西丹沢の林道ではそう珍しいチョウには出会わなかった。
それでもモンシロチョウのほかにクロアゲハとかテングチョウなども見られた。
キョロキョロしながら歩いていると前の木の枝の上が何か気になった。
小鳥のようには動かないし囀ることもないので、何かなあと目をこらすとチョウがいた。
サトキマダラヒカゲがいたのだ。
近所は木の周りを飛び回っていることが多いが、ここでは動かず長い間じっとしていた。
地面近くを飛ぶチョウも何種類か。
このチョウは翅に何か黒っぽい斑が着いていて、初めて見る種類かと気になった。
よく見るとムラサキシジミの翅の一部が痛んでいるだけだった。
旧ビジターセンターの庭ではヤマトシジミがいた。
ヤマトシジミはカタバミの周りで見ることが多いのだが、キク科の根生葉で落ち着いていた。
今回はルリシジミには出会わなかった。
西丹沢ではないのだけれど、シジミチョウの仲間で少し前に小石川植物園で見たのも根生葉の上にいた。
トラフシジミだ。翅表の青紫色がきれいで、尾状突起がついている。
翅の虎斑模様が名前の由来だが、筋が白いのは春型だそうだ。
草のあたりで活動して樹上性ではないのでゼフィルスの仲間には入れられていない。