上瀬谷の旧通信隊広場の少し北を歩いていると木の上でさえずる声が聞こえた。
カワラヒワだ。ビーン、キュルキュルみたいなきれいな声だ。
ホオジロも良く通る声でチュッピーチルチルみたいに・・・
私の耳には 一筆啓上つかまつり候? とは聞こえないが、雌への最高のラブコールだ。
ホオジロを撮っていたら、その先でバタバタと音がして10mばかり飛んだのがいる。
キジの雌がいたのだ。久しぶりに見た。
雄はケーンと鳴く声がするので探すのが容易だが、雌は難しい。
知らずに近づいて足元から飛び出すという経験も何度かしたことがある。
しばらく動かない。それにどうして少しだけ飛んだのだろう。
どうやら答はこれらしい。
そう遠くないところに猫がいたのだ。
しばらくして猫がキジとは反対方向にゆったりと移動したので、キジも動きはじめた。
雄のような華やかさはないが悠々と歩き、ときどき地面をつついて餌を探していた。
キジの雌は、どういう時に、どんな声で、鳴くのだろう。