[これ“眠れる〜”も続いています〜。
ただ山コンビのイチャイチャが書きたいだけですが。]
幼馴染が結婚すると言って連れて帰ってきた人は
とても綺麗な顔立ちをしていた。
幼馴染である翔くんは常識人で努力家で
そしてとても頭の良い人だ。
家柄も申し分なく、しかも顔もいい。
だからそれなりの人と結婚し、
それなりの家庭をつくって、
それなりの生活を送っていくんだろうな、と
子供の頃から漠然とそう思っていた。
だから翔くんが結婚するという相手を聞いた時は
ただ驚くばかりだった。
でも、その人を紹介された時…。
一瞬で理解した。
その人と一緒にいる翔くんは、今まで見た事もない位の
デレデレの表情で、
そしてとても幸せそうな顔をしていた。
だからただ単純にこの人をこんな表情させる人って
一体どんな人なんだろうという興味と、
その人自身の持つ不思議な魅力に夢中になった。
ある日、同じく幼馴染である、にのがその人に会ってきたという話を聞いて
いてもたってもいられずすぐにその人に会いにいく。
家を訪ねると、その人は不思議そうな表情を見せた。
「あ、俺、翔くんの幼馴染のマツモトって言うんだけど」
そう言うと
「んふふっ。知ってる。翔くんがマツジュンって呼んでた」
そう言って可愛らしい顔を見せた。
「……。」
あまりの可愛らしさに一瞬言葉を失う。
さすが王女に嫉妬されるだけの事はある。
何とか我に返り、ますます不思議そうな表情を見せる智に
「ここに来たばかりでしょ?
何か困った事はないかなって思って来てみたんだけど」
そう言ってごまかした。
「んふふっ。翔くんのお友達はみんな優しいね」
そう言ってまたまた可愛らしい笑顔を見せた。
年上とは聞いていたが、とてもそうは思えない無邪気な表情。
これじゃあ翔くんもメロメロになるはずだ…。
そう思っていると、こんなところじゃなんだからと家へ通してくれた。
智はあまり積極的に喋るタイプではないようで
こちらから話しかけない限りいつまでもボーっとしていた。
でもそれがなぜだかとても心地よく、二人ソファに並んで座っているだけで
どんどん癒されていく気がした。
横に並んで座っているその智の横顔を見つめる。
智の横顔は鼻筋が通っていてとても綺麗な顔をしていた。
しばらくその顔を見つめていたが、なぜかふとキスがしたくなり
その顔に唇を近づけていくとその頬にちゅっとキスをした。
「…これも、ここの挨拶?」
智は特に驚くこともなくそう言って笑った。
“ここの挨拶って一体どう言う意味だ?”
言ってる事が良く分からなかったけど曖昧に微笑み返した。
今までに味わった事のない感覚。
智はあくまで自然体でのんびりしていて
理由は分からないが一緒にいるだけで、とにかく癒される。
智はそんな不思議な存在だった。
自然とその肩に手を置く。
智は特に嫌がることもなくそのままでいる。
そのままどのくらいの時間がたったのか。
気付くと翔くんが少し怖い顔で立っていた。
「智くん、本当に君は不思議な人だね?」
まつじゅんが帰り、そう智に話しかけると
智は不思議そうな表情で見つめ返した。
正直言って智を連れて帰った時、不安がない訳ではなかった。
普通では考えられない状況だ。
でも、両親も兄弟もすぐに智の存在を認めてくれて、
今では両親も兄弟も智の事が大好きで本当の家族のように思ってくれている。
そして村の人も…。
幼馴染である、にのやまつじゅんやあいばちゃんも…。
にのは一見、人懐っこそうに見えるが
簡単には自分を曝け出したり心を許したりはしないタイプだ。
ましてや、会ったばかりの人に対しては…。
でも智くんには完全に心を許していたようだ。
しかもチュウまで。
そしてまつじゅん。
まつじゅんはとにかく慎重派だ。
特に初対面に近い人には。
でも智くんと一緒にいたまつじゅんは凄く無防備で
心底リラックスしていた。
そしてこっちも頬にとはいえチュウしていたりして。
そんな事を考えていたら
「…翔くん?」
少し頭を傾け心配そうな表情で名前を呼ぶ。
「あ、ごめん。考え事してた。何でもないよ?」
そう言ってゆっくりとソファにその身体を押し倒すと
上から智のその綺麗な顔を眺めた。
「智くん、好きだよ」
そんな誰からも好かれて気に入られてしまう智くんが
何だか羨ましくて、そしてほんのちょっとだけ妬ましい。
そう思いながら唇を近づけていくと
ゆっくりと瞼が閉じられる。
ゆっくりと唇を重ね合わせ、そして唇を離すと
智はその動きに合わせるように目を開けた。
そのまま角度を変えながらキスを振り返す。
智のことが愛おしくてたまらない。
初めて出会った時よりも今が。
そして今日よりも明日が。
明日よりも明後日が。
そう思いながらその身体を抱きしめると
智の腕がゆっくり伸びてきて背中に回る。
「愛してる」
そうつぶやくと智はうん、と小さく頷く。
