第3回人権問題公開学習講座が公民館で行われました。
講演は、「狭山事件を考える」というテーマで、坂口俊広さんが話をしてくださいました。狭山事件というのは、学校現場で、解放新聞が回覧されていて、よく目にはしていましたが、一度、詳しく知ろうと思い、新聞を読んだのですが、結局よく分からないで、あきらめたことがあったので、ちょうど、どんな事件だったかなどを知る良い機会となりました。
被差別だからという理由で、犯罪者にされた事件だったことというのは、分かっていたのですが、その詳しい内容を聞いて、ますます、憤りを感じました。こうして、冤罪のまま半世紀も過ぎ、自由に生きる権利も奪われ、なぜ、裁判が再開されないのか不思議でなりません。罪をかぶせた警察官たち、検事たち、裁判官たちの生き方が問われると思います。
そして、この講演から自分の差別意識について、振り返りました。坂口先生は、
「被差別のことを知ろうとする人は、解放研に入ってもらわなくていい。自分のこととして考えない人は、来てもらわなくていい。」
とおっしゃって、以前、自分は、もっと被差別の立場の方の話を聞きたいと言ったことを思い出し、差別をしていたんだなあと思いました。問題については、どうしても線を引いてしまいがちですが、そのこと自体が差別をしていることだと分かりました。
自分の中では、人権を守るためには、とにかく、「人にやさしく、嫌な気持ちになるようなことをしない」と思っていたのですが、もっともっと勉強していかないといけないと思いました。生涯教育だなあと思います。今日は、よい勉強をさせてもらいました。