久しぶりに骨太な文章を読みました。「クライマーズ・ハイ」
1985年の日航機墜落事故を題材にしたフィクションなのですが、主人公である新聞記者の沸騰した一週間と心の葛藤がとても精緻に描写されていて、一気に読みました。
そして、何よりも心を揺さぶられたのが、日航機事故のことをネットで調べて初めてその存在を知った公開されているコックピットボイスレコーダーの記録でした。(WIKIにリンクされています)※注)聞かれる方は心の準備をしてから聞かれることをお勧めします。
事故から20数年という時間など一気に消し飛んでしまいます。まるでその場にいるような錯覚さえ感じるほど、言葉にできないくらい壮絶で切迫した様子が伝わってきました。
事故から今年で22年。日本で起きた世界最大の航空機事故のことを、決して風化させてはならないということ、報道が報道する意味を改めて考えさせられました。