そのままその身体を強く強く抱きしめた。
ただ山コンビのイチャイチャが書きたいだけですが。]
幼馴染が結婚すると言って連れて帰ってきた人は
とても綺麗な顔立ちをしていた。
幼馴染である翔くんは常識人で努力家で
そしてとても頭の良い人だ。
家柄も申し分なく、しかも顔もいい。
だからそれなりの人と結婚し、
それなりの家庭をつくって、
それなりの生活を送っていくんだろうな、と
子供の頃から漠然とそう思っていた。
だから翔くんが結婚するという相手を聞いた時は
ただ驚くばかりだった。
でも、その人を紹介された時…。
一瞬で理解した。
その人と一緒にいる翔くんは、今まで見た事もない位の
デレデレの表情で、
そしてとても幸せそうな顔をしていた。
だからただ単純にこの人をこんな表情させる人って
一体どんな人なんだろうという興味と、
その人自身の持つ不思議な魅力に夢中になった。
ある日、同じく幼馴染である、にのがその人に会ってきたという話を聞いて
いてもたってもいられずすぐにその人に会いにいく。
家を訪ねると、その人は不思議そうな表情を見せた。
「あ、俺、翔くんの幼馴染のマツモトって言うんだけど」
そう言うと
「んふふっ。知ってる。翔くんがマツジュンって呼んでた」
そう言って可愛らしい顔を見せた。
「……。」
あまりの可愛らしさに一瞬言葉を失う。
さすが王女に嫉妬されるだけの事はある。
何とか我に返り、ますます不思議そうな表情を見せる智に
「ここに来たばかりでしょ?
何か困った事はないかなって思って来てみたんだけど」
そう言ってごまかした。
「んふふっ。翔くんのお友達はみんな優しいね」
そう言ってまたまた可愛らしい笑顔を見せた。
年上とは聞いていたが、とてもそうは思えない無邪気な表情。
これじゃあ翔くんもメロメロになるはずだ…。
そう思っていると、こんなところじゃなんだからと家へ通してくれた。
智はあまり積極的に喋るタイプではないようで
こちらから話しかけない限りいつまでもボーっとしていた。
でもそれがなぜだかとても心地よく、二人ソファに並んで座っているだけで
どんどん癒されていく気がした。
横に並んで座っているその智の横顔を見つめる。
智の横顔は鼻筋が通っていてとても綺麗な顔をしていた。
しばらくその顔を見つめていたが、なぜかふとキスがしたくなり
その顔に唇を近づけていくとその頬にちゅっとキスをした。
「…これも、ここの挨拶?」
智は特に驚くこともなくそう言って笑った。
“ここの挨拶って一体どう言う意味だ?”
言ってる事が良く分からなかったけど曖昧に微笑み返した。
今までに味わった事のない感覚。
智はあくまで自然体でのんびりしていて
理由は分からないが一緒にいるだけで、とにかく癒される。
智はそんな不思議な存在だった。
自然とその肩に手を置く。
智は特に嫌がることもなくそのままでいる。
そのままどのくらいの時間がたったのか。
気付くと翔くんが少し怖い顔で立っていた。
「智くん、本当に君は不思議な人だね?」
まつじゅんが帰り、そう智に話しかけると
智は不思議そうな表情で見つめ返した。
正直言って智を連れて帰った時、不安がない訳ではなかった。
普通では考えられない状況だ。
でも、両親も兄弟もすぐに智の存在を認めてくれて、
今では両親も兄弟も智の事が大好きで本当の家族のように思ってくれている。
そして村の人も…。
幼馴染である、にのやまつじゅんやあいばちゃんも…。
にのは一見、人懐っこそうに見えるが
簡単には自分を曝け出したり心を許したりはしないタイプだ。
ましてや、会ったばかりの人に対しては…。
でも智くんには完全に心を許していたようだ。
しかもチュウまで。
そしてまつじゅん。
まつじゅんはとにかく慎重派だ。
特に初対面に近い人には。
でも智くんと一緒にいたまつじゅんは凄く無防備で
心底リラックスしていた。
そしてこっちも頬にとはいえチュウしていたりして。
そんな事を考えていたら
「…翔くん?」
少し頭を傾け心配そうな表情で名前を呼ぶ。
「あ、ごめん。考え事してた。何でもないよ?」
そう言ってゆっくりとソファにその身体を押し倒すと
上から智のその綺麗な顔を眺めた。
「智くん、好きだよ」
そんな誰からも好かれて気に入られてしまう智くんが
何だか羨ましくて、そしてほんのちょっとだけ妬ましい。
そう思いながら唇を近づけていくと
ゆっくりと瞼が閉じられる。
ゆっくりと唇を重ね合わせ、そして唇を離すと
智はその動きに合わせるように目を開けた。
そのまま角度を変えながらキスを振り返す。
智のことが愛おしくてたまらない。
初めて出会った時よりも今が。
そして今日よりも明日が。
明日よりも明後日が。
そう思いながらその身体を抱きしめると
智の腕がゆっくり伸びてきて背中に回る。
「愛してる」
そうつぶやくと智はうん、と小さく頷く。
そのままその身体を強く強く抱きしめた。