TATSURO SHIBUYA + ARCHITECTURE LANDSCAPE DESIGN STUDIO

アーキテクチュアは建築、ランドスケープは景観。風景を生かす建築環境デザインに取組んでいます。

白鷹の家が日本建築学会の作品選集2012に選出されました

2012-03-03 01:42:27 | *白鷹の家
15:41 from Photos on iOS  [ 1 RT ]白鷹の家が日本建築学会の作品選集2012に選出されました!!全100作品のうち、山形県では藤沢周平記念館と白鷹の家の2作品のみでした。ありがとうございます。 pic.twitter.com/d77PzZ2b
15:58 from Photos on iOS 作品選集2012、白鷹の家についての手島さんのコメント抜粋「居住者に寄り添うような小さなスケール感と、前面に広がる水田の風景を住宅に取り込む仕掛けとしての大開口木製建具が秀逸であると思う。住み心地の良い幸せな住宅だと感じた。」ありがたい! pic.twitter.com/DOxRFcuQ16:49 from Twitter for iPhone ありがとうございます。多くの方に知って頂ける機会ができて嬉しく思います。今後ともよろしくお願いします。“@hasshi_masa: おめでとうございます!RT @ttrsby: 白鷹の家が日本建築学会の作品選集2012に選出されました! bit.ly/yqEeyd17:09 from Twitter for iPhone ありがとうございます!よかったら、また見に来てください。“@kudoy: @ttrsby 日本建築学会の作品選集選出、おめでとうございます!”17:10 RT from Twitter for iPhone (Re: @ttrsbyおぉ!すごい!RT @ttrsby 作品選集2012、白鷹の家についての手島さんのコメント抜粋「居住者に寄り添うような小さなスケール感と、前面に広がる水田の風景を住宅に取り込む仕掛けとしての大開口木製建具が秀逸であると思う。住み心地の良い幸せな住宅だと感じた。」ありがたい!(岩田 翔士さんのツイート18:40 from Twitter for iPhone (Re: @YujiTAKIUCHI@YujiTAKIUCHI ありがとうございます。いつか滝内君とも協働できることを楽しみにしております。
by ttrsby on Twitter

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白鷹の家で採用しているFF式のペレットストーブ

2012-02-03 01:44:56 | *白鷹の家

15:50 from Twitter for iPhone いいね!オルコットは白鷹の家で採用しています。RT “@YMGTecohouse: 今日、岐阜からペレットストーブをつくっている㈲シモタニさんが山形エコハウスにこられ、日本で最もかっこいいペレットストーブを置いてくださいました。shimotani.com/products/index…
山形エコハウスでも展示中:http://ecocohouse.exblog.jp/14617342/

16:12 from web (Re: @YMGTecohouse@YMGTecohouse ご都合をお知らせいただければ、見学のアレンジできます。昨年は夏に竹内先生、三浦先生と芸工大の学生さんが見学に見えました。ほかの製品と比較しておりませんが、導入した当時は国産のFF式でまともな製品はオルコット以外に選択肢がありませんでした。18:24 from Twitter for iPhone (Re: @YMGTecohouse@YMGTecohouse 了解しました。こちらこそ、よろしくお願いします。
by ttrsby on Twitter

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本建築学会第31回東北建築賞表彰式並びに受賞記念講演会

2011-06-26 23:39:29 | *白鷹の家
このたび、日本建築学会第31回東北建築賞作品賞を受賞いたしました。
表彰式ならびに受賞記念講演会に出席するため、一路東北、秋田へ行ってまいりました。

朝イチのANA機は「ECO Friendry Airline」でした。プロペラ機は屋久島に行ったときにも乗りましたが、CO2の削減や騒音の低減といった環境性能が優れているとのこと。

今回受賞した「白鷹の家/SNOW LIGHT HOUSE」も、ローコストながら、身の丈サイズの持続可能性に取り組んだエコハウスなので、とても親近感がわきました。

東北建築賞は東北地方においてその建築文化や環境形成の向上に貢献し、地球環境時代に相応しい優れた建築作品、東北地方で発表された将来性が期待される研究活動、その他建築分野にかかわる重要な業績を顕彰することにより、東北地方における建築水準の発展に寄与し、学会と地域社会の交流を図ることを目的としており、作品賞は1980に創設された歴史ある賞です。

