TATSURO SHIBUYA + ARCHITECTURE LANDSCAPE DESIGN STUDIO

アーキテクチュアは建築、ランドスケープは景観。風景を生かす建築環境デザインに取組んでいます。

扉を開ければ・・・。

2006-05-12 00:06:37 | いいとこ
同じく隈さん設計の建物。

石の美術館

歴史探訪館から歩いて5分。このふたつはセットで見学。。
歴史探訪館が公共施設なのに対して、この美術館は私設美術館。オーナーは石屋さんなのです。

この建物。大小さまざまな展示室があるのですが、ひとつひとつが独立しているので、中に入る時に、ひとつひとつスチールのドアを開けることになります。

水が薄くはられた庭の中を巡りながら、ひとつひとつ扉を開けていく体験はなかなか新鮮で楽しい。

扉もあえて、何の変哲もないスチールのドアというところもいい。(ドアノブはすこし変わっていたけど。。)「あるく」、「あける」、「ながめる」の動作。

この不自由さが心地よい。

たいていの美術館なら、全ての扉をオートドアにするでしょうが、そこをあえて手動にした潔さ。(予算の都合もあったのかもしれませんが・・・。)

しいていうなら、樹木が一本も無いのが残念。
木が無いからこそ、この建物のよさが引き立つのかもしれませんが、それにしても芝を幾何学的に入れるとか、水にハスを浮かべるとか、中庭にヤナギかなんかが1本あるだけでも全く違ったと思いました。
Comments (2)
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