鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

ほたる多職種研修会

2019-03-08 10:15:22 | 日記
ほたる多職種研修会、今回は高齢者のうつ病をテーマにこころの医療センター精神科認定看護師安部和明さんからレクチャーして頂きました。以下、講義メモです。

まずは、うつ病に気づく、話をよく聴く(傾聴)、アドバイスはしない(自分の考えを言わない)、相手の言葉を要約し相手の感情に共感する、そして必要なら医療に繋ぐことが要点と理解しました。また、認知症との鑑別も重要ですね。


日時:平成31年3月7日 18:30~20:00
会場:レクチャーホール

1、開会

2、講演
  高齢者のうつ病を理解しよう
  ~実践で役立つ知識・情報~
  山形県立こころの医療センター
  精神科認定看護師 安部 和明

 1)最近の自殺の動向
   H10に増加も、平成23年から減少傾向 ピーク時から1万人減った
   景気、借金、社会運動
   女性は変化なし。
   若年層 自殺が多い
   3月、5月が多い 次いで秋
   無職に多い
   鶴岡市、5年間で158名が自殺で死亡、最近は減少傾向、男性、女性の2倍
   自殺前の96%が精神障害(うつ病、統合失調症、アルコール依存症)
 
 2)うつ病について
   うつ病は、脳の病気 気持ちの問題ではない
   情報の伝達障害
   ストレス、環境、・・が要因
   遺伝は?ないが、 体質はあるかも
   認知のゆがみ
    → 理解して客観的に判断 →ストレス軽減
   こころのストレッチ
    前向きに変換、プラス思考、 落ち込んでいる人にはやってはならない
   うつ病 
    64%が内科、精神科受診は6%に過ぎない
    こころとからだの両方に症状がでる
    睡眠障害、倦怠感、食欲不振
    高齢者には、味覚障害が多い
    ポスター啓発「お父さん眠れてる?」が受診行動に結びついた
    2週間続く睡眠障害は、受診を勧める、
    抑うつ、喜び関心の喪失 (梅雨の時期の感覚に似ている?)
    精神運動性の焦燥、制止
    易疲労感、無価値感、不適切な罪責感 悪い方へ考える
    希死念慮、自殺念慮、自殺企図
     「急を要するサイン」 落ち着かずソワソワ動き回る、イライラをぶつける、ゆっくり話せない
     急に穏やかになることは、要注意
     2週間上記症状がる場合、相談、受診
   
 3)高齢者のうつ病
   典型的なうつ症状を示す人は少ない
   症状がそろっていないので、見逃されやすい
   症状の強弱がある
   リスク因子、うつの既往、慢性疾患、配偶者の離婚・死別、身体障害、
   認知症の初期症状と似ている
   うつ病性仮性認知症とは
   うつ病と認知症の鑑別 全く違く病気

 4)うつ病の治療
   身近な人に相談
   受診 (からだの病気を除外してから)
    とりあえずかかりつけ医が良い?
   診断を受ける
   治療を受ける
    休養、環境調整、薬物治療、精神療法
   *自殺未遂や自殺願望を口にしたら即受診
 
 5)こころのサポート
   ゲートキーパー
   気づく、声掛け、支援へ繋げる
   安易なアドバイスはしない
   とにかく話を聴くこと
   自分を考えをおしつけない
   共感する、否定しない、

   真剣に聴く(傾聴、耳を傾ける)
   自分を考えを脇に置く
   相手の言葉を要約して返す
   相手の感情に共感する

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鶴岡地区医療情報ネットワーク協議会

2019-03-08 09:32:33 | 日記
鶴岡地区医療情報ネットワーク協議会

日時:平成31年2月28日 19:00~
会場:荘内病院 会議室

1、開会

2、あいさつ

3、報告&協議

 1)ちょうかいネット参加施設と運用状況報告

 登録件数:H30年度は2336件を予想(前年度:2045)
   内訳:日本海からの開示申請、427、荘内病院から日本海への開示申請:85   
   パス:脳卒中171、大腿骨133、
   地域から:1138(予測)、うち荘内病院の開示件数は828(予測)/昨年度789
   全体として順調に推移している

 2)酒田の薬剤情報共有システムの運用状況について

酒田地区で調剤情報共有システムの運用を開始した。


 3)ケアマネジャーのちょうかいネット利用についてアンケート調査

   調査は53施設 回答 42施設
    是非、必要があれば 93%
    どんな情報が欲しいか:退院サマリ、看護サマリ、リハビリ記録
    庄内全域での利用条件の統一必要:81%
   アンケートで、ケアマネジャーからの閲覧要望が多いこともあり、
   5-6月頃から開示開始
   
 4)医療情報ネットワークの全県下への進捗状況と運用案について
  
   広域ネットワークの協定書、運用手順などについて説明 

 5)ちょうかいネットへの要望・改善点

   予算が通れば、電子カルテからワンクリックでNet4Uがみれるように改造する
   
4、その他

   Net4Uの歯科、薬局での普及のための活動
    病院からの働きかけが必要
    情報が多く、どこをみれば良いか分からない
    Net4U、別システムなので、面倒、遅い、
   酒田の薬剤情報システムについての問題点   

5、閉会

鶴岡地区医療情報ネットワーク協議会

平成31年月6日 19:00~
荘内病院 講堂

1、開会
2、会長あいさつ
3、報告
  1)平成30年度運用状況報告
  2)平成30年度事業実施報告
  3)システム検討委員会・地域連携検討委員会合同会議実施報告

   ・酒田地区 「調剤情報共有システム」の連携状況
     メディカルアイ社、

   ・介護系施設のちょうかいネット利用のニーズ調査
     53施設 回答 42施設
     是非、必要があれば 93%
     どんな情報が欲しいか:退院サマリ、看護サマリ、リハビリ記録
     庄内全域での利用条件の統一必要:81%

   ・山形県医療情報システムの広域連携の進捗状況

4、協議
  1)平成31年度の協議会事業計画

  2)その他
   ・鶴岡地区薬剤師会から酒田の調剤情報共有システムに関する質問
     鶴岡で導入するのであれば、鶴岡の薬剤師会全体で考える必要がる
     まずは、視察などしてはどうか?
     酒田地区は酒田市が補助金をだしている、鶴岡で導入するのであれば、市との交渉が必要ではないか。
     酒田方式で今後全国に普及するかはまだ分からない。
     様子をみることでも良いのではないか。


5、その他
  ・リーフレットの改訂

6、閉会

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