歴代の受賞作品リスト、審査結果等は、以下の日本建築学会東北支部のHPより閲覧できます。
http://news-sv.aij.or.jp/tohoku/kentikushouhtm.htm

講評:
この住宅は光と風を積極的に取り込みつつ、東北の長い冬を快適に過ごす方法を提案する意欲作です。雪に閉ざされがちな雪国の住まいを、ここで考案された採光断熱壁によって、明るく、開放的なものにしています。寒冷地において採光を確保するために開口を大きくすることは冬期の熱的損失をもたらす危険もありますが、ここではポリカーボネイト複層板というローコストな材料を使いながら、熱損失を最小限にとどめるよう考えられています。暖房は欧州で普及する木質ペレットを燃料に使うストーブを導入し、設備面でも環境に配慮されています。また、大きく明け放つことが可能な開口と、ワンルームのような室内に設けられた採光吹き抜けは、コンパクトな住宅ながら外部からつながる伸びやかな空間を生み出し、夏には温度差換気を生み出すように計画されています。全体的に木と紙をつかった空間は居心地の良い洗練されたデザインになっており、今後こうした環境性能をデザイン面からも追及する作品が東北にも多く現れることを期待したいと思います。


今回、クライアント様をはじめ、構造設計の鈴木啓さんや施工いただいた丸ト建設さんなど、このプロジェクトに関わったすべての方々に、たいへん名誉ある賞の賞状をお渡しできたことが何よりも嬉しかったです。今後も、建築や環境のデザインに真摯に取り組んでまいります。
ありがとうございました。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

公式年鑑『GOOD DESIGN AWARD 2010』

2011-05-19 21:47:52 | *白鷹の家
グッドデザイン賞の公式年鑑。『GOOD DESIGN AWARD 2010
白鷹の家/SNOW LIGHT HOUSE」も掲載されています。
ありがとうございます。


グッドデザイン賞の公式年鑑だけに、装丁がとても丁寧で、ズッシリと重たいです。


個人的には公式年鑑のほかに、もう少しハンドリングのよい概要版のような持ち歩ける縮刷本があると、もっとたくさんの人に見てもらえるのではないかと思います。
もしくは、電子版など。。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「白鷹の家」が東北建築賞作品賞を受賞いたしました!!

2011-03-24 12:05:21 | *白鷹の家
このたび、「白鷹の家/SNOW LIGHT HOUSE」が日本建築学会第31回東北建築賞作品賞を受賞いたしました。
せんだいメディアテークにて一次審査を兼ねた東北建築作品発表会、その後、現地審査をふまえた二次審査を経て吉報が届きました。

こんな時だからこそ、明るいニュースは格別に嬉しいです。
クライアント様をはじめ、プロジェクトに関わった皆々様にこの場をかりて御礼申し上げます。
ありがとうございました。

第31回東北建築賞の決定について(講評転載)-------------------------------------------------------
作品名:白鷹の家/SNOW LIGHT HOUSE
この住宅は光と風を積極的に取り込みつつ、東北の長い冬を快適に過ごす方法を提案する意欲作
です。雪に閉ざされがちな雪国の住まいを、ここで考案された採光断熱壁によって、明るく、開
放的なものにしています。寒冷地において採光を確保するために開口を大きくすることは冬期の
熱的損失をもたらす危険もありますが、ここではポリカーボネイト複層板というローコストな材
料を使いながら、熱損失を最小限にとどめるよう考えられています。暖房は欧州で普及する木質
ペレットを燃料に使うストーブを導入し、設備面でも環境に配慮されています。また、大きく明
け放つことが可能な開口と、ワンルームのような室内に設けられた採光吹き抜けは、コンパクト
な住宅ながら外部からつながる伸びやかな空間を生み出し、夏には温度差換気を生み出すように
計画されています。全体的に木と紙をつかった空間は居心地の良い洗練されたデザインになって
おり、今後こうした環境性能をデザイン面からも追及する作品が東北にも多く現れることを期待
したいと思います。
詳細はコチラ(PDF)
東北建築賞について(日本建築学会東北支部のHP)はコチラ
-------------------------------------------------------------------------------------------

