遺品整理と 林家木久扇

暮らし美人化計画ハウスキーピングSan 整理収納コンサルタントの里舘友子です。

配偶者を亡くした 哀しみによって様々な症状が出ることを「夫ロス」と言うようですが
ちょっと　軽すぎる言葉じゃないかなあ、と思いながら見た番組は、

8月2日TBS「爆報！THE フライデー」の特集、
悲しみのあまり、長く遺品整理ができない女性に対して
落語家の林家木久扇が伝授した方法「あかさたな」。
ご覧になった方も多いのではないでしょうか。

驚くことに、泣いてばかりいたその女性が笑顔になって　
「あかさたな」の法則で遺品整理を始めていく様子を見て、
かつて、同じような状況の中、遺品整理のお手伝いをさせていただいたお客様のことを思い出しました。

ずっと　悲しみの中で暮らしてきた女性は、
もうすぐ3回忌だという前にようやく
「このままではいけない」と一歩踏み出すきっかけになったのが、遺品整理でした。


初めて伺った時、まるで　今でもご主人がそこに住んでいるような、
ずっと時間が止まったままのような室内でした。
　
スーツやコートが鴨居にかかったまま、
テーブルには　ご主人が開いたままのノートパソコンや仕事の資料、

買ったばかりの絵は、今度のお休みの日に壁に飾ってくれる約束だったと、
床に立てかけられたまま　ホコリをかぶっていました。

ずっと悲しい表情をしていたからか、笑ってもどこか悲しみの表情。

最初はゆっくりお話を聞いて、
その後は、一回3時間ずつ訪問させていただきました。


整理の途中もいろんな思い出話を聞きながら、
最愛の人を亡くした人にとっては、
どんな慰めの言葉よりも　時間が必要なんだと感じながら
共感していくことの大切さを学ばせていただきました。

すべての遺品整理が終わる頃には
これからの夢や　やりたいことなどが話題になり、笑顔が増え気持ちも未来に向き始めた様子でした。

「その笑顔、とても素敵です。ご主人様もその笑顔を喜んでらっしゃるのではないでしょうか」
というようなことを　申し上げた記憶があります。

林家木久翁さんもテレビでおっしゃっていました。
「あなたの笑顔が何よりの供養ですよ」


木久扇さんの「遺品整理のあかさたな」は　しっかりメモしましたので
また改めてご紹介させていただきますね。


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