鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

からだ館10周年記念の集い:自分、仲間、地域をまるごと元気に!

2017-11-20 17:10:28 | 日記


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からだ館10周年記念
自分、仲間、地域をまるごと元気に!
鶴岡発のコミュニティヘルスをつくろう

日時:2017年11月19日13:30~15:30
場所:三川 いろり火の里 文化館なの花ホール
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10週年を迎えた「からだ館」の10周年記念の集いに参加してきました。
からだ館の各種イベントに関わってきた市民を中心に、さまざまな立場、職種、約100名が参加していました。

6名程度のテーブルには、飲み物やお菓子が用意された和やかなカフェ形式のなか、
からだ館の10年およぶ活動の歴史や全国的にも有名なコミュニティ活動を精力的に行っている3地域の活動を拝聴し、
最後のワールドカフェでは、鶴岡がからだもこころも元気なまちになるためには、というテーマでいろいろな方々との対話を楽しみました。


ごあいさつ(秋山さん)

 からだ館の目指してきたことは、
  楽しく学ぶ
  出会う・分かち合う
  調べる・探す・相談する

   →自発的な活動、自己実現 エンパワメント
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  からだ館10年の活動で見えてきたもの

○調べる・探す・相談する
 がん、生活習慣病、うつ病、認知症など 予防・治療、健康維持などに関する情報発信をワンストップで

 市民からのがん患者からの相談 →情報提供
  心配事を相談することで(話をするだけで)、解決できることも多い
 蔵書
  診療ガイドライン、解説書、闘病期、料理本、など約1500冊
  珍しい疾患の患者会の情報

○出会う分かち合う
  にこにこ倶楽部
   毎月第一金曜日 10:30~12:00
   2009年から、
   お茶、お菓子
   40-90代まで、
   お誕生会
   北風さん:乳癌患者、→編み物の会、
   体験の語り、体験を伝える
   折り紙の会
   
○楽しく学ぶ:自発的な活動・自己実現、エンパワメント
  からだ館健康大学
   食生活や身体活動
    楽しく学んで実践する
    寸劇、ディスカッション、
    排泄を話題に・・吸水パッドの実験、体験、体験型
   化学反応
    認知症を知る
   茨木会:自発的にできた会
    2015年から、農業、職、死生観、地域活動などに学び実践する
    「半学半教」

○これから10年どうする?
   他地域へも広げていきたい、からだ館が目標となるように、
   からだ館の活動を地域の中でさらに広げたい
   からだ館に出入りする人が増えた、市民への普及を目指したい
   もっと、多くの人と繋がりたい

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 「カフェ型コミュニケーションで健康に」


  報告者:
   孫 大輔さん、みんくるプロデュース代表(東京都)
   小泉 圭司さん、元気スタンドぷリズム代表(埼玉県幸手市)
   瀬尾 利加子さん、みどりまち文庫連携コーディネーター(鶴岡市)

  司会・進行:広石拓司さん(㈱エンパブリック代表取締役)
 
 広石氏
  地域活動、健康、
  想いのある人が仲間と協力して新しい仕事・活動を始めるのを応援する。
  いろいろな立場の人の、話し合いの場をつくる
  地域を知る、地域の人を知る、
  自分のテーマから、地域に役立つ新しい仕事をつくる
  ナリワイプロジェクト
  地域包括ケアシステム
  なぜ地域か
  一緒にくらしていくつながり
  気楽に相談できる、気づく、声かけ
  孤立しない安心感、今日用があるが大事
  治す、介護・支援するのではなく、地域のつながりがより重要
 
 孫氏 (そんそん)
  対話による地域の健康づくり
  みんくるカフェと様々な対話活動から

  対話 と 会話 の違い 平田 オリザ
   対話:親しくない人同士の価値観や情報の交換、
  日本における対話活動
   がん哲学外来
   哲学対話おんころカフェ
   みんくるカフェ(ワールドカフェ形式による医療者と市民の対話)
   認知症カフェ
   オープンダイアローグ (精神科領域)

   みんくるカフェの効果
    カフェで認知症に対する態度尺度の変化
    ヘルスリテラシー尺度の変化
    まちけん健康プロジェクト まちけんダイアログ
   バザーリアが行った病院での対話(イタリア) 
    病院のなかでの職員と患者との対話 毎日実施
    その効果
    ・合意形成
    ・他者視点の理解
    ・心配の緩和とケア
    ・エンパワメント:地域づくり、地域を変えていく


