
おととい大磯の高麗山から湘南平あたりを歩いてきた。
国道1号を平塚方面に進むとJRと交差するところで旧東海道に分岐している。
化粧坂(けわいざか)の松林に江戸見附や化粧井戸などが残っている。

化粧坂から少し平塚寄りを左折したところに高来神社(たかくじんじゃ)がある。
高麗神社とも呼ばれ起源は神功皇后時代という記録もあるそうだ。

この地には奈良時代創建の高来寺(のちに高麗寺)もあった。
後に高麗神社の別当となったが明治時代の神仏分離で廃寺された。
この神社の裏側から男坂または女坂を通って高麗山(こまやま)に登ることができる。

高麗山は標高168m程度だが女坂でもけっこう急坂のところがある。
相模湾を見下ろせるところに出るとほっとする。
すぐ下が旧東海道の化粧坂あたり。突堤の見えるところが大磯港だ。
大磯港の向こう側が照ケ崎海岸で夏の間は丹沢のアオバトが海水を飲みに来る。

高麗山の頂上・大堂には上宮があったが昭和40年代の火災により今は礎石を残すのみだ。
高麗寺があったころは大堂と東天照さらに西天照(現在の八俵山)を合わせ三権現と言われたそうだ。

八俵山から湘南平方面に向かうと浅間山(せんげんやま、標高181m)がある。
頂上にある浅間神社は富士信仰に基づく。各地にある浅間神社は富士宮の浅間大社を総本宮とする。

化粧坂から2時間半ほどの歩きで湘南平(181m)に到着した。
昔は千畳敷と呼ばれたそうで、今はレストハウス展望台とテレビ塔がある。
適度の登り坂なのか自転車で来る人も多いようだ。