宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

PHD2で写野が西へズレて行く件の検証再び

2018-04-25 13:27:00 | 撮影機材
”PHD2で写野が西へ(ガイド星が東へ)ズレて行く”

”1カットごとのガイドは成功している”

と言う現象がある場合、原因は鏡筒や赤道儀全体の”タワミ”で
間違いないと言う結論に達したので書きます。
正確にはPHD2で・・・ではなく、どのようなガイド方法でも同様です。
尚、ガイドが失敗している場合は他にも原因があります。
親子亀ガイドの場合のガイドスコープと撮像鏡筒とのズレなどです。


  ↑
撓んだなら、撓んだなりにガイド位置をキープしてくれるのがAGじゃ
ないのか? どうも、悪シーイングや風ブレでガイドが暴れ、かつ、
ガイドカメラの露光が長い場合に西ズレ問題が出ているような気がする。
PHD2が本当にガイド開始位置座標に戻してくれているのなら、
鏡筒が撓んでも、少なくともガイドカメラの写野はズレないよね?
良シーイング+ガイドカメラの露光が短時間の場合は位置ズレしない
確率が高いようなので、やはり、PHD2はガイド許容エリアの四角の
中で基準位置を取り直したりしているのか?
そこにタワミが加わると、1カットごとは成功しているのに、
写野がどんどんズレて行く現象が起こるのではないか?
  |
  +->ステラショットなどのマルチスターガイドなどでも検証
      すればハッキリしてくるでしょうね。

性懲りもなく追記:2018/04/27

PHD2で写野がズレる件(2018/04/07)
http://sky.ap.teacup.com/eti_forest/774.html#comment

では、赤経軸ウォームギア部のガタによるガイドエラーを検証
しましたが、不確実な動きをPHD2の責任に押し付けていました。
結果的にこれは間違いで、上記の通りタワミが原因で間違いないです。
もちろん、ウォームギア部のガタはゼロにならないので東側荷重の
鉄則は生きています。

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追記(単純にタワミだけの影響ではないという考察)

<宇宙ネコで考える写野の西ズレ問題>

・6 X 600s = 60min(20:46:04~21:36:16)

 ☆4個分写野が西にズレている。
 ピントは合っている。

・14 X 600 = 140min(22:17:40~00:41:48)
 ☆6個分西へ、2個分南へ写野がズレている。
 ピントが甘い。

・前半はピントが合っているが、後半は甘ピンである。
 5枚目や9枚目は良い星像だが、8枚目はボケボケで
 スパイダー光状ダブル状態・・・
 こりゃ~シーイングがメラメラ変化している最中
 だったと思われる。

・シーイングが悪く、ガイド速度2秒、まだ鏡筒が東側
 にある状態だった。 この条件では、写野の西ズレが
 明らかである。 一方、1時から2時頃に撮った
 NoFilterでは、16カット全部が成功しており、
 写野ずれもない。ただ、前半最後のカットが
 00:41:48 で、後半最初が 01:08:58 である。
 この間にシーイングや風の状態が劇的に良くなった
 記憶はない。
 そもそも、この夜は微風~弱風程度で好条件であった。
  |
  +->大きな違いはガイド速度である。
     前半は2秒、後半は0.2秒と大きく
      異なっている。
      しかも、後半は写野ズレが全くない。
       |
       +->この写野ズレ問題、
          単純にタワミだけの影響では
          無さそうである。

 ガイド星の選択は、飽和しない星を選んでいる。
 シーイングが悪い場合、大抵は2秒~3秒で平均化
 させるようにしてきた。その方が重心位置が計算しやすい
 だろうと思っていた。しかし、PHD2側は良いとしても、
 撮像側にとってはどうか?
 シーイングで☆が振られていても、
 修正されない時間が長いということである。
  |
  +->ハッキリと断言はできないが、
      どうもガイド速度は速い方が良さそうである。
      西ズレ問題とも関係アリか?



コメント (3)
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