 小泉氏 幸手

  コミュニティカフェ「元気スタンドぷリズム」 
  定年退職による生活環境の変化
   居場所がない、孤立、
   交流がない、やることがない、でかけない、食欲がでない、
  知りたい情報として、交流の場の情報が1位、
  誰でも気楽にくつろげる交流の場所、つながる、介護・生活情報の発信、  
  押し付けない介護予防   
  普通の生活を支える仕組み、
  働ける場の提供、子育て支援、 多目的、
  「幸せ手伝い隊」 困りごと、生きがい、繋がり
  レンタルセニアカー
  住民の生活に伴走する役割 各職種へ繋ぐ!
  暮らしの保健室 健康相談 コミュニティーナースが対応 37か所
  コミュニティーデザイナー
   みんなのカンファ、Care Cafe☆幸せ杉
  緩やかなインフォーマルサービスステーション
  主体的な住民参加を促す
   市民勉強会、地域丸ごとアミューズメント
  たけのこ狩りツアーに参加することで、車椅子生活の人が立ち上がった!
  男性の参加を促す →キャバレー開催、歯科医によるパタカラ体操、作業療法士により歌謡ショー
  地域資源冊子「幸せのしおり」さまざまな(インフォーマル)サービスの情報提供
  知り合いがいる →やることがある、→でかける →食欲 →困ったときは直ぐにつながる
 
 瀬尾氏
  医療と地域をつなぐ
   みどりまち文庫の実践報告

  「私が母の生死を決めていいのでしょうか」が出発点
  (医療側は)発信しているが、医療情報は(市民に)届いていない
  鶴岡の社会連携に足りないもの →市民との連携
  みどりまち文庫、ヘルスケアと異業種を結ぶ 場
  ・医療連携ゼミ
  ・紅茶部・料理教室
  ・医療者と異業種交流
  ・管理栄養士X筋肉ジム・福祉用具
  ・超高齢社会Biz Med/carマッチングフォーラム
  ・薬剤師と産直のマッチング 健康ごはん、薬剤師X管理栄養士X産直X食育インストラクター
  ・ペンギンカフェ 認知症カフェ 2か月に1回
  ・歯科・呼吸リハと音楽
  ・医師と温泉旦那のマッチング
  異分野が交わる空間、機会を通じ、それぞれが利益をみいだす必要ある
  医療と地域を繋ぐ、取り組みを進めていきたい

  住民が自主的に活躍できる地域を目指し、
  場所を提供し、貢献したい人を繋げたい

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  ワールドカフェ
   鶴岡をからだ、こころ、共に元気なまちにするためには、をテーマにいろいろな方々と対話をしました。

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精神医療とパスを学ぶ in 鶴岡

2017-11-20 10:18:28 | 日記



精神科医療とパスを学ぶ in 鶴岡
 身体科・精神科・介護スタッフ 合同研修会
日時:2017年11月18日(土)13:00~17:15
場所:山形県立こころの医療センター

杉浦地域医療振興助成による「精神医療とパスを学ぶ」研修会が、11月18日、こころの医療センターで行われました。
クリニカルパスの基礎的なな学習後、グループに別れ実際に風邪のパスを作ってみました。
休憩のあとは、精神疾患のパスの実践例の講義があり、最後にワールドカフェ形式で精神科医療の課題、身体科との連携における課題、その解決策についてみんなでディスカッション(対話)しました。

皆さんからは、精神疾患への偏見、精神科と他科との連携不足、スタッフの知識不足、患者側の経済的困窮、多職種を繋ぐキーパーソンの不在、などの意見が出されました。

私にとっては、市民を含む対話を通しての相互理解の必要性を痛感した会でした。

本研修会の趣旨(テキストの前文から引用)

精神科医療は、医療のみならず介護、福祉、行政、当事者など多くの人々がチームで関わることが求められています。
そためには、クリニカルパスの活用が多くの恩恵をもたらしてくれると期待されています。
一方で、精神科医療におけるクリニカルパスの理解や実践はまだ途についたばかりです。
身体科(精神科以外の診療科)スタッフ、介護スタッフ、精神科スタッフが共に、クリニカルパスを学ぶ過程を通してお互いの役割を理解し、協働することを目的に研修会を行うものです。

プログラム

・開会あいさつ (神田院長)

・アンケート実施

・クリニカルパス講座
 北里大学医学部精神科学 大石 智

・自己紹介タイム

・クリニカルパス演習
 北里大学医学部精神科学 下村裕美子

 咳の風を治そうパス を つくってみよう
  4人のグループで、パスをつくってみる!
 

・精神疾患クリニカルパス紹介 「服薬自己管理パス」
 山形県立こころの医療センター 三原美雪

・ワールドカフェ
 「退院支援、退院調整、在宅移行の課題」
 
 グループ毎に以下のテーマで自由に対話する

 ラウンド1 「精神科医療の課題」 
 ラウンド2「身体科との連携の課題」
 ラウンド3「精神疾患の患者を地域で支えるには」(解決策)

 以下がラウンド毎の参加者のコメント~意見




・特別発言 (こころの医療センター看護部長)

・事務局よりお知らせ

・集合写真



・閉会の挨拶

前夜祭(運営スタッフ+αで)


研修会後の懇親会




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