レンズの前に付けるレンズと言うのがあります。レンズ交換出来ないカメラ向けで、ワイドコンバージョンやテレコンバージョンレンズ、接写用のレンズなどあります。付ける事でレンズの特性を変える事が出来ます。
ただワイドコンバージョンやテレコンバージョンは普通、そのカメラに向けて専用に設計されているので汎用性はない事になっています。また小さかったりして何にでもつくものではありません。でもサイズさえあえば、理論的にはあうはずなのです。
今回オリンパスのキャメディアシリーズの高級機用の0,8倍ワイドコンバージョンレンズが手に入りました。
さてニコンの35ミリF1.8Gに取り付ける予定なので、ステップアップリングを使って55ミリから52ミリに玄関します。このちょっとの厚さで光学特性にどう影響するのかがミソです。
こういった実験のときは、ブロック塀やレンガの壁を使って解像度や周辺の流れを見ます。
ニコンの35ミリF1.8Gのデフォルトです。絞りは実用上でF4にしました。このレンズ周辺減光が割とあるんだと気がつきました。
F11まで絞るとこんな具合。
さてワイドコンバージョンレンズを付けて、絞りF4で撮影します。ワイドになりましたが周辺がかなり流れています。中心部は大丈夫です。
F11まで絞ると、かなりきっちり来ます。
キャメディアとニコンのD-7000とでは撮像素子の大きさが違います。それも影響しているように思えます。
木を撮ってみます。絞りF4です。周辺がガチャガチャしています。
F16まで絞ると大丈夫です。
どうも球面収差が出てしまうようです。絞って改善すると言うのはそうゆう事ですから。あと撮像素子の大きさの差でしょうか。面積で4倍近い差ですから。真ん中の良い部分が大体そのサイズになっているのでそうゆう事かと思います。
さてこれでは使えません。それでは少しアップ気味にします。F4です。するとアレって思うほどに周辺が安定しています。
F16では問題がありません。
それでは最短撮影距離で撮影してみます。これはニコンの35ミリF1.8Gの最短。
ワイドコンバージョンを付けた方がなぜか寄れます。ボケも問題少ないです。
と言う事でワイドコンバージョンレンズとしては、難があるが近距離の撮影には使えそうだとなりました。
他にはこんな使い方もありそうです。これは自転車で走りながら撮影していますが周辺の流れを強調しています。
あと中心は鮮明なので、被写体を真ん中に置くと昔懐かしいトリプレットタイプのレンズのような効果が出ます。これはこれでアリだと思います。
ちょっと下らない遊びですが、なんかの機会に使ってみたいものです、