宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

飯能市郊外じゃあ、これ以上は無理だよM45

2013-10-13 17:15:00 | 天体写真(PENTAX K-5Ⅱs)
有間峠シリーズ第3弾はM45です。
いろいろ考えさせられる結果となりました。

ISO1600 , 6 X 10min , 60min Total


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撮影日時:2013年10月10日 02:44:12~03:34:36
撮影地:有間峠
星空指数:80点
気温:16℃
シーイング:4/5

カメラ:K-5Ⅱs , ISO1600 , RAW(PEF)
撮像鏡筒:10cmF6 Newtonian -> F5.23(AC No,3使用、卍スパイダー)
フィルタ:LPS-P2

撮像時間:***l
ダーク画像:***
フラット画像:5枚
フラット用ダーク画像:5枚

赤道儀:TS-90S
ガイド:5cm fl=250mm + SSAG + PHD

画像処理:SI7 , cs5

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・0.5mm厚卍スパイダーは広写野になると逆効果となる。
  |
  +->ただの薄いスパイダー同様、ド派手な光条が発生し、
       クロスフィルターを使ったようになる。
       0.5mm厚の十字スパイダーよりもマシかどうかは比較
       データが無いので解りませんが、APS-C写野では3本
       スパイダーの方が光条が短くて好印象でした。

       やはり、薄いスパイダーは高分解能を要する2/3型
       CCDなどでLRGB合成やNarrowBand撮像時にこそ威力を
       発揮するようですね。
        |
        +->従って、広写野で撮るなら厚板バッファを
             噛ませるとか、黒いワヤワヤを付けちゃう
             などの小細工が必要かも。

   薄いスパイダーは惑星観察などでは定番で、アストロカメラが
   厚めのスパイダーを使っている理由を確認できて良かったです。
   つまり、
   高詳細で小さいな冷却CCDに薄いスパイダーを組合わせると、
   クラスを越えたような凄い画像が出て来ますが、
   広写野フラットなε光学系のような用途には向かないと言うこと。
   せっかくの広写野フラットな高性能機を極端にクロップして使う
   のは勿体ないですからね。
   私の場合、基本は薄いスパイダーとして、APS-C撮影時はバッファ
   板を噛ませるのが最適解ではないかという結論です。

   そう考えるとアレですね、
   苦労して作ったすばる望遠鏡タイプの卍スパイダーよりは、
   単なる0.5mm厚羽根型スパイダーの方が強度も強く、調整も
   楽ですから複雑な心境です。

・気温16℃でダークを撮らなかったので、外周と四隅に赤いアンプ
 ノイズが発生して処理に難儀しました。
 手を抜けば、そこに必ず穴が空く。

・NGC7000_IC5067と違って、こちらは室内白壁フラットでも十分に
 役に立ち、RAWファイルへの適用をSI7で実行出来ました。
 何が違ったのかは未解決・・・何でだろう?

・LPS-P2のゴーストが相変わらず出るけど、無視!
  |
  +->もっと空の良い所でLPS-P2無しで撮りたいです。

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このくらい拡大すると薄い卍スパイダーの効果が分かります。

M31 ピクセル100%等倍


NGC7000 ピクセル50%表示

コメント (6)
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