yama room

山コンビ大好き。

ブログではなくて妄想の世界です。

きらり

短編集 part6

2015-03-10 21:16:57 | 超短編






嵐にしやがれ 2/14 二階堂ふみさん





「……」

「どうしたんですか?」


楽屋に戻ると翔さんが難しい顔をしていた。


「ん? いや」

「……?」

「イヤ、反省中で さ」

「……反省中? って、もしかして大野さんのこと?」

「そう だけど?」


そう言うと翔さんは何でわかったの?
って顔をして見つめてきた。


「やっぱし」

「ふふっ。やっぱしって何だよ」


やっぱり大野さんのことかと思いながら
そう言ったらなんでだよって顔をして
そう言ってくる。
本当にいつも大野さんのこととなると
自覚がないんだよね。翔さんって。


「いやいや。で、どうしたんですか? そんな難しい顔しちゃって」

「いやさ、出来て当たり前って思っちゃいけないんだろうけど
でも実際見ちゃうと、ついそう思っちゃうんだよね」

「あ~あれね」


今日の収録はトランポリンだ。


「そう。先生も何ヶ月もかかる非常に高度な技だって
何度も言ってたのに
智くんだったら出来んじゃねえかなって目でどうしても見ちゃう」


トランポリンは見た目と違い全身のバランスをとるのが難しくて
思ってる以上にとてもハードな競技だ。



「まあね」

「でも、それは本人にとってはやっぱ負担な事だよね」

「まあ確かに。いくら身体能力が高いっつっても
反射神経にしても体力にしても20代の頃とは全然違いますからね」


まあ大野さんに関してはなぜかあまり感じないのが
不思議なんだけど ね。


「そう。わかってるのに、なのに見てると期待しちゃう」

「まぁ、しかも裏切らないですからね。
しかもあれも途中でやめちゃったけど
もう少し時間あったらできてましたよね」

「そう。本当は出来て当然ってことじゃ全然ないのに
気づくとそういう目で見てしまっている自分がいてさ。
で、そのことに今、反省中」


そう言って照れくさそうに、翔さんはふふって笑った。


「ふふっやっぱり大野さんのこといつも深く考えてますね」

「そんなことねえよ。
ただ、何でもデキる人だからついそういう目で見ちゃうけど
歳とかも考えて見ていかなくちゃねって話」

「ふふっそうですね。もうおじさんですしね」

「おじさんじゃねえよ」

「はいはい」

「その返事、やっぱり、おじさんだと思ってんな」

「バレました?」

「当たり前」

「ま、あんな可愛いらしいおじさんいないですけどね」


そんな事を言いながら二人で笑いあった。
















嵐にしやがれ 2/28 嵐の休日INロス&









「……松潤ってさ、ホント友達多いよねぇ」

「あ~そうね。そう言えばロスで妙に感心してたね」


二人で久々にまったりとする時間。
智くんがふと思い出したように小さく呟いた。


「だって30人以上だよ? 信じらんない」

「まあ、松潤は交友関係が広いから」

「翔くんもそうでしょ?」

「え? 俺?」


そう言って頬を膨らませる。
可愛いすぎる。


「そうだよ。学生時代からの友達やらスポーツ選手やらなんやらかんやら」

「ふふっなんやらかんやらって」

「ホント多すぎ。信じらんない」

「ふふっそればっか言ってんね?」

「だってぇ信じらんないんだもん」

「ふふっ智くんだって趣味の友達とかたくさんいるでしょ」

「30人もいねえよ」


そう言うと智くんは不満そうにそう言った。






「……そういえばさ、あれ、読んだ」

「うん」

「……辞めたんだってね。何か、読んでて泣けた」


その人は智くんと同期で
そして智くんが嵐になる前まで同じグループだった人。
ずっと智くんとはシンメで踊っていて
京都でもずっと一緒で
智くんにとって多分すごく特別な人。


「翔くんが?」

「そう。あれって一言一言が凄く深いよね」


智くんは意外そうな顔をしてそう聞いてくる。


「まあ ね」

「心の友って言える人って、なかなかいないよ」

「まあ ね」

「なんだかあれを読んで本当に凄い深い所でつながっている二人なんだなって思った」

「うん……」


そんな人が同じ舞台から去ると聞いてどんな気持ちだっただろう。


「そんな心の友って言える人が一人でもいるなんて凄いことだよね」

「……うん」

「それにさ、自分が応えないだけでお誘いはめちゃくちゃあるでしょ?」

「んふふっ」

「んふふじゃないよ。熱烈ラブコール送ってくる人たくさんいるくせに」

「えへへっ」

「えへへじゃないよ。自分がめんどくさがって応じてないだけでしょ」


そう。
本人は気づいているのか気づいていないのか
智くんと近づきたいと思っている人は昔から
たくさんいた。


もし


もしも


智くんが松潤みたいな性格と行動力だったら?