今朝は、街にモクレンの花が咲きはじめていたり、そこかしこに春の訪れの気配が感じられます。
どんな時も、春は必ずやってきます。

これから、10年、20年あるいは50年、それ以上という時間をかけて、ロスジェネ世代と呼ばれる私たちが中心となって、復興ビジョンをたて、具体化していかなければなりません。
これからも、一つ一つ丁寧に、真摯に建築や都市の設計に取り組んでまいります。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ペレットストーブについて

2011-03-22 23:58:38 | *白鷹の家


白鷹の家では、ペレットストーブで主室の暖房を行っています。

木質ペレットと呼ばれる、木粉を固めたラムネ大の燃料(ペレット)を燃やして暖を取ることができます。
これは「木質バイオマスエネルギー」として二酸化炭素を固定するため、環境負荷を低減できるメリットがあります。

今回地震の影響で、各地で暖房の燃料となる灯油が不足する問題がありましたが、ペレットストーブでは灯油を使わないため、非常に役に立ったと聞きました。

ペレットストーブの導入には、補助金を出している自治体も少なくありません。設置にあたっては煙突の処理などが伴いますので、経験のある設計事務所や工務店さん等にお願いするのが良いと思います。
アーキテクチュアランドスケープではペレットストーブを基本に補助暖房としてエアコン等の併設をお勧めしています。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タイベック/透湿防水紙

2011-03-20 16:49:54 | *白鷹の家
防護服にも用いられている「タイベック」は、建材として最もポピュラーな材料のひとつです。もちろん防護服に使用しているものと建材に使用しているものとでは、その厚みや仕様が異なりますが、建材としては流通量も非常に多くローコストな材料です。
タイベックは、デュポン社の製品名ですが、一般に「透湿防水紙」などとよばれ、広く住宅などに用いられる不織布です。

この不織布の大きな特徴は、水などを通さずに湿気を通すことです。そのため、壁内の結露等を防止するために外壁の下地材に用いられます。

白鷹の家」では、紫外線を防ぐことや、透光性にも優れた特性を活かして、無地のタイベックを2階部分の「採光断熱壁」や室内の内装仕上に全面的に用いています。

これにより、壁面全面からの自然採光を可能としています。晴れた日は日中、照明をつける必要がないほど明るいため、省エネルギー効果が期待できます。
逆に夜は室内の明かりでまちの行燈のようにやさしく周囲を照らすことができます。
また、素材の風合いが和紙に似ているのて、とても温かみのある仕上とすることができます。
「白鷹の家」では、身近にある材料をひとつひとつ丁寧に工夫して用いることで、ローコストでも実効性の高いサステナブル建築を実現しています。
高価な環境配慮技術を用いても、電気がないと動かなかったりするような場合も多く、非常時には、アナログでもその土地の日照や風向き、歴史風土に寄り添った設計手法の方が信頼できると私は考えております。
そして、日々その実現に取組んでいます。

タイベック仕上の内観の様子

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬の積雪と無落雪屋根/適材適所の屋根計画

2011-02-14 13:59:50 | *白鷹の家
今年の冬は積雪量がとても多いです。
雪おろしなどの除雪に伴ういたましい事故をなくすために、建築側からもできる雪対策に取組んでいます。

特に屋根に積もった雪の処理に関しては、①屋根に勾配をつけて落雪しやすくしたり、②軒先などに電熱線を入れて雪を溶かしたり、③雪を載せたまま耐えられるような屋根にする。などの方法があります。

①の勾配屋根はもっともベーシックですが、屋根からの落雪があるので、屋根面積が大きい場合には地上の屋根下まわりは非常に危険なエリアとなります。また、勾配屋根でも雪は積もりますので、特に今年のように積雪量が多い時は雪下ろしが必要になる場合もあります。さらに、敷地に余裕がない場合には地面に屋根から落ちた(落とした)雪を除雪しなくてはならず、二重に除雪の手間がかかります。

