「もはや過去のモノ。そろそろラクにしてあげましょう」

「水周りのリフォームが済んで
やっと安心して老後を迎える準備が整いました。
後は　過去のモノを捨ててさっぱりと暮らしたい」

昨日は　そうおっしゃるとてもきれい好きなK様と
整理収納の楽しい時間を過ごしました。
3年ぶりの再会です。

ずっと捨てられなかったのは
　陶器の置物や壺
　食器
　書物
　絵画
　人形

そしてフロアーランプ

　　　　（イメージ画像/筆者自宅）

すべていただきものです。

自分で買ったモノはさっさと捨てられるのに
人からいただいたモノは　そうはいかず、
それらはすべて奥のお部屋にきれいに並べて飾ってありました。

モノ達はずっとここに鎮座したまま何十年になるのでしょうか。

ただここにあるだけのモノ達に向かって

「もうそろそろラクにしてあげましょう。」



そう言って自らの手で処分をし　片付けを終えました。


「もはや、過去のモノ。これらをくださったほとんどの人はもうこの世にいない。」


この言葉を聞いて
人に対して本当に律儀な生き方をしてきたK様なのだと、襟を正す思いでした。

モノの意味と自分の気持ちを素直に言葉で表現できる人。

ここまで待ってやっと過去の思い出と一線を引いた納得の言葉でした。

「それでも一人ではこんなにも簡単に捨てられなかった、ありがとう」と
おっしゃる晴れ晴れとしたK様の笑顔に　
私は密かに感動していました。


これが生前整理の本質かもしれません。
　
K様　そんな気づきをありがとうございました。


11月も整理収納の現場サービスが連日続いています。

どのお客様にも　それぞれの納得いく捨て方があります。

資格や収納技術などよりも　
もっと大切なことを毎日気付かせていただいています。

　感謝