宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

縮小コリメート法(その21)

2013-11-18 19:10:00 | 縮小コリメート法
アイソン彗星が明るくなってきたということで撮って来ました。
とは言っても満月期だし、遠征できないのでいつもの場所で。
ただ撮っても面白くないので、ここは縮小コリメート撮影法にて。

関東平野の真上に上がって来たアイソン彗星です。


1枚画像はコレ。


こちらはヴジョイ彗星


1枚画像はコレ。


・関東平野の真上でもなんとか見栄えがする大彗星になって来た。

・Vixen A80M鏡筒+LX7の縮小コリメート撮影法で1カット10秒。

・NLV25mmアイピースとDG-NLV DX改アダプターで全面の点像!

カテゴリーが縮小コリメート法なので、彗星本体の画像よりも
円形写野全面が点像になっていることの方が重要だったりします(^^♪
アイソン彗星はLX7でISO200 , 10秒で撮影しました。
ラヴジョイ彗星はISO400, 30秒です。
35mm換算では779mm相当の焦点距離となります。

このシステム、暗い空で撮影すればスンゴイ速写鏡ですね!
フリップミラーを使っているので、観察と撮影の切り替えが簡単です。
正確なピント出し(望遠鏡とアイピースを無限遠設定すると言う意味)は、

小望遠鏡でアイピースを覗く!

これに尽きます。
小望遠鏡で覗いた星像が点像になるように望遠鏡のピント調整ノブを
廻します。LX7の無限遠設定は案外適当で、私の個体は2m~∞マークの
中間あたりにしておけば大丈夫のようです。
小望遠鏡で合わせた望遠鏡を自分の目で覗いてみるとピンボケです。
それで良いのです。アイピースを覗いて、自分の目でピントが合うように
してしまうと、LX7の円形写野周辺星像が荒れることになります。
合成F=2.14の光学系をイジッテいると言うことを忘れてはいけません。
F8程度の望遠鏡では合成F=1.4になるので細心の注意が必要ですね。

縮小コリメート撮影法は速写鏡システムですからバシバシ撮れます。
今回は夜半過ぎに現地着なのに95カットも撮れました。

ということは・・・・

彗星のタイムラプス動画も出来てしまうんですね~(V)o¥o(V)

動画を作り直しました。





今回の撮影地から見た関東平野。
ここにドバ~~って出るんでしょうか?アイソン彗星は。



こんな時に限って納期特急仕事が入りやがりまして、
今週は何処へも行けない☆男でございます。(泣)

------ おまけ -------

縮小コリメート撮影法にて、森に沈みかけたM42をば撮影。
Exifを残してあります。

ISO3200 , 5秒の1枚画


ISO400 , 30秒の1枚画


ほぼ満月だし木々の間からの撮影ですよ。
ピント合わせもチョット適当でしたが、写りの速さを実感した次第です。
真面目に撮ってみたいと思い初めまた。

コメント (6)
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