
小田原駅西口を出ると北条早雲の銅像がある。
早雲の傍の牛たちの角には松明が結びつけられている。
早雲が千頭の牛の角に松明を付けて大森藤頼の小田原城を攻め立て奪取した故事による。
以降5代・95年にわたり小田原城を本拠として相模国を支配したが、
後に豊臣秀吉の攻撃により包囲され「石垣山一夜城」を見て開城することになった。

駅前から城山陸上競技場に向かって坂道をたどると、石垣ならぬ擁壁に花がたくさん咲いていた。
白とピンク色の花が混じっている。

ペラペラヨメナだ。戦後に発見された帰化植物だ。ペラペラギクなどとも呼ばれる。
ハルジオンやヒメジョオンに近い仲間だが、茎は細くて匍匐することが多い。

ペラペラヨメナの隙間を縫ってカエデが芽吹いていた。紅葉が美しい。

ペラペラヨメナを通り過ぎて土の斜面に来ると、あちこちでクサイチゴが赤い実をつけていた。
モミジイチゴに比べると結構大きな実だ。一つ摘まむとそこそこ甘い。

マルバウツギの白い花が満開だった。
陸上競技場を含む城山公園は季節が変わるとどんな自然が見られるのだろう。
いつか見に行きたいものだ。