家のヤマユリが咲きました。
さて参議院選挙最終日です。ネット選挙解禁とかイロイロ話題はありました。しかし岩手選挙区はそれどころではありません。民主党の票が3つに分裂、そして自民党が持って来た候補がビミョーでして、共産党がかく乱要因、幸福実現党は論外といった具合です。
おまけに誰に票を入れていいのか解りません。自分にとっては、脱原発だが時間をかけたもの、ですしTPP賛成ですし、改憲は賛成だが自民党幸福実現党案は大反対、福祉関連は「新しい公共」の概念の下での福祉再編、消費税賛成だが還付制度の実現、復興のためには特区を活用した規制緩和、もしくは全国的に規制緩和して防災を考えると言った所です。
そうすると、どの候補もどこかダメになってしまいます。
私の聞く範囲では、やっぱり平野氏優勢です。しかし民主党からの恨みも凄いものです。生活の党のせきね氏は、本人はかなり良い候補です。しかし「貧乏くじを引いた」と言われています。やはり小澤一郎の威光はかげりを見せているようです。民主党の吉田氏ですが、立教出身でイギリスでMBAを収得しています。かなりな人材をもって来たものです。チト民主党らしからぬ人材です。そして自民党の田中氏ですが、落下傘と思われていました。しかし以外と岩手にゆかりのある人です。
本命平野氏、次席田中氏、ダークホースがせきね氏なのですが現実的にこれすらも怪しい感じです。
さてネットでこれらを調べようとすると、もう大変。6人分のホームページとブログ、そこまではなんとか出来るとしてツイッターやフェイスブックになるともうお手上げ。というか選挙公報だけである意味十分です。
逆にネット選挙では、支持者が自分の知人にメールを送るとか禁じています。有権者の積極的な参加が出来ないと言う点で、ネット選挙と言えるのかどうか疑問です。
ただ自分の支持する候補の状況が解り、更に平時にメールなどで意見を言えるようになったと言うのは良い事です。
ツイッターとかフェイスブックで常時追っかけていると言うのは、よっぽど好きな候補となると思います。もしくは敵対しているかとなりそうです。現実的に東京選挙区とかではそうなっているようです。山本太郎氏の周辺とか、罵詈雑言が飛び交っていたりするようです。
それはそれで面白いのですが。
岩手選挙区はあくまでも従来通り、水面下で深く進行しております。
ここまで盛り上がらない選挙をマジメに考えていったら、変な所に突き当たりました。明治時代の公民権運動ですね。ほんと運動家はからだを張っているのですが同時に変な事にも思い当たります。川上音二郎の「オペッケペー節」とかです。演説もあるが娯楽もあると言う会を開いていく訳です。それで集客して伝道するというのでしょうか。それと戦前の弁論大会や立会演説会の集客能力のすごさです。
多分なのですが、一般大衆にとってこれらは娯楽だったような感じがします。
それでは選挙制度が出来たらどうなったかですが、民主主義ですから集客が大事です。選挙活動の集客能力はあったと思います。ただ選挙活動と言う形式をどうするのか、まったく解らなかった時代があったと思います。そこである儀礼的な形式が生まれたのだと思います。祭りですよ。お祭り。神輿かついでワッショイ、です。こっちがオイシイからこっちに来い!みたいなものです。
全く新しい形式のものに対応する時、人は過去の事例から組み立てたりすると思います。選挙がこの場合当てはまるのではないのでしょうか。これが収入のある人が投票権を持つ時代から、男子だったら投票権、女子まで投票権の時代を通じて洗練化されていったのが、今の公職選挙法なのかもしれません。
ただ当初の選挙だと、お金持ちの話しなのでまあ談合なり何なりあったのでしょう。それが範囲が広がる事で娯楽性を、歌舞音曲から演説の巧拙に消化させてゆくのでしょう。飲食とかもその意味では重要です。ドブ板選挙もその意味では、お偉いさんが土下座してくるのですからカーニバル的な逆転した世界になる訳です
現在の選挙は完璧に儀礼化されました。神官たる選挙管理委員会のもとで行われ、更に明るい選挙推進委員会の立ち会いで、イニシエーションが行われてゆく訳です。我々はそのイニシエーションの過程を見守りつつ、その中で彼がどこまで、私らではどうも無さそうな神に、近づく努力をしているのかを判断するのです。虚空に響く選挙カーのおたけびもイニシエーションでしかありません。叫んだ数が神への道なのです。
ついでに公約があったりしますが、まあそれはそれ。
所がですね、私らが変わってしまったようです。もう選挙は娯楽ではないし、うまみもありません。イニシエーションの過程も陳腐に成り下がりました。後は容姿とかそう言った所でしょうか。
祭りの形式を借りた所が選挙の間違いだった。選挙制度はそれに沿って法整備したためおかしくなった。
そう考えていたら、「有権者が消費者化してしまった」という過激な意見が出ています。これに激しく同意します。
実際今回の選挙が盛り上がらないと言うのに何か不思議を感じていました。ただそれは私だけだったのかもしれません。私が良い商品がないと、ワゴンを見放しただけです。
ネット選挙の良さは、選挙期間でも一有権者として候補者に意見が言える事です。質問も出来ます。もちろん候補者本人からではなくとも、参考には出来ます。
少し引用させて頂きます。
―――それは有権者が「賢い消費者」になることで解消される問題ではないのでしょうか?
