宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

TestFocus_MPCCⅢ_on_ZWO-CN15F4

2015-11-01 14:37:00 | 天体写真
昨晩の県民の森は私ひとりでした。
小惑星2015TB145を撮影するついでに、MPCCⅢのテストも行ってきました。

<結論>

早く使えば良かった。 最高です!

2年近くも死蔵したままとなっていましたが、昨日の笠井コマコレで
撮ったγCygとは比べ物にならない星像です。
昨日の今日ですから、CN15F4は何もいじっていません。
昨日の段階で光軸はバッチリ合わせていますから。
それなのに笠井コマコレでの星像は片ボケやら▽星像やらむらボケの
オンパレードで、スケアリングなのか圧迫なのかも判断ができない状態
でした。ところが・・・

まずはコレを見てくだされ。(ぎょしゃ座ε星アルマーズでした(^^♪)
TestFocus_MPCCⅢ_Capera_on_ZWO-CN15F4 , SSProV2 , 5X60s , 5min Total


もうね、画像が転送された瞬間に星像の締まりが全然違うの。
一発目からこの画像だったので何も苦労はありませんでした。
15cmF4というのは難しいのか? とさえ感じていましたが、
コマコレを変えたらとても安定して使える鏡筒になった気がします。
一方の笠井コマコレもGINJI-300FNでは必要十分な星像を得られていました。
でも、たとえばGINJI-150FNだったらどうなんでしょうか?
そもそも、フォーカスバックの許容範囲が±10mmもあるため、
使う光学系に合わせて最良ポイントを探す必要があるのでしょう、たぶん。

MPCCⅢは55mm±1mmと決まっています。
今回のSSProV2は54.6mmに出来たのでピッタリです。
今後は300FNでもMPCCⅢを使うことになるでしょう。300FNで2/3inch冷却CCD
を使うときのみ、笠井コマコレ+自作オフアキの出番となることでしょう。
中心像はM81の作例のごとく満足できますし、70mmというバックフォーカス
のおかげでオフアキを入れられました。MPCCⅢでオフアキは難しいですからね。

昨夜の北天はキワドイ薄雲だらけでした。


コメント (3)
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ハロウィン小惑星 2015TB145

2015-11-01 01:38:00 | 天体写真
県民の森に来ています。
誰もいません、
現在M97とM108付近を600mm+APSCワンショット
冷却でサイクリック撮像中。
あ、雲ってきた。
2時37分になると小惑星 2015TB145が写野に入って
くる筈です。キワドイ天気だ!

ついでにコマコレをMPCCⅢに変更しました。
笠井のコマコレとは比べモノに為らない星像を
叩き出しています!これならCN15F4も活きる
ってもんです。

------ 以下は結果です。--------

小惑星2015TB145 と M97&M108 , 2015/11/01 02:39:50 - 02:40:50
ZWO-CN15F4 + MPCCⅢ + SSProV2(2X2bin) , 60secワンカット,
Dark=10X60s , SKyFlat=10X60s


画面左側が北ですが、超低空撮影のため地表座標系に合わせて水平構図としています。

非常に高速な小惑星でした。
画面上から下へかけ、約5分で通り過ぎて行きました。
1時30分から連続で60秒露光を繰り返し、63カット目から68カット目に
かけて写っていました。本当はアニメーションや比較明コンポジットで
動きを表現したかったのですが、いかんせん10等級以下で高速移動だった
ために写りが悪かったです。比較明コンポしたら軌跡が消えてしまい
ました。ちょっと残念です。

同じ写野を20min露出で撮ってみました。
ZWO-CN15F4 + MPCCⅢ + SSProV2(2X2bin) , 4X300s , 20min Total
Dark=4X300s , SKyFlat=4X300s


県民の森駐車場は北側がものすごく明るかったのでした。
半透明ビニール袋を被せてSkyFlatをちゃんと撮りました。
ちなみに、M97やM108はやっと林から抜け出てきた超低空撮影です。
低感度のSSProV2なので2X2bin.してありますが、7.8μm/Pixel素子のため、
15.6μm角での撮像です。デカイです。

コメント (5)
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