想像するだけでも恐ろしい。





「ふふっ智くんはこのままでいいよ」

「え~?」


智くんは納得がいかないって顔をしてるけど
今でも心配でたまらないのに
これ以上ってなったらこちらの身がとてももちそうもない。
そんな事を思いながら不満そうに見つめるその可愛らしい唇に
チュッとキスをした。












ミュージックステーション 2/27









「……」


何か


何か、変だ。


いや、確かに今までも誕生日プレゼントに
トースターを選んだりとおかしなことは
これまでもいくつかあった。


まぁ、一人だけお土産の内容が違うのも珍しいことだし
中身が二人はTシャツで、翔さんだけがクッションだというのも
ちょっとおかしいといえばおかしい。


でも


それより何より翔さんの表情が
何だか必死に誤魔化しているというか
焦っているというか
平然を装おうとしてるというか
なぜか言い訳をしているようにしか聞こえないというか。


なんとも微妙な顔で一生懸命説明している翔さんに対し
こちらは妙に平然とした顔で答えているし。


“こういうところが二人らしいっちゃあ二人らしいとこだよなあ”




そんな事を思いながら


なんとも言えない


空気に包まれている


対照的な二人を見つめた。












「も~何だか焦っちゃったよ」

「何で?」


生放送が終わり二人でゆっくり一緒に過ごす時間。
そう文句を言うと何も考えていないのか
平然とそう言ってくる。


「何で? じゃないでしょ?
いつもは同じ物を買ってくるか
みんなバラバラにするかなのに今回は俺だけ別で
しかもクッションなんて~」

「ダメ?」

「ダメじゃないけどさあ」

「じゃあ、何?」


そう言うと何か問題でも?って顔をして平然とした顔で
そう言ってくる。


「何って」

「……?」

「だって さ」

「だって?」

「それは……」

「別にこうやって使ってるだなんて誰も思っちゃいないから大丈夫だよ」

「いや、まあ そうかもしれないけどさ」


そう言うと智くんは何でもないことのように
そういった。


でも本当にそうだろうか。


そのクッションはクッションでもアメリカンサイズで
日本のそれよりかなり大きく
頭二つ分のせられる大きさだ。


そのクッションをいつもソファの肘当てのところに置いたり
床に置いたりして二人頭を乗せてぼーっと天井を眺めるのが
二人でいる時の恒例になっている。


まあ確かにその事は誰も知らないからいいのかもしれないけど
そうは言っても何だかそのクッションの話題が出ると
妙に照れくさくて恥ずかしい。


「ほら、頭のせてごらん」

「頭のせてごらんって」


そんな思いも知ってか知らずか智くんは
ニッコリしながらそう言ってくる。


「ほらほら、いいからのせてごらん」

「……うん」

「ね、いい感じでしょ」

「まあいい感じだけどさ」


そう言いながら智くんも同じように頭をのせた。


「いい買い物だったでしょ」

「そうだけどさ」


そして二人で並ぶように頭をのせると
智くんは満足そうにそう言った。


「不満なの?」

「イヤ、そうじゃないけどさ。でも、やっぱりなんだかちょっと照れくさくて」

「何で?」


そう言うと智くんは不満そうな顔をしてそう言ってくる。


「だってさ、この上で さ」


そう言ってを身体を起こし上から智くんを見つめる。
クッションの上に頭をのせた可愛らしい智くんの顔がある。
その智くんの顔を見つめると智くんも上を見あげ見つめてくる。



「この上で、何?」


そう言ってその綺麗な顔でクスッと笑う。


「この上で、こんなことする し」


そう言ってゆっくり顔を近づけると
その唇にチュッとキスをする。
そして唇をゆっくり離すとお互いまた見つめ合う。


「それは、確かに照れくさいかも ね」


智くんはそう言ってまたクスッと笑う。
その顔があまりにも可愛らしくて顔を近づけると
もう一度ちゅっとキスをした。







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2 コメント

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クッション!! (ルクパト)
2015-03-14 23:20:17
きらりさん、こんばんは~。
智くんの、トランポリンは凄かったですねー!

智くんの「心友」さんの事なんですが。
ショックでした。動揺しました。でも。彼は、ステップアップするために決断を下したのだと思うのです。
とはいえ、やはり寂しいなあ・・・。

クッションは、やっぱりそうやって使っているのね~。うふふ。
いちゃいちゃする二人が目に浮かびます。
かわいいなあ。嬉しいなあ。
Mステでの、対照的な態度のふたりを見てあやしい~。
とにやけておりました。

来週のVS。ひ、日村さんと~!!ひええ~!
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ルクパトさんへ (きらり)
2015-03-15 14:53:03
ルクパトさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。嬉しいです。

トランポリン本当に凄かったですね~。
体幹がしっかりしていて凄くかっこよかったです。

「心友」さんはそうですね。
ずっと考えて考えての事だっとは思いますが
唯一無二の存在である心友さんの決断。
仕方ないことですがやっぱりショックでした。寂しいですね。

お山は時々ドキっとするような事をさらっと
言ってきたりやってたりしますよね~。
今回のクッションの事も智くんはさらっと言ってましたけど
翔くんはかなり動揺してるように見えてあやしいですよね~。
そういうところが、また妄想を掻き立てられる
とこでもあり、たまらなく好きなところでもありますが。
いちゃいちゃいいですよね~。やっぱりかわいいです~。

来週の。智くん~逃げて~やるならメンバーと!
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