TATSURO SHIBUYA + ARCHITECTURE LANDSCAPE DESIGN STUDIO

アーキテクチュアは建築、ランドスケープは景観。風景を生かす建築環境デザインに取組んでいます。

白鷹の家の夜景/まちの行燈(あんどん)

2010-11-14 21:55:24 | *白鷹の家
2階部分の外壁は、夜間、吹抜けの照明をつけると行灯のように光ります。
まるで「まちの行灯(あんどん)」のように、やさしく周囲を照らしてくれます。


夜景は写真を撮るのが難しい。高解像度で撮っているのですが、ブログ用に圧縮すると、画像が荒れてしまいます。。

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グッドデザイン賞表彰式

2010-11-12 23:23:23 | *白鷹の家
グッドデザイン賞の表彰式に出席してきました。
受賞者の一人として、大賞の選出にも参加してきました。
今年の大賞はダイソンの「エアマルチプライヤー」という回転羽のない扇風機でした。

審査委員長である深澤直人さんも言っておられましたが、今年はモノのデザインより、コトのデザインが多くなった傾向を感じました。ただ、これはグッドデザインという賞自体の位置づけを考える必要があるということなのかもしれません。
「グッドデザイン賞をデザインする」というのが、今年のテーマだったようですが、こうした議論を続けていくことで、一部の限られた人たちだけでなく、この賞が人々の生活を豊かにするような、そんな新しい価値を創出するデザインを見出すような賞になっていけたら素敵だと思います。


2010年度グッドデザイン賞受賞 生活領域-戸建住宅・集合住宅 「白鷹の家/SNOW LIGHT HOUSE
設計:渋谷達郎+アーキテクチュアランドスケープ一級建築士事務所

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白鷹の家/接地性を高めた佇まいとやわらかな光に包まれた内部空間

2010-11-08 23:53:26 | *白鷹の家
白鷹の家/SNOW LIGHT HOUSE」に関して、竣工後の写真をこれまで掲載しておりませんでしたので、少しずつこの場でお伝えしていこうと思います。

建物外観は、高さを抑え南面に大きく連続した10mほどの開口をとり、大地にへばりつくようにして接地性を高めています。
接地性の高い建築は安定感があり、見た目の安心感があります。
そして、接地性が高いことは、断熱の面からも非常に有利に働きます。
30坪ほどのコンパクトな住宅ですが、大地に根を張った巨木のように、安心感のある落ち着いた佇まいを目指しました。



2階部分は「採光断熱壁」により、全面採光を可能にしています。
積雪に影響されることなく、一年中やわらかな光に満ちたあたたかな住まいを実現しています。
採光断熱壁には、UVカット機能もあるため、木材や家具などを日焼けから守ってくれます。
この住宅では、主要な諸室を全て1階に設けており、2階は予備室としています。1階と2階をつなぐ吹抜けは、将来的に増床が可能なフレキシビリティの高い計画となっています。

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今日で一年

2010-11-02 23:28:16 | *白鷹の家
昨年の11月3日は、「白鷹の家」の地鎮祭でした。はやいもので、ちょうど一年経ちました。

雪まじりの肌寒い日でしたが、神主さんの「雨降って地固まる」の言葉通りに、無事に建物が竣工し、住み手も気に入ってくださっていることは、嬉しい限りです。ありがとうございます。

建築は、建て主の方々や工務店の方々との共同作業です。
住まいづくりを「楽しく!」をモットーにこれからも取り組んで参ります。

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山形の家づくり大賞コンペ/大賞および県知事賞(グランプリ)ダブル受賞

2010-10-25 22:49:30 | *白鷹の家
このたび、「白鷹の家/SNOW LIGHT HOUSE」が第3回山形の家づくり大賞コンペにて、第3部/一般住宅部門で大賞。全体の最高賞(グランプリ)である県知事賞をダブル受賞いたしました。ありがとうございます。


「自然光を取り入れた明るい住まいをつくること」と、「寒さに耐える暖かい住まいをつくること」。雪国の住まいでは両立することが難しい二つの課題に対して、汎用性の高い材料を上手に活用することで実現した、採光しつつも断熱性能を損なわないような「雪国の新しい住まい」の提案などについて、評価いただきました。

詳細は、12月に発売予定の「山形家づくりの本2010」に掲載される予定です。
よろしければ、ご参照ください。


建築を設計する機会をいただけたクライアントの皆様。施工いただいた丸ト建設の皆様に心より感謝申し上げます。
また、審査員の方々や主催者であるアイン企画の方々にも設計内容に共感いただけたことを大変嬉しく思います。

建築は一人では出来ません。多くの方々との協同や支えがあってはじめて、建築をつくることができます。
これからも住まいづくりを「楽しむ」ことを大切にしながら、よりよい建築や美しい環境づくりに真摯に取組んで参りますので、今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。

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お問い合わせいただき、ありがとうございます。

2010-10-03 17:20:43 | *白鷹の家
「白鷹の家/SNOW LIGHT HOUSE」について、多数お問い合わせいただきありがとうございます。
地元紙にも掲載頂き、たいへん嬉しく思っております。

資料は順次発送しておりますので、お手元に届くまで、しばしお待ちいただければ幸いです。
お待たせして申し訳ございません。

見学希望のお問い合わせを多数頂いておりますので、ご希望に添えるよう検討したいと思います。
調整がつきましたら、メール等にてご案内いたしますので、このHP右上の『メッセージを送る』より、「住所」、「氏名」、「連絡先電話番号」、「Mailアドレス」等をお知らせください。
宜しくお願いいたします。

