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きらり

謎解きは… part3

2013-02-22 17:02:02 | 謎解きは…


智の素顔を見てからというもの
翔はますます智に興味がわいてくる。


智の事を少しでも知りたくて様々な質問をぶつけるが、
智の方はというと相変わらずで
自分の事は全く答えようとしない。
謎ばかりが深まっていく。


そしてその後も相変わらず事件の相談は続けており
その度に智は全て解決していったので
その事に対する尊敬も強くなっていった。
翔の中で智の存在がどんどん大きくなっていく。



ある日いつものように夕食を食べながら事件の相談をする。
そして翔が食事をしている間、
智はいろいろ本を見たりして調べていたが
翔が食べ終わるとダイニングテーブルの上を片付け
事件を図解を用いて説明を始めた。


自分の目の前にある綺麗な横顔。
じっとその顔を見つめるが一生懸命説明している智は
その視線に気付かない。


そしてそのままそっとその頬に顔を近づけていく。
そしてその頬にチュッとキスをした。
智はびっくりして驚いて顔を離す。
「何をされるのですか?」
顔を真っ赤にしてそう言った。


「ごめん、つい。
何か目の前に可愛らしい顔があったから」
翔は特に悪びれた様子もなくそう言って笑った。
「……?」
智はびっくりして言葉を失う。


「ダメだった?」
あまりにも智がびっくりした表情をうかべていたのでそう聞くと
「困ります」
智は顔を真っ赤にしたままそう言ってうつむいた。


何だかカワイイ、そう思いながら
「ごめん、だって智の頬がやわらかそうで
ちょっとチュってしてみたかったんだもん」
翔は、正直にそう言った。
その言葉に智は呆気にとられる。


「だってさ、智は秘密主義で何にも話してくれないでしょ?」
翔は真面目な顔になるとそう言った。
「それとこれと、どういう関係が?」
意味が分からないといった顔で尋ねる。


「だからさ、ちょっとずつスキンシップを多くしていったりして
仲良くなれたらなあ、何て思って」
そう言って照れくさそうに笑った。
「…仲良く ですか?」
智は戸惑いの表情を浮かべる。


「うん。もうちょっと智と仲良くなりたいんだけど。
でもなかなか智は心開いてくれないじゃん?」
そう言うと自嘲気味に笑った。


「……」
自分と翔とでは立場が違うので
仲良くしたいと言われても、ましてや頬にキスをされても
どうしたらいいのか、ただ困惑するばかりだった。


「ごめん困らせるだけだったね?
自分で遮っといてアレだけど説明の続きをお願いしてもいいかな?」
あまりにも智が困惑していた表情をうかべていたので諦めてそう言った。
その言葉に智は安堵するような表情を浮かべた。
そして分かりましたと言うといつものように事件の解説を始めた。

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