どうしても気になって仕方が無いので、ほぼドン曇りながら時々
スポッと雲に穴が空くような夜空でしたがデータを撮りました。
<結論>
全てのフィルタでピント位置が異なる。
<データ>
Hαでピントを合わせ(すぐに曇るので追い込めずですが)、
そのまま他のフィルタで撮像した。
冷却CCD:ORION StarShoot MonoⅢ
フィルタホイール:ORION Nautilus 7X1.25" FilterWheel
フィルタ:ORION L(SkyGlowFilter) , RGB set , HαOⅢS2 set
撮像鏡筒:10cmF6 Newtonian(コマコレ等無し)
露光時間:各20sec
・前回懸案だったフィルタの表裏は取説通りに戻してある。
・ミラー洗浄と光軸合わせを完璧に行った。(当日)
Hα

L(SkyGlowFilter)

R

G

B

OⅢ

S2(検出点をずらさないと測定すら不可能)

はあ~、
これじゃあピンボケ増産も当たり前ですね。
フィルタはORION純正のセット品だから、基板厚は統一されている。
ここまでずれていると明らかなピンボケ画像となります。
色収差で滲むなどのレベルではありません。
フィルタ交換は電動だし、接眼部はガッチリ固定してスタティック
な状態でしたから、触ってたわむなどの要因はありません。
筒先にフィルタを付けている訳ではないので、当然フィルタ基板に
は斜めに光が入射します。平行平板の光学ガラスに波長の異なる
光が斜め入射する訳ですから、結像位置が異なるのが正しい。
分光器やプリズムは何故波長分解できるのかを考えれば当然。
また、フィルタホイールのフラつきによる位置ズレは±1Pixel程度
でした。(MaxImDLで実測)
では、
皆さんのフィルタワークはどうなっているのでしょうか?
フィルタごとにピント位置が違うのなんて当然じゃん!
ネボケてるのか? ってことでしょうか。
ググッてもあまり情報がないので、どなたか教えて頂けませんか?
何れにせよ、
接眼部にダイヤルゲージを付けて定量化する以外無いでしょうね。
------------------- 追記 -------------------
コメント欄に記述した通り、並行平面版に波長の異なる光が斜入射
すれば、短い波長ほどピント位置がズレて当然です。
これはプリズムの原理からも明らかです。
よって、
”フィルタごとにピント位置がズレるのは当たり前”
これが結論です。
*** 追記 ***
波長ごとに結像位置が異なるのは当然だけど、
今問題としている程のズレが発生するならば、SkyGlowFilterや
L Filterではまともに撮像が出来ないことになってしまいます。
実は・・・各フィルタ基板の厚さが異なっていたというオチが
付きました。
|
+-->詳しくは8月13日の記事へ
スポッと雲に穴が空くような夜空でしたがデータを撮りました。
<結論>
全てのフィルタでピント位置が異なる。
<データ>
Hαでピントを合わせ(すぐに曇るので追い込めずですが)、
そのまま他のフィルタで撮像した。
冷却CCD:ORION StarShoot MonoⅢ
フィルタホイール:ORION Nautilus 7X1.25" FilterWheel
フィルタ:ORION L(SkyGlowFilter) , RGB set , HαOⅢS2 set
撮像鏡筒:10cmF6 Newtonian(コマコレ等無し)
露光時間:各20sec
・前回懸案だったフィルタの表裏は取説通りに戻してある。
・ミラー洗浄と光軸合わせを完璧に行った。(当日)
Hα

L(SkyGlowFilter)

R

G

B

OⅢ

S2(検出点をずらさないと測定すら不可能)

はあ~、
これじゃあピンボケ増産も当たり前ですね。
フィルタはORION純正のセット品だから、基板厚は統一されている。
ここまでずれていると明らかなピンボケ画像となります。
色収差で滲むなどのレベルではありません。
フィルタ交換は電動だし、接眼部はガッチリ固定してスタティック
な状態でしたから、触ってたわむなどの要因はありません。
筒先にフィルタを付けている訳ではないので、当然フィルタ基板に
は斜めに光が入射します。平行平板の光学ガラスに波長の異なる
光が斜め入射する訳ですから、結像位置が異なるのが正しい。
分光器やプリズムは何故波長分解できるのかを考えれば当然。
また、フィルタホイールのフラつきによる位置ズレは±1Pixel程度
でした。(MaxImDLで実測)
では、
皆さんのフィルタワークはどうなっているのでしょうか?
フィルタごとにピント位置が違うのなんて当然じゃん!
ネボケてるのか? ってことでしょうか。
ググッてもあまり情報がないので、どなたか教えて頂けませんか?
何れにせよ、
接眼部にダイヤルゲージを付けて定量化する以外無いでしょうね。
------------------- 追記 -------------------
コメント欄に記述した通り、並行平面版に波長の異なる光が斜入射
すれば、短い波長ほどピント位置がズレて当然です。
これはプリズムの原理からも明らかです。
よって、
”フィルタごとにピント位置がズレるのは当たり前”
これが結論です。
*** 追記 ***
波長ごとに結像位置が異なるのは当然だけど、
今問題としている程のズレが発生するならば、SkyGlowFilterや
L Filterではまともに撮像が出来ないことになってしまいます。
実は・・・各フィルタ基板の厚さが異なっていたというオチが
付きました。
|
+-->詳しくは8月13日の記事へ
DVD見られました! ありがとうございます~
フィルターでこのようなピント位置が異なるのですね。
レンズですと軸上色収差が考えられますが、ミラーでは理論上0のはずです。
フィルターも平行平面板と考えれば直角に通過する光には影響ないのですが
おっしゃるように斜めからの光線ですとどうなんでしょうね?
ちなみに硝材の屈折率が異なる場合(n=1.5~1.8)と板厚(t=2とする)
から計算するとt(1-1/n)で0.66~0.88長くなり約0.22mmの差が出ます。
でも基板にコートしてあるタイプですと基本的に同じ硝材のようですし・・・
やはり皆さん各色ごとに微調整しているのですかね?
PS
お盆休みもあまり天候に恵まれそうにありませんね。
私はかみさんの田舎(群馬県、川場村)に13.14日と帰郷しますので
一応、機材を積んで行くつもりです。
で、ケーキですが・・・既に殆ど残っていません。
あんなにタイミング良く訪れてしまい、本当に申し訳ありませんでした。
おかげさまで美味しいデザートを家族全員で頂けました!
*DVD、読めて良かったです。いらんモンも沢山入っていて失礼します。
屈折利率が異なれば結像位置も異なりますね。
波長で考えると短い波長ほど屈折率が大きいですから、同じ並行平面版に斜入射
すれば、当然結像位置が異なる道理ですね。
フィルタへの入射は焦点位置へ向かった収束光ですから斜入射です。
よって、波長によって結像位置が異なる筈です。
実際、R < G < B の順で誤差が大きくなっています。
短い波長程屈折率が大きいことが、このデータからも解ります。
Hα線よりも長いS2が極めてピンボケなのは、フィルタの硝材が近赤外に対して
大きな屈折率を持っていることが伺えます。
何故 OⅢ や SkyGlowFilter がそれ程ボケていないのかが不思議ですが・・・。