その他、個別のお問い合わせについても、同様にこのHP右上の『メッセージを送る』より、随時受付けております。
返信が遅れる可能性がございますので、ご了承ください。

下記グッドデザインファインダーでは、「白鷹の家」のコンセプトなど閲覧することが可能です。
グッドデザインファインダー
よろしければ、併せてご参照ください。

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「白鷹の家/SNOW LIGHT HOUSE」がグッドデザイン賞受賞

2010-09-29 23:52:42 | *白鷹の家
白鷹の家/SNOW LIGHT HOUSE
が2010年度グッドデザイン賞を受賞いたしました。

今までにない「採光断熱壁」の仕様とサステナブルな雪国のすまいの提案などが評価されました。
関係者の皆様、ありがとうございました。


グッドデザイン賞とは:
「グッドデザイン賞(Gマーク)」は、1957年に通商産業省によって設立された「グッドデザイン選定制度」を継承し、1998年より財団法人日本産業デザイン振興会が運営する、日本で唯一の総合的デザイン評価・推奨制度です。新しい時代の文化と生活を創造することを目的に「より豊かなライフスタイル」と「良いビジネス」を導く運動として、国内外の多くの企業や団体が参加しています。また「グッドデザイン賞」受賞のシンボルである「G マーク」は広く一般に親しまれています。

詳細については、下記URLをご参照いただければ幸いです。
グッドデザインファインダー:『白鷹の家/SNOW LIGHT HOUSE

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模型があまりにも綺麗なので再掲載

2010-09-25 23:12:23 | *白鷹の家
「白鷹の家/SNOW LIGHT HOUSE」の断面模型1/30


このくらいのスケールだと、晴れた日に屋外で写真を撮るとまるで本物のように見える。
採光断熱壁の光の透過具合も美しい。

完成すると見えなくなるところだけど、実際と同じように、採光断熱壁の柱を白く塗ったり、柱と柱の間にコボットを入れたり、かなり忠実に再現している。

うん。とてもいい。

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嬉しいお知らせ

2010-09-15 23:57:41 | *白鷹の家
ここ数日、白鷹の家に関して、いくつか嬉しいお知らせが届きました。
まだ、内定段階なので、ブログでは正式な発表後にきちんと書きたいと思います。
ありがとうございます。


今日は、ことのほかチョコパイがおいしかったです。

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そこに在るということ。

2010-08-28 23:34:47 | *白鷹の家
グッドデザインエキスポ。無事に終えました。(と、29日にこのブログを書いています。)
多くの友人たちに来場いただき、また、多くの人たちに支えられて展示することができました。
この場をかりて御礼いたします。ありがとうございました。

できるだけ会場にいるようにしたのですが、会えなかった方々、ごめんなさい。
また折を見て、お会いできれば幸いです。
展示した資料を会場に置いていましたが、全てなくなる勢いに驚きました。
たくさんの人に見ていただけたようで、ほんとうに嬉しい限りです。


さて、今回、自分も出展する機会を頂いて他の方の展示を見て思ったのは、建築に対する建築家の捉え方(スタンス)について。

ざっくりと言えば建築を敷地の中だけで捉えている(ように思える)人と敷地とその周辺も含めて捉えている(ように思える)人。二項対立というわけではないのですが、建築が建築だけで建っているというスタンスに、私はどうしても違和感を感じます。
昔から感じている違和感。

建築をどのようにつくるかという問題に対して、その建築のおかれた環境がどうなっているのか。どんな環境にその建築が接するのかというのは、与条件あるいは、制約条件として大切にしたいと私は考えています。
建築が建築たるゆえんは、まわりの環境があってこそなのだと私は思います。
だからこそ、もっと環境に寄り添いたい。形態だけでなく、建築を周辺環境と馴染ませたいと思います。

そして、その建築に求められる建築としての機能を満たすこと。
例えば、それが住宅ならば、快適に「住まう」ということ。
快適に住まうとは、安心して心を許せるということ。セキュア・ベース
物理的な安心感も、見た目の安心感も、建築には両方大切だと私は思います。

誤解を恐れずに言うなら、それらを無視したような形ありきの(ように思える)、独りよがりの(ように思える)建築は、建築というよりはアートに近いと感じます。

語源は一緒でも、私は、アートと建築は区別したい。(アートも好きですが。。)

そんな、「建築の在り方」そのものをきちんと考えたい。

「建築が置かれることで、自然が、風景がさらに引き立つようなものをつくりたい。」と言ったのは、建築史家で建築家の藤森輝信さんですが、言いえて妙だと心から思います。




最近、グラフィックデザイナーの原研哉さんのつぶやきに以下のようなものがありました。

以下、引用
「棍棒系」のデザインと「器系」のデザイン。人間が直立歩行をするときに手に入れた二つの道具の始源。武器としての「棍棒」と、両の手を合わせてできる「器」。世界を加工変容させていく身体拡張系の道具と、何かを守り保持する道具。建築や書物、箱にときめくのは器系デザインへの志向かな。 9:43 AM Aug 10th


この例えは、建築にも当てはまると思います。
「棍棒系の建築」と「器系の建築」。
ひと昔前に言われた「大文字の建築」と「小文字の建築」のように、どちらが正しいということではありませんが、これからの建築の在り方を考えるときのヒントになりそうです。

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