
春先から初夏にかけてさまざまな種類のウツギが咲いてきた。
たとえばミツバウツギとウツギとコゴメウツギはそれぞれ分類上の科が違う。
つまり何々ウツギというのは分類学上で近いわけではなく茎が中空というのが共通点だ。
東御苑、二の丸の雑木林ではノリウツギが見られた。

ノリウツギ(アジサイ科 旧分類では ユキノシタ科)
ノリウツギはウツギなどと同じくアジサイ科だ。
ウツギと呼ばれるものはアジサイ科とスイカズラ科が多いように思う。
ノリウツギは小さな両性花がたくさんと装飾花がいくつかつく。
ガクアジサイとは色も違うが装飾花の配置も違うようだ。

シロバナヤエウツギ(アジサイ科)
本丸の広場にはシロバナヤエウツギの白い花が咲いていた。
ノリウツギと同じくウツギ属で八重咲の花だ。

近い仲間として花弁に薄紅色が入るサラサウツギがある。
サラサウツギは大和ふれあいの森で何度も見ているがシロバナヤエウツギは初めてだ。

出来始めの実が面白い。

トウフジウツギ(ゴマノハグサ科 旧分類では フジウツギ科)
本丸の休憩所の近くにはトウフジウツギの花が咲いていた。
こちらはアジサイ科のウツギたちとはがらっと雰囲気が変わる。

唐藤空木の名前通り中国原産で、紫色の円錐花序は日本自生のフジウツギに似ている。
フジウツギの仲間は広くブッドレアとも呼ばれている。