島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

幻の廊下橋復元プロジェクト

2015-02-16 14:27:45 | 歴史・史跡
今だけしか更新できない情報をアップします。
危うく掲載し忘れるところでした。
現在、島原市内では「島原城下ひなめぐり」が開催されています。
5年前に私もスタンプラリーに参加して雛あられをもらいました。
今年はスタンプラリーは無いようですが、別の目玉企画があります。
それが「幻の廊下橋復元プロジェクト」です。
表紙の写真をご覧頂くと、見事に二の丸と本丸を繋ぐ廊下橋が復活しております!
今現在観光施設化してしまった島原城では本丸まで車の乗り入れが出来ます(有料)が、往時は軍事施設であったお城にそんな道がある筈ありません。
いくつもの虎口(こぐち※4/29記事参照)や門で区切られ、なかなか本丸までたどり着けない造りになっています。
この廊下橋も、そんな本丸に敵を通さないための工夫です。
実質、本丸への通路はこの廊下橋唯一です。
万一敵に攻め込まれた場合は、焼き落としてしまえば敵は手も足も出ません。
もうちょっと近くから撮影しました。

記録によると、長さ十二間(約21.6m)、幅二間半(約4.5m)の瓦屋根がついた廊下橋だったようです。
丁度、橋が架けやすいように本丸と二の丸の高さが合っています。
今現在はこの廊下橋はありませんので、写真の下に写っているように行き来するには階段を上り下りしなくてはなりません。
そして、本丸側には「枡形(ますがた)」と言われる巨石があります。
これは鏡石とも呼ばれ、城主の権威を見せつけるために入れたとも謂われています。
廊下橋を裏から見ると、こんなになっています。

遠くから見ると、かなり本物っぽく見えるのですが、実物は本物そっくりの看板です。
地元の森岳商店街プロジェクトチームが作成しました。
「島原城下ひなめぐり」は3月8日まで開催していますが、復元プロジェクトは2月20日までです。
お近くの方は一見の価値がありますので、是非島原城まで足を運んでください。
また、島原城内の古野梅苑も見てきましたが、まだ咲き始めという所でした。
今から見頃を向かえそうなので、こちらもご一緒にどうぞ!
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