大磯港の突堤のすぐ東側、砂浜から岩礁が突き出している。
このあたりは照ヶ崎海岸と呼ばれている。
その岩礁にときどき多数の鳥が近づいてくる。
アオバトだ。岩礁の様子を見るかのように近づいては離れたりしている。
空を舞う何十羽のアオバト集団がいくつもやって来て、時に岩礁に降り立つ。
丹沢に住むアオバトたちが夏になると海水を摂取するために照ヶ崎までやってくる。
この岩礁をよく見ると小さな窪みが無数にある。
この日は穏やかで岩礁で砕ける波も少なかった。
おかげで海に入らなくとも岩の窪みにたまった海水を飲むことができる。
荒れた日には岩の上に止まるのもままならず海水を飲むのは大変らしい。
中には命を落とすアオバトもいるという。
向かって左側の羽の一部が赤いのが雄で、右側が雌だ。
アオバトの海水を飲む様子が少し分かったので、いずれまた来よう。
白波に立ち向かうアオバトたちを目撃できるかもしれない。