遺品整理、今日は「ちょっと重いかなぁバージョン」。
人は思いのほか、モノを大量に残して逝く。
誰も住まなくなった実家を見上げ、
これから始めなければならない山積みの遺品整理を思うと
誰もが途方に暮れるでしょう。
一人娘であったOさんは遠方から仕事の合間を縫って
半年かけて何とかやり遂げた。
遺品業者に頼めば1日で終わることを
「子の責任だから」と あえて自分ひとりで。
愛されて育ててもらった
その記憶を脳裏に焼き付けなければ
きっと完了しなかったのでしょう、親の死を受け入れるために。
引き出し一つ整理をするにも
思い出がよみがえって 手が止まる。
「必要か必要でないか」という基準で判断できないモノがありすぎる。
「本音言うとね、
元気なうちにもうちょっと整理しておいてくれたら助かったのよ。
本当にどれだけ大変だったか。
遺品整理は、これまで知らずに済んでいたコトやモノに出会う。
知らないままでいればそれで良かったのに
知ってしまうと捨てられなくなる。」
私も過去に親の遺品を整理して同じことを感じた。
やってみて初めて気付くことは
そういうことなのだ。
それだからこそ
生前整理が必要だと思いを強くしたエピソードです。
死ぬ準備ではなくて 安心して生きるために。