どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

風評・被害ではないがなんじゃこりゃ

2011-10-12 02:07:19 | インポート
風評被害ではないのだが、何とも言えない話しが2件あったようだ。
一つは明らかに勇み足。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111011-OYT1T00878.htm
大分県の畜産協会会長で県議会議員が、湯布市の「牛喰い絶叫大会」で挨拶し、用例として「セシウム牛はいりません!」と叫んだもの。
完全に勇み足です。大分の牛の安全性を強調したつもりなんでしょうが、周りからは不謹慎と言われてしまう始末。
なお言い訳が微妙なのは、記事を参照してください。ほめられた言い訳ではありません。
なおセシウム牛の問題は稲藁が広く流通していた事と、震災直後で東北の牛を食べて応援みたいなムーブメントがあって、セシウム牛が全国に流通してしまった。普通九州の牛は大阪どまりで東北にはきません。東北の牛も東京止まりで九州には行きません。全国で流通するのはよほどの高級品です。
九州の皆様ご安心ください。そちらにはよほどでない限り九州産の安全な牛しか出回っていません。なお東北よりそちらの方がビキニ環礁やムルロワ環礁によっぽど近いと思いますので、その辺お忘れなきよう。

次はしょうもない話し。立派な風評被害なのだが、なんじゃコリャとしか言いようが無い。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111011-OYT1T00941.htm
大阪府が造ろうとしている橋の橋桁が、福島県郡山市で製造された。橋桁は出来ているのだが住民が放射能を不安視してクレーム、9月から工事が中断したまま、という記事。
まず橋桁は工業的に作られています。耐用年数は100年保証というものです。いったんよそで作ってから運んで組み立てます。放射性物質が混入する可能性ですが、あったとしてもコンクリートで封印されますので飛散する可能性はほとんどありません。内部被爆の可能性はとても薄いです。表面についている可能性があったとしても、工場出荷時に高圧洗浄でかなり除去出来ます。更に内部被爆は無くなるでしょう。
製造時にコンクリートのサンプルを残しているはずなので、コンクリート中の放射性物質の量は測定出来ると思います。全くの推測ですが、放射性物質が含まれていたとしても微量でしょう。大阪府にある土壌中の放射性物質より多いかもしれません。しかしほとんどコンクリートで閉じ込められています。そのコンクリート自体も、もともと天然で微量に放射性物質を含んでいます。お忘れなきようにお願いします。
橋桁は、上をアスファルトで覆います。この厚さだけでも放射線による影響は薄まります。車で通過するなら影響は無いでしょう。歩行者にしても歩道もアスファルトで覆われています。橋の欄干はどこで作られるのかは解りませんが、多分福島産ではないでしょう。大阪の橋を福島に発注しているのは、大きすぎて大阪近辺では作れないかとても高くつくかなのでしょう。欄干あたりは近畿で作るはずです。
橋の下で一生を過ごすなら考えるべき問題かもしれません。この辺もお忘れなきようにお願いします。
まず外部被爆と内部被爆を分けて考えましょう。橋の工事で内部被爆はほとんどないハズです。
それでは橋が老朽化したらどうするんだ、となります。橋の耐久年は100年です。ただ目指せ150年くらいで橋桁は作られているハズです。この目標のためには表面のコンクリートが風化するためには少なくとも30年はかかります。そういったコンクリートで作ります。出来た直後から風化が進んでそれが飛散する橋はそもそもとても危険です。これはありえません。
なので、橋が出来て数年したら橋を塗装すると飛散を防ぐ事が出来るでしょう。これはケースバイケースですが。
そもそも今現在の福島県をもう少し信用したらどうかと思う。必至になって何でもかんでも検査している。県外に迷惑がかからないようにとんでもない努力をしている。それは認めてあげるべきだろう。
むしろ橋の工事で、地域のベネフィット問題が起きているのではないのだろうか。
それとも大阪府民は、橋を食べているのだろうか?だから怖がっているのだろうか。
核由来の放射性物質が全くない土地というのはあり得ない。これだけは確かだ。それを考えて欲しい。
PS
大阪府の話しは多分この後とっても厄介になる。橋桁を発注したのは回り回って大阪府になるからだ。橋はオーダーメードの商品だ。転用は出来ない。なので納品を拒否出来る根拠が無ければ、損害請求が発生する。しかも橋桁のような巨大なものだと保管費だけでも大きいものになる。
発注時に放射能の問題が無かったのに納品段階で問題になっているのは、契約上拒否出来ない。その上放射線量がさほどでもない場合は、拒否する根拠が無い。
なので大阪府が拒否する場合は、橋桁製造の費用と製品の保管が難しい事から、その破壊にかかる費用を最低でも、できれば全額を負担しなければいけない。それがどの程度になるのかは解らないが、最終的には大阪府の負担になる。税金に回ってくる事は確実だ。
建設業者も泣くのだろうが、製造した福島の業者は泣くにも泣けない。
放射能物質については、ホントまじめに考えて欲しい。不安の再生産がスパイラルしている。


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