こと。

よく聞くとは、先入観を棄てることなんでしょうね。
そう言えば、話をよく曲解する人は先入観が詰まりすぎている人ではないでしょうか。
同じ話を聞いても何でこんなに捉え方が違うのか…と、時々思うことがあります。

ヨーガは心のはたらきをコントロールすることは知られています。心をコントロールできた時、私たちの輝かしい魂は本来の姿を現す…とヨーガ・スートラに述べられています。

心のはたらきには5つあり。正知、誤解、言葉による錯覚、睡眠、記憶です。

このうち正知、誤解、言葉による錯覚を見てみましょう。

正知は、五感に訴える知識と、さらに高い直接経験や直接経験を拠り所にして推理することです。
たとえば、煙を見て火事だと思う心ですが、絶対的なものではありませんよね。

誤解は縄を見て蛇と見誤るような偽りの知識。

言葉による錯覚はたとえば、ある人がいいかげんな思惑を言いふらすと、多くの人は信じてしまいます。それは、真実ではなく推測がそうさせます。

いかがでしょうか。私たちの日常はこんな不確実な心のはたらきの中で、ごく当たり前のように生活しています。

さらに、ヨーガスートラには、
学習と離欲(エゴから離れる)によって心のはたらきはコントロールされる。
とありますが、この学習は「よく聞く」ことなんですね。う~ん、納得です。

という訳で、今日も長崎で、集中して田原豊道先生のお話を聞くことができました。(荻山貴美子)
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