散歩日記XX

主に趣味の話を書いているブログです。

20201219ギャラリー巡り

2020-12-19 14:25:26 | 美術・アート
本日は三越→スカイホール→SONY→富士フイルム→文学館→エッセ→大丸の7か所。本の大量購入で力尽きた。

4日ぶりに外出。家から外に出るとそこは雪国だった。



■北海道立文学館「おいしい! 美味い!! 文学」。特別展示室のこの展覧会は無料で観覧できる。
上野山清貢「鯛」:小さな桜鯛を描いたものかな。
木田金次郎「あきあぢのコンベ」:『北方風物』誌のエッセイに添えた作品。
武者小路実篤「馬鈴薯」:こちらも『北方風物』より。

大井戸百合子「れんばい市場」:函館廉売の様子を描いた作品。
阿部典英「イワシ」:丸々とした鰯と、骨だけになった鰯の2連作。ペン画。

「おいしい」話だけを読ませられても困るなと思っていたが、上記のように(他にもまだある)食べ物画(挿し絵)が結構あり、美術ファンにも楽しめる展示になっていた。

文章コーナーも北海道ゆかりの作家による北海道を舞台にした食べ物話がダイジェストされ、なかなかの名シーンが展示されている(これを読んでいて、私は腹が減ってきたのである)。三浦綾子「お正月の思い出」というエッセイでは、大晦日に家族でお節料理を食べるのが楽しみという、北海道ならではのシーンが描かれて、共感することしきりであった。

蛇足を書いておくと、お節料理というのは正月三が日に食べるのが通常で、その場合、大晦日は年越しそばなどで簡単に済ませるのだそうだ。しかし、一部地域(北海道はおおむねそう?)では、大晦日にお節料理というか豪華な料理を食べて年明けを迎えるという習慣になっているのだ。私もこの違いはかなり最近まで知らず、テレビか何かで見た時に「え、大晦日の日、何食べるの!」と思った次第である。


→看板のイラストが阿部典英「イワシ」である。

昼食に立ち寄ったホテルで絵画発見。今野ミサ「風にそよぐコスモス」。



今野ミサ「青い情景」。道展会員で道彩展などにも出品していたみたい。いずれにせよ写真が酷くてすみません。



■ギャラリーエッセ「北の武蔵美通信展」。なかなか絵画展らしい絵画展である。

■大丸画廊「挑発する芸術 高村総二郎典」。カップヌードルのカップを描いた作品が中心。間違いなく、アンディ・ウォーホル「キャンベルスープの缶」を思い起こさせるのだが、これらのどの辺が「挑発」なのだろう。「ウォーホルを新たな美術の権威だと思っている人は、それもまた大間違いだよ」というメッセージでも込められているのか…。
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今週の贅沢ランチ-贅沢な昼食(4)

2020-12-19 13:00:31 | 食べ歩き
経済活性化という趣旨は特になく、夜の飲み会頻度が減った私が昼間に少し贅沢なものを食べることだけになってしまった企画である。北海道文学館の展示を見ているうちに腹が減り、近くの「P」ホテルへ。今日は中華料理にしますか。



人気の少ない感じのロビーを通り、エレベータで4階へ。中華料理の「T」へ。ちょうど昼時だったが、そこそこ客はいるようだ。窓際の外が見える席もあったが、隣席に人がいるので通路側の2人席に座ることにした。但し、テーブル間は広めで、衝立もあったりするので、他人が近いという感じはしない。

一応メニューを眺めつつも、事前に調査しておいた料理の選べるおすすめランチセットを注文。海鮮やいろいろキノコのオイスターソース煮込みにも心惹かれつつ、東坡扣肉(豚ばら肉の角煮)が食べたくなった。注文を済ませると、まずは前菜、くらげ乗せサラダから。



ドレッシングは酸味が強めで、食べているうちに食欲が刺激される感じがする。これを食べ終えるとメイン料理が運ばれて来た。ご飯、玉子入り中華スープ、東坡扣肉、ザーサイである。



見た瞬間、ご飯とスープの小ささに少々驚いたが、とりあえず食べますか。スープは濃厚ながらも上品な味。何だか知らないけどコクがある。メインの東坡扣肉は食べた瞬間、八角の香りがするが、全体的に上品な味。脂身の部分も多少あるが、くどい感じは皆無である。


→東坡扣肉のアップ

ご飯が猛烈に進む味付ではないが、中華料理の油や味の強さがないので、年配客(私もか?)でも食べていて負担が無い感じがする。中華というよりは和食寄りという気もするが、和食として出てくる豚の角煮でも、結構脂が強かったり、味付が甘辛すぎる時があるよね。そういう感じでは全く無いのだ。それからザーサイの塩気の薄い感じも好感が持てる。

ちょっと物足りないながらもご飯はお代わりせずに食べ終えて、デザートは杏仁豆腐、飲み物はコーヒー(他に紅茶、ジュース類も選べる模様)が出てくる。杏仁豆腐は良くあるほんのちょっとだけおまけについてくるものよりは大きめ。そして食事がすんでからウエイトレスさんが別に持ってくるのがいい。セットで料理と一緒に出されると、ぬるくなるような気がするし、扱いに困るよね。



コーヒーは濃厚さはないが、無難に美味かった。デザートを食べているうちに胃にも満足感が訪れ、食べる量ってこのくらいでいいよねということが理解できてくるのであった。

見ていると、客が入れ替わる際には布製のテーブルクロスをかけ替えて、アクリルパネルも交換していたので、この辺はさすがに万全な感じ。テーブル間にも余裕があるのと、騒がしい客も少ないと思われるのでなかなか良いです。



食べた後しばらく、しみじみと幸福感が残るランチであった。高級店だからすごく美味いということも無いが(←味音痴の感想です)、「ゆったりできて良かったな~。味もうまいよね~」という印象が長めなのが、こういうところの醍醐味かもしれないね。
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