鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

南庄内在宅医療を考える会

2018-01-18 11:10:04 | 日記
年3-4回のペースで行われている、南庄内在宅医療を考える会
今回は、昨年行った庄内保健所から山形県在宅医療実態調査の結果を報告して頂き、
次いで、医師と訪問看護師とが4つのグループの別れディスカッションを行いました。

職種別参加数
 医師:11名
 看護師:24名
 保健所:2名
 事務:3名

ディスカッションは、それぞれのグループで自由なテーマで行われたようですが、
私のグループでは、在宅医療で困ってっていることをテーマに皆さんから意見を頂きました。

以下、メモです。

訪問看護師
  難病(おもにALS)に対応に困難感がある。
   地域での対応に差がある、
    例えば、喀痰吸引できるヘルパーは鶴岡にはいるが、酒田では0  
   STの負担が大きい
   県全体での課題でもあり、難病協議会(?)で検討していいる(保健所)
    
  看護師不足
   ステーションにもよるだろうが、人材をどう確保するか課題がある。

病院看護師  
  がん患者の退院のタイミングが難しい 
  かかりつけ医がいない患者も少なくない、在宅移行時に
  主治医を探すのに困難感がある。

訪問看護師
  認知症への関りが難しい、  
   病院から退院の場合、1か月間は病院の認定看護師が来てくれて助かる
  がん患者など医療依存度の高い利用者の回転が速い、
  在宅患者が、重症化、医療依存度が高い人が増えている
  (コメント)介護6:医療4が経営上良いと言われている
   
  市民の訪問看護への理解不足、
   訪問看護の車を遠くへ止めてくれと言われる
   救急車のサイレンを家の近くでは止めて欲しい

医師
  一番困るのは、夫婦が共に認知症の場合
  病院からのがん患者の依頼については、訪問看護師がいればあまり困らない
  病気より生活を支える方が大変
  近くに、小規模多機能ができ生活面での対応は少し改善された

精神科の訪問看護師
   精神疾患をもつがん患者を、きずなと一緒に在宅の看取りを行った

他のグループから

  医師との連絡がとれない
  リアルタイムな情報共有をしたい Net4Uの活用でできると良いが・・
  
  訪問看護STの余力はあるのか?
  訪問看護の利活用に対する意識は医師間で異なる
  医師と訪看のコミュニケーションに関して、
   医師が知らないところで、訪看が苦労した事例があった

  訪問看護師と主治医との連携が十分でない
  日本海病院からのケースで、問題例がある 窓口がはっきりしない →早急な対応
  遠方への対応に課題がある、
  湯田川温泉リハ病院 在宅への関りを模索したい
  




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