11月9日(土曜)、東北在宅医療推進フォーラム 「つなげよう連繋の輪」~支え
あえるまちを目指して~ を開催しました。
このフォーラムは、「公益財団法人在宅医療助成 勇美記念財団」の助成による
ものです。全国のブロックごとに在宅医療の推進を目的とした活動が行われてい
るようです。東北では、4回目となりますが本年度予定であった青森での開催が
困難となったため、急きょ鶴岡で開催する運びとなったものです。
川越先生の基調講演にもありましたが、地域包括ケアシステムが必要な背景は以
下です。
・85歳以上が急増
・独居高齢者、認知症高齢者が増加
・85歳以上は半数が介護サービスを利用、加えて医療や
生活支援サービスに対するニーズも、医療リスクも高い
・介護費用も8兆円に達し、65歳以上の介護保険料も月額5000円へ
・介護保険だけで、高齢者の生活すべてを支えることは困難
対策として、地域の様々な資源(医療・介護サービス(共助))、近隣の助け合
いやボランティア(互助)を総動員して、必要な方に必要な支援が提供される仕
組みづくりが必要
そのためには、地域でのケアマネジメントが極めて重要になってきます。
その担い手は、市町村の責任のもとでの地域包括支援センターになるわけですが、
現状では、行政、医師会などの積極的な関与なくしては、実現は難しいのではな
いかと感じています。このフォーラムを通して、地域包括ケアシステム(=超高
齢社会のまちづくり)における医師会の役割の重要性を改めて認識しました。
以下のフォーラムのプログラムです。
なお、フォーラム終了後は、グランドエル・サンに場所を移し、講師の川越先生、
コーディネータ役の秋山さん、各県の拠点事業に関わっている皆さんなどと懇親
を深め、さらに三原宅で、ワインで盛り上がりました(^_^;)。
第一部
座長:一般社団法人鶴岡地区医師会 副会長 土田 兼史
基調講演
「在宅医療における鶴岡地区の取り組み」
般社団法人鶴岡地区医師会 会長 三原一郎
特別講演
「人口動態/政策動向からみた これからの在宅医療・ケアに期待される役割」
国立社会保障 人口問題研究所 川越雅弘
第二部
シンポジウム 「拠点事業の現状と今後の展望」
コーディネーター:秋山美紀先生
1)チームもりおかの現状とこれから ~岩手県内の状況を踏まえて~
岩手県 医療法人葵会 チームもりおか副所長 井川 斉
2)在宅連携拠点時在宅連携拠点事業について
宮城県 医療法人社団爽空会 岡部医院 佐藤隆裕
3)拠点事業の現状と今後の展望
秋田県 医療法人 正和会(小玉医院)地域連携部 菅原則次
4)地域医療連携室ほたるの活動
山形県 一般社団法人鶴岡地区医師会 地域医療連携室長 中村秀幸
5)在宅医療連携事業の平成25年度継続活動報告
福島県 JA福島厚生連塙厚生病院 星 竹敏
ディスカッションでは、地域で、多職種間あるいは行政との「顔のみえる関係」
をどのように構築していくかを主なテーマに、フロアーとともに活発な意見交換
が行われました。
以上
懇親会などの写真