BOS5段階は、脳の潜在能力を目覚めさせ、脳機能を最大限に活性化する5つのステップで構成されています。脳の各部分の機能を統合させ、脳の創造性の妨げとなっている障害を取り除き、本来の能力がしっかりと発揮できるようにします。5段階を通じて会得する脳活用法は人生における偉大な知恵です。5段階を繰り返し訓練することで、脳のすべての機能を自分の目標に合わせて稼働させる脳の主になる感覚と力を育てていきます。
1段階「脳の感覚を目覚めさせる」
BOS5段階の第1ステップでは、体と脳のつながりを回復します。体を健康にし、「私の体は私ではなく、私のもの」であることを体験し、自分の体の「主」として脳を運営するようになる段階です。そのために、まずは心身をリラックスさせ、気エネルギーを感じます。気血循環を円滑にして、ストレスを解消し、集中力を高めます。意識が集中できるようになれば、自分の体の内部の微細なエネルギーの流れを感じて、調節することが可能になります。エネルギーの感覚は脳から生まれるため、エネルギーの感覚を体感することによってそれとつながっている脳の感覚が目覚めます。
2段階「脳の柔軟化」
脳を柔軟に、自由にする段階です。固まった脳回路を柔軟にし、脳細胞間のコミュニケーションを活性化させます。固まった脳回路とは、固定観念や習慣にとらわれて、脳回路のネットワークがうまく機能していない状態です。生まれたばかりの赤ん坊のころは脳が白紙の状態で、無限の可能性に向かって開かれています。しかし、成長する過程で観念や習慣が植えつけられ、枠にとじこめられてしまいます。つまり、情報や環境によって柔軟性を失うのです。情報に振り回されるのではなく、主体的に情報を選択し、変化させられる力を育てるのが、第2段階です。
3段階「脳の浄化」
脳の中にある否定的な情報を浄化して、脳の本来の状態を回復する段階です。否定的な情報とは、先入観、固定観念、良くない習慣、過去の心の傷、罪の意識、被害者意識などです。これらの情報を変化させる方法を会得し、これからやってくる問題を肯定的かつ積極的に処理できる力を育てます。「私の心は私ではなく私のもの」であることを体験し、自分の感情の「主」になります。否定的な情報から解放され、純粋な状態の脳に戻ることによって、脳機能発現の基盤ができあがります。情報の浄化とともに内面も浄化され、人間性を回復する段階です。
4段階「脳の統合」
脳統合には、脳幹、大脳辺縁系、大脳皮質を統合する「垂直統合」と右脳と左脳をつなぐ「水平統合」があります。垂直統合は「無意識-感情-意識」の統合、水平統合は「理性-感情」の統合です。脳が統合された状態では、脳の各部位で起こる情報処理がうまく疎通して自然治癒力が高まり、脳波が安定し、創造力が目覚めます。そして、自然に深く省察するようになって意識が拡張し、洞察力が得られます。脳が持つ無限の創造力と平和の価値を自覚することでBOSが本格作動し、明確な人生の目的やビジョンが自覚できるようになる段階です。
5段階「脳の主になる」
5段階は、主体的に情報処理する感覚を完全に習慣化する段階です。脳運営の方法を知識として分かっているだけでは主になることはできません。現実社会の中で自分の脳を運営するという習慣を身につける必要があります。脳は情報を食べて育ち、情報によって動くので、脳を100%活用できる良い情報、つまりビジョンを持続的に供給していきます。そして、PDCAを通して脳を管理する習慣がつけば、BOSがフル稼働するようになります。そのとき、欲望や利己心、望まない習慣を断ち切って良心の感覚が回復し、自分の価値を実現する人生を創造することができるのです。