ほたる多職種研修会、今回は高齢者のうつ病をテーマにこころの医療センター精神科認定看護師安部和明さんからレクチャーして頂きました。以下、講義メモです。
まずは、うつ病に気づく、話をよく聴く(傾聴)、アドバイスはしない(自分の考えを言わない)、相手の言葉を要約し相手の感情に共感する、そして必要なら医療に繋ぐことが要点と理解しました。また、認知症との鑑別も重要ですね。
日時:平成31年3月7日 18:30~20:00
会場:レクチャーホール
1、開会
2、講演
高齢者のうつ病を理解しよう
~実践で役立つ知識・情報~
山形県立こころの医療センター
精神科認定看護師 安部 和明
1)最近の自殺の動向
H10に増加も、平成23年から減少傾向 ピーク時から1万人減った
景気、借金、社会運動
女性は変化なし。
若年層 自殺が多い
3月、5月が多い 次いで秋
無職に多い
鶴岡市、5年間で158名が自殺で死亡、最近は減少傾向、男性、女性の2倍
自殺前の96%が精神障害(うつ病、統合失調症、アルコール依存症)
2)うつ病について
うつ病は、脳の病気 気持ちの問題ではない
情報の伝達障害
ストレス、環境、・・が要因
遺伝は?ないが、 体質はあるかも
認知のゆがみ
→ 理解して客観的に判断 →ストレス軽減
こころのストレッチ
前向きに変換、プラス思考、 落ち込んでいる人にはやってはならない
うつ病
64%が内科、精神科受診は6%に過ぎない
こころとからだの両方に症状がでる
睡眠障害、倦怠感、食欲不振
高齢者には、味覚障害が多い
ポスター啓発「お父さん眠れてる?」が受診行動に結びついた
2週間続く睡眠障害は、受診を勧める、
抑うつ、喜び関心の喪失 (梅雨の時期の感覚に似ている?)
精神運動性の焦燥、制止
易疲労感、無価値感、不適切な罪責感 悪い方へ考える
希死念慮、自殺念慮、自殺企図
「急を要するサイン」 落ち着かずソワソワ動き回る、イライラをぶつける、ゆっくり話せない
急に穏やかになることは、要注意
2週間上記症状がる場合、相談、受診
3)高齢者のうつ病
典型的なうつ症状を示す人は少ない
症状がそろっていないので、見逃されやすい
症状の強弱がある
リスク因子、うつの既往、慢性疾患、配偶者の離婚・死別、身体障害、
認知症の初期症状と似ている
うつ病性仮性認知症とは
うつ病と認知症の鑑別 全く違く病気
4)うつ病の治療
身近な人に相談
受診 (からだの病気を除外してから)
とりあえずかかりつけ医が良い?
診断を受ける
治療を受ける
休養、環境調整、薬物治療、精神療法
*自殺未遂や自殺願望を口にしたら即受診
5)こころのサポート
ゲートキーパー
気づく、声掛け、支援へ繋げる
安易なアドバイスはしない
とにかく話を聴くこと
自分を考えをおしつけない
共感する、否定しない、
真剣に聴く(傾聴、耳を傾ける)
自分を考えを脇に置く
相手の言葉を要約して返す
相手の感情に共感する
まずは、うつ病に気づく、話をよく聴く(傾聴)、アドバイスはしない(自分の考えを言わない)、相手の言葉を要約し相手の感情に共感する、そして必要なら医療に繋ぐことが要点と理解しました。また、認知症との鑑別も重要ですね。
日時:平成31年3月7日 18:30~20:00
会場:レクチャーホール
1、開会
2、講演
高齢者のうつ病を理解しよう
~実践で役立つ知識・情報~
山形県立こころの医療センター
精神科認定看護師 安部 和明
1)最近の自殺の動向
H10に増加も、平成23年から減少傾向 ピーク時から1万人減った
景気、借金、社会運動
女性は変化なし。
若年層 自殺が多い
3月、5月が多い 次いで秋
無職に多い
鶴岡市、5年間で158名が自殺で死亡、最近は減少傾向、男性、女性の2倍
自殺前の96%が精神障害(うつ病、統合失調症、アルコール依存症)
2)うつ病について
うつ病は、脳の病気 気持ちの問題ではない
情報の伝達障害
ストレス、環境、・・が要因
遺伝は?ないが、 体質はあるかも
認知のゆがみ
→ 理解して客観的に判断 →ストレス軽減
こころのストレッチ
前向きに変換、プラス思考、 落ち込んでいる人にはやってはならない
うつ病
64%が内科、精神科受診は6%に過ぎない
こころとからだの両方に症状がでる
睡眠障害、倦怠感、食欲不振
高齢者には、味覚障害が多い
ポスター啓発「お父さん眠れてる?」が受診行動に結びついた
2週間続く睡眠障害は、受診を勧める、
抑うつ、喜び関心の喪失 (梅雨の時期の感覚に似ている?)
精神運動性の焦燥、制止
易疲労感、無価値感、不適切な罪責感 悪い方へ考える
希死念慮、自殺念慮、自殺企図
「急を要するサイン」 落ち着かずソワソワ動き回る、イライラをぶつける、ゆっくり話せない
急に穏やかになることは、要注意
2週間上記症状がる場合、相談、受診
3)高齢者のうつ病
典型的なうつ症状を示す人は少ない
症状がそろっていないので、見逃されやすい
症状の強弱がある
リスク因子、うつの既往、慢性疾患、配偶者の離婚・死別、身体障害、
認知症の初期症状と似ている
うつ病性仮性認知症とは
うつ病と認知症の鑑別 全く違く病気
4)うつ病の治療
身近な人に相談
受診 (からだの病気を除外してから)
とりあえずかかりつけ医が良い?
診断を受ける
治療を受ける
休養、環境調整、薬物治療、精神療法
*自殺未遂や自殺願望を口にしたら即受診
5)こころのサポート
ゲートキーパー
気づく、声掛け、支援へ繋げる
安易なアドバイスはしない
とにかく話を聴くこと
自分を考えをおしつけない
共感する、否定しない、
真剣に聴く(傾聴、耳を傾ける)
自分を考えを脇に置く
相手の言葉を要約して返す
相手の感情に共感する