鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

僕のお宝:山下達郎との思い出

2015-01-17 11:14:54 | 日記
鶴岡地区医師会の会報誌「めでぃかすとる」に寄稿した文書です。

山下達郎(達郎)、シンガーソングライター、作曲家、音楽プロデューサーとして幅広い音楽活動をしており、竹内まりやの夫としても有名ですから皆さんご存知ですよね。8月に新潟で行われた達郎のライブへ初めて行ってきました。噂には聞いていましたが、休憩を挟まない3時間に及ぶライブはまさに圧巻、高域までよく伸びる美しい声と凄まじいまでの声量で披露される達郎の歌唱力には圧倒されました。還暦を迎えてのこれだけの歌唱力はポップ系の歌手としては小田和正くらいでしょうか。

ところで、達郎がまだ高校生の頃(僕の医学生時代)、僕の住居へ出入りしていたことがあります。僕は赤羽に住んでいたのですが、はとこ(現在、芸大出のチェリスト)と達郎が同じ高校のブラスバンド部に属していたこともあり、はとこが達郎を僕の住居へ連れて来たのがきっかけで知り合いました。その頃の僕の住居といえば、僕や妹、さらには亡き妻(妹と同期)の友人が出入りするアジトみたいな場所になっていたこともあり、達郎もちょくちょく訪れては、レコードを聴いたり、ギターを弾いたり、麻雀も良くやっていました。


そんな折、持ち込まれたのが、達郎が中学時代からのバンド仲間と自主製作したアルバム”ADD SOME MUSIC TO YOUR DAY”でした(写真1&2)。達郎の友人の自宅あるいはガレージでレコーディングし、ジャケットのイラストもメンバーが描いたという作品で、高校生の作品としては内容的にもなかなの出来栄えです。100枚限定で作成された1枚を購入したのですが、当時は達郎がこんなに有名人になると思っていませんでしたので、今では超レアなお宝になりました。ところで、このアナログレコードは後にCD化され、達郎のオフィシャルサイトで購入可能だそうです。また、ウィキペディアで本アルバム製作までの経緯を詳しく知ることができます。


3枚目の写真は、僕が当時良く通っていた中古レコード店で手に入れた”HAPPENINGS” というコーラスグループのアルバムに、達郎が書いてくれたライナーノーツです。高校生の頃から音楽に対する造詣は並外れたものがあり、音楽評論家としても秀逸な一面をもっていました。B5判のノートに書き綴ったシミだらけの達郎自筆によるライナーノーツも私の密かなお宝のひとつなのです。

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医師会新年会

2015-01-17 10:13:04 | 日記

昨晩は、榎本市長はじめ33名の来賓にご臨席頂き、医師会新年会を和やかに開催
しました。会長あいさつを引用しておきます。

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あけましておめでとうございます。

榎本市長をはじめ多くのご来賓の方々、また会員の先生方、職員の皆さま本日は、
ご多忙のところ鶴岡地区医師会新年会にご臨席頂きまことにありがとうございま
す。
また、日頃より、鶴岡地区医師会のさまざまな事業にご支援、ご協力頂いており
ますことに対し、心から御礼申し上げます。

鶴岡地区医師会が運営している各種事業については、概ね順調に経過しておりま
す。これも一重に職員また会員の皆さんのご尽力、ご支援の賜物であり、敬意を
表するとともに感謝申し上げたいと思います。

☆少子・超高齢社会における医師の役割

日本は2025年には、有史以来人類が全く経験したことない、少子・超高齢社会を
向かえます。高齢者が増えるばかりではなく、勤労者が全人口の60%を割り込み、
将来を託す若者が10%を切るという厳しい時代を向かえます。

鶴岡市も、消滅可能性都市にリストアップされたということもあり、少子化対策
としてさまざま施策を打ち出していますが、一方で、必ず訪れるさらなる少子超
高齢社会に対しての備えが十分とは言い難いという現状があります。

超高齢社会が進むに伴い、跳ね上がる社会保障費に関しては、昨年、国は税と社
会保障の一体改革としての消費税を引き上げましたが、景気回復が十分でないと
して、更なる増税は先送りされました。一方で、少子・超高齢社会は、アベノミ
クスによる経済の好循環で解決できるような小さな課題ではありません。また、
医療や介護の連携とか効率化だけで対応できるほと簡単な課題でもありません。
社会、地域、コミュニティーの在り方が問われている課題であり、住民が、自分
たちの問題として地域のコミュニティーを再生していく、そこに地域包括ケアシ
ステムの本質があるのだと思います。

一方で、われわれ医療の中心にいる医師が、この少子・超高齢社会に対して、十
分な役割を果たしているのでしょうか。もちろん、私への自戒を含めての言葉で
す。

超高齢社会では、患者さんは、病院のみならず、自宅やさまざまなサービス事業
所など、家族の状況や希望に応じて点在することになります。このような状況に
対応するには、医師は、内科医に限らず、自分の診療所(病院)だけで診察して
いるだけでは不十分であり、在宅医療を含め積極的に地域で活動する必要があり
ます。

また、高齢者が元気で生き生きと地域で暮らし続けるには、運動や栄養を含めた
啓発活動も必要です。さらに、看護師のみならず、歯科医師、薬剤師、リハスタッ
フ、ケアマネなどの介護職など地域のさまざなな職種と連携し、指導的な役割を
担う必要もあります。また、多死時代を迎え、増え続ける死をどうするのか。在
宅や施設での看取りに対して、医師が積極的に関与しないと、死ぬ場所がないと
いう状況にもなり兼ねません。

われわれ医師には、我が国の最大の難題である少子・超高齢社会をただ傍観して
いるだけではなく、より積極的に関わっていく使命があるのではないかと考えま
す。

吉田松陰の言葉に「人は、志と仲間で成長する」とあります。
志とは、自らの出世のためにがんばることではありません。
世のため、国のため、そして未来の人々がより幸せに生きていくために、
自分を高め、成長させ、実現させていく、ということです。

医師会の皆さまを仲間として、志を高くし、より良い地域づくりに貢献し、皆さ
んとともに成長してていきたいと思っています。

今年1年が、皆様にとって、飛躍の年であることを祈念して、簡単ですが、新年
のあいさつとします。

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