![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/75/4c496a83f43c8f9cfd9372465f37d469.jpg)
今回のプチ建築ツアーで一番訪れたかった建物のひとつ。
1954年竣工なので、既に54年という月日が経っているにもかかわらず、椅子やステンドグラスの一つ一つが壊れることもなく、とても丁寧に扱われているように感じました。きっと幾度となく修復や改修が行われてきたのでしょう。
建物が完成するまでに、紆余曲折があったことは歴史を紐解けば理解できますが、今この時点でこの建物が存在していることの価値はとても大きいと思いました。
建築の歴史には詳しくありませんが、この建物のように長方形の平面と両側に列柱のアーケードを持つ建築様式を「バシリカ」とよび、古くはローマ時代に裁判所や集会施設に用いられた建築形式で、教会建築としてもクラシッックな部類にはいる建築スタイルです。
まっすぐ上にのびるレンガ壁と高い天井、そして木造の大梁で支えられた屋根。個人的には、ゴシック建築のような荘厳さよりは、この建物のようなシンプルで素朴な建物が好きです。
そういえば、北欧で訪れた教会の多くも、木造の大梁がとても美しかったのを思い出しました。「シンプルな空間の強度と素材感。」これらは持続可能な建築を考える上で大切なキーワードのように思います。
いくつか内観写真も掲載してみます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/4e/06cf8d72f16ef3531f4d0c547eb8e402.jpg)
バシリカの高い天井と木造の大梁
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/74/b1a285bfb520c282b193b4bf1202dbf0.jpg)
列柱の単廊とステンドグラス