TATSURO SHIBUYA + ARCHITECTURE LANDSCAPE DESIGN STUDIO

アーキテクチュアは建築、ランドスケープは景観。風景を生かす建築環境デザインに取組んでいます。

シンボルツリー/ヤマモミジ(株立)H=5.0m

2010-04-28 13:18:00 | *白鷹の家
山形もようやく暖かくなり、いよいよ植栽工事です。
白鷹の家では、「家を建てるのに使った樹木と同じかそれ以上の樹木を植える」というカーボンオフセットを念頭に置いてランドスケープの計画を練りました。
とは言え予算は限られますので、本数を厳選して、できるだけ大きい木を植えることに計画段階から注力しました。

また、住まい手と共に育った木には、大切な思い出や様々な思い入れもあるので、既存の住まいがある場合には、可能な限り移植にて対応しています。
樹木にとってもストレスを軽減できるように、できるだけ以前の環境を活かすような植栽計画とします。

移植は高くつく場合もありますが、圃場と呼ばれる樹木の栽培畑が近くにない場合には移植の方がリーズナブルになるケースもありますし、なにしろ、既に育った木を植えることができるので、最初から見ごたえのある植栽計画が可能になります。


ただ、サクラなど、樹木によっては移植が難しい木もあるので、コストと全体の植栽計画を勘案していくつかは新植することになります。

今回、シンボルツリーとなるヤマモミジを新植しました。
地場の畑で5年も寝かせた高さ5.0mの株立ちものです。
根鉢も直径1.5mもある大物なので、ユニック車とユンボを使って慎重に設置しました。

これだけ立派なヤマモミジはなかなか手に入りませんが、植木屋さんの好意で植えることができました。まさに掘り出し物です。


樹木にも正面と裏の向きがあります。これは、現場で実際に木を見ないと分かりませんので、こうした大物を植える時にはきちんと立ち合って指示することが大切になります。

樹木は生き物だけに、同じ品種でも成育環境によって一つ一つ形が違います。そこが建築とは違うところであり、面白いところです。
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