②の融雪装置は、公共施設や一部の住宅には設置例がありますが、一度溶けてしまうと、冷えて雪庇や氷柱ができやすくなるので、常に融雪しておく必要があり、イニシャルコストだけでなく、ランニングコストの面からもコストを見込んでおく必要があります。

③の無落雪屋根は、「北海道式」ともよばれ、北海道では多くの実績がある屋根工法です。白鷹の家でも採用しておりますが、通常の勾配屋根とは逆勾配となるため、施工の技術力が必要とされます。雪は載せた状態でも耐えられるように構造計算をしますので、よほど積雪が多くならない限り、雪下ろしの手間はありません。
ただ、安全のために年に1、2回は落葉のつまりなど屋根樋の点検が必要です。
※雨樋の点検は、どんな屋根形状の場合でも必要になります。

①~③のどれが一番いいかというのは、一概には決められませんので、設計する地域の気候風土や設計条件に合わせて、適材適所で丁寧に設計することになります。

白鷹の家では、2階に無落雪屋根を採用しています。(写真の白い採光断熱壁の部分が2階)



採光断熱壁外観(部分)


採光断熱壁内観

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

現代的な雪見障子

2011-01-05 23:08:15 | *白鷹の家
「白鷹の家」もすっかり雪に包まれました。

南側に配した木製サッシュには、重ね着の発想で断熱ブラインドを併設しています。
こうすることで、ペアガラスに加えて高い断熱性を確保することができます。

断熱ブラインドを床から1mのところでとめると、まるで「雪見障子」のようです。


内部はペレットストーブの暖房で温かく、快適です。
薪ストーブの場合、煙突の処理を雪国仕様にする必要があるので、余計に費用がかさむことと、薪の用意が大変です。
維持管理も含めて、ペレットストーブが楽ちんでよいです。ペレットストーブにして正解でした。
ペレットは、地元で生産されたホワイトペレットを使っています。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白鷹の家/地場の技術力をいかに活かすか

2010-12-10 23:11:29 | *白鷹の家
現地審査で白鷹の家を見ていただきました。ありがとうございます。
白鷹の家では、「採光断熱壁」という新しい自然採光の方法を採用しているだけでなく、地域の技術力を活かすような設計を行っています。
玄関を入って、正面に見える木製の片持ち階段もそのひとつです。

一見すると、壁から木の板だけがスッと出ているだけのシンプルな階段ですが、人が載ってもゆれる事がないほど堅固につくられています。これは、背面の耐力壁との取合いや施工精度も含めて、高い技術力を必要とする仕事のひとつです。
工事中の様子

白鷹の家を施工いただいた工務店さんは技能五輪(技能オリンピック)全国大会に県代表として参戦している常連です。現場監督は技能五輪の指導者としても活躍されています。

私はこうした地域の確かな技術力を、今後どの様に継承していくかを建築に携わるひとりとして真剣に考えています。


とかく、手間のかかる仕事はコストの問題などから犬猿される傾向にありますが、裏を返せば「施工できる人間がいない」という切実な問題があります。
昨今、地方だけでなく都心でも2×4メーカーやプレファブリケーション技術の台頭などによって、釘をまっすぐに打てない人が現場で増えているという現実問題があります。これは、決して極端な話ではありません。

手間のかかる仕事は、設計の工夫次第でコストを抑えることができます。白鷹の家では、徹底して現場との対話を心がけました。
作り手に伝えるということ。わかりやすいように、その場でスケッチを描き、模型を作ること。こうした設計側の手間を惜しまないことが、「いいもの」を共に作り上げようという雰囲気づくりには不可欠です。

職人さんを「よっしゃ。やってやろうじゃないか。」とその気にさせることも建築家に課せられた大切な仕事のひとつだと私は考えています。
現場で「これ、面白いね。」と言ってもらえると、設計に関わる人間として、幸せな気持ちになます。

伝統技術を扱う宮大工に限らず、日本の大工や工務店の技術力は世界でもトップクラスです。
その技術を活かすような設計ができる建築家が少なくなっているという現実。
しかし、これは若手建築家のチャンスとも捉えることができると私は考えています。

地場の材料とセットでこうした地場の技術力を活かすような設計にこれからも取組んでいきたいと思います。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする