宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

PHD2で写野がずれる件

2018-04-07 16:53:00 | 撮影機材
本記事はタワミが原因であると言う結論に達したので修正を
しました。2018/04/25
再検証記事は↓です。
http://sky.ap.teacup.com/eti_forest/782.html

以下は私の経験に基づいた、私なりの考察と現在の回答です。

*鏡筒のタワミではない。
*極軸の設定ズレでもない。

にもかかわらず、写野が西へズレることがある。

現象:PHD2で常時ロックオンだったのに、写野が西へズレて行く。
    但し、ガイディングは失敗していないことが多い。

原因:赤経軸ウォームホイールとウォームネジ間にバックラッシュがあり、
    かつ、西側荷重である場合、ある瞬間にウォームホイールと
    ウォームネジが”ふわっと”離れることがある。
    PHD2は、この再現性の無い赤経軸の挙動を理解できず、東へ
    東へと修正してしまう。

    更に、何故かガイドカメラの撮像素子座標ではなく、ガイド星基準
    で新しく座標を決めて緑色の十字線を張ってガイドを始める。
    その結果、写野が西へ西へとずれて行く。
    赤経軸アルゴリズムに何か問題がありそうだ。

対策:東側荷重にする。
    赤経軸ウォームギアのバックラッシュを最小にする。
    PHD2パラメータを見直す。



・良く調整された高精度な赤道儀では目立たず分からない。

・赤経軸ウォームギアのバックラッシュが非常に大きい場合、
 星はほぼ、全カット流れてガイドが失敗している。
 そこで東側荷重にしたところ、以降のカットは全て成功し、
 写野ずれも無くなっていた。

・PHD2の赤経軸修正アルゴリズムは、おそらく
 ピリオディックモーションのようなSinウェーブ的であるとの
 仮定が入っているものと思われる。
 赤経軸は赤緯軸とは異なり、基本的には常時ウォームギアが
 噛み合っている(追尾)という前提があるのだろう。
 Sinカーブの途中で、”ふわっと”したランダムな挙動があると
 対応に困るのではないか。
   |
   +->もっと困るのは、何故ガイドカメラの座標基準
        ではなく、星の重心基準で基準位置を変更
        してしまうのか? ということである。
         |
         +->と言うか、そのように見える。
              要、追検証ではある。
この時の記事↓
http://sky.ap.teacup.com/eti_forest/729.html

一番最後にボソっと上記のことがメモしてあります。
この時はシステムの調整中であり、赤経軸ウォームギアにも
バックラッシュが存在し、かつ、明らかな西側荷重でした。
大きな赤道儀だし、PHD2でガイドもしているのでラフな気持ちで
撮影した結果、PHD2でロックオンし続けているのに、
写野が西へ、西へズレて行くという理解できない現象に
出くわしました。

<教訓>

PHD2使用時でも東側荷重!

以上は私見です。
イヤイヤ、そんなことは無いぞ! など、
多くの方が書き込んで下さることを期待いたします(^^♪


コメント (6)
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