そうじゃないんです。むしろ、それだけは避けないといけない。「私たちは消費者じゃないんだ」ということに気づかなければ、論点のすべてがずれていってしまう。有権者と消費者は根本的に違う。民主主義とは、主権者である民衆のひとりひとりが判断し、決定し、責任を負うという政治システムですよね。この「責任を負う」というところが大事なんです。でも、消費者は責任を負う必要がない。この点が決定的に違います。
アメリカ大統領選のお祭り騒ぎですが、人を巻き込むというのが基本です。そして有権者は責任を取る訳です。だから文句が言えるのですが、てきとーに選んだ候補だと文句が言えない、そう言った事です。
ただ今までは、文句を言う道が見えなかったと言うのはあります。ネット以降はそう言った意識が出来るのではと思います。
議員に、PL法を適用出来ないのは当たり前です。製造者は私らです。
ということで更に迷走する候補者選びです。候補者が集中する材木町よ市にいってきます。
上空には鷹が飛んでいます。けっこう切っ先が良いです。
とりあえず今回あった候補の中から選ぶという消極法で行きます。最後は顔、これで決定。後はブログを追っかけるかです。
盛岡一高書道部がパフォーマンスを予定して、準備しています。しかしこの人だかりは違う所に向かっています。
小泉進次郎が来ると言うので、何か一気に人が流れてゆきます。この辺りマンション街なので人が現れると数がほんと凄いです。
自民党の田中しんいち氏です。声が大きく張りがあります。話している内容はどこでもある話しですが新人です。割り引きます。ただ彼は高さ40センチ程度の演台に立っています。私の身長183から行けばアレ!と言う感じです。なおレンズは300ミリです。APS-Cなので450ミリでしょうか。パースの狂いにくい領域で、遠近法は有効に働きません。
小泉進次郎出現!ここでアレ!です。
人気ですね。もう皆写真とっています。私もですが。
小泉進次郎の最大の欠点は身長と言われています。身長168センチとも言われています。それも大きく見積もり過ぎと言われています。
と言う事は田中氏は身長140センチ以上となります。まずそれはあり得ません。ラグビーでスクラムハーフだったと言いますし、慶応ですからまずあり得ません。
それ以上に、彼が慶応大学ラグビー部監督をやってのけたと言うのは凄い能力があると言う事です。以外と身長は男の心にとって影響するものです。大男ばかりの世界でこなして来たと言うのは実績です。
本来田中氏が立つ高い演壇に彼は最初っから立っていなかった、となりそうです。そして小泉進一郎が高い台に後から立ったようです。
ちょっとこれは止めて欲しい。私らが選ぶ候補なんだからせめて田中氏が演説している時くらいは高い所に置いて欲しかった。
自民党県連、田中氏を本当にナメているな。
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YouTube: 小泉進次郎よ市演説
さて小泉進次郎の演説です。うまいです。もうマイクのミスすらも掴みに使っています。司会の髙橋日奈子議員がちょっと下がった所をうまく捕まえてキャッチをとっています。こいつ後ろも見えているんだと本当に思います。有権者の前だけではないと言うのが凄いです。
本質的に御曹司ではありません。彼はコロンビア大学で政治学修士号をとっています。もの凄い野心を感じます。
直接的な物言いの中にニュアンスを盛り込む技法とか、人気があるのもうなずけます。
ところで今の所岩手県で、2007年の衆議院補欠選挙で玉澤徳一郎農林水産大臣経験者の息子、玉澤正徳氏が落選しています。彼は早稲田大学のラグビー部出身でした。この辺りもどう影響するかと思います。
あと最近評価が上がっている森元首相ですが、確かに評価出来ますが、彼がラグビー出身だったと言うのも大きく影響しそうです。
皆悪い事ばかり覚えていますから。
盛岡一高書道部のイベントが続いています。もう割食ったと言う所ですが、マジメに作品を仕上げてゆきます。
進次郎帰りでお客さんが更に増えたかもしれません。作品は良いのですが。
看板犬発見。
サイドもバッチリです。スイカコスプレ完璧です。
さて民主党の吉田候補です。えっとですね、しな猛氏が脇にいるのすが、彼の身長は185以上でしょうか。つまり吉田氏は、170はあるようです。あと経歴も十分です。
見ないと解らない事もあります。
幸福実現党の髙橋氏です。実は自民党と民主党のラッシュでよ市の通りに入るかどうか躊躇して、脇で演説していました。それが落ち着いたからと入ってきました。ちょっとそれはないよと思います。
きれいにとってと声を掛けられたのですが、それはもっとおかしいです。
公明党の洗練さが際立ちます。
この3人から選ぶ事になりそうです。地盤が若干違う平野氏以外は、小泉進次郎が来たからよ市に来なかったと考えられます。もちろん私のいたのは午後3時から5時半までなのですが、大体この辺りでここに来ないのはおかしな話しです。一番人が多いからです。
共産党がこなかったのはちと不思議なのですが、ちょっと前にウチの近所でデモ形式でやっていたので、徹底的な草の根運動に変わったのかと思います。それはそれで好感が持てるのですが、ウチの大家が混じっていました。彼って自民党だったハズなのですが。というか彼はアナーキストなのですが。戦争で揉まれまくってますから。
人間は変わるものです。ハイ。ぶれない候補なんていない、ただ問題なのは彼らがブれる原因が私らと言う事なのでしょうか。
オマケ
選挙公報の自民党ロゴにあった、ユルキャラ。真ん中が誰か解りません。時事的に石原氏と言う事になりそうですが、ちょっと無理です。解りません。おかげで自民党議員の顔写真全部見ましたが誰か解りません。手に持っているのはアメフトのボールみたいですしそうでしょうが、ミサイル弾頭にも見える所が検索をかなり難しくしています。逆にそれが、元東京都知事のニュアンスかもしれません。
私の好みは石破氏です。このキャラデザイン、石破氏とすぐ解る。しかしこれは石破氏ではない。日本の政治家の中ではトップの人材なのですが、いつの間にかアンパンマン扱いなのが悲しいです。