県医師会主催によるHPKIと医師資格証に関する研修会が山形市で開催されました。
座長を頼まれていた関係もあり、出席してきました。
演者の矢野さんとは、15年以上の付き合いになりますが、医療情報のセキュリティーに関しては日本のトップクラスにある人です。
講演は、前半が全国の医療情報ネットワークの現状、後半はHPKIと医師資格証の話でした。
HPKIとは、ネットワーク上で「私は医師の鶴岡太郎である」ことを証明するための仕組みです。
このときに必要になるのが、医師資格証というICカードです。
従って医師資格証の発行には、厳重な診査が必要になります。
一方で、医師資格証の利用場面としては、
1、身分証明書としての活用、
緊急災害時の医師としての身分証明、偽医師防止など、
2、非接触カードとしての活用
研修会、講習会の出欠管理、受講履歴、単位取得状況の確認など
3、医療情報ネットワークでの活用
情報提供書の印鑑の代わりとなる「署名」と 情報ネットワークへのログインの際の「認証」
が想定されていますが、本命である3に関しては、これからどの程度普及していくのか先が読めない状況というのが本音のようです。
とはいっても、今後活用する場面の増えてくるでしょうし、現在無償で手に入れることができます。もっていて損はないかと思いますので、申請してみてはいかがでしょうか。
全国での配布枚数(申請を含む): 7163件、山形県:43件
なお、Net4Uでは、医師資格証による署名を付与した情報提供書が作成可能です。
(紙に印刷し押印し保存の必要がなくなります)。
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HPKIと医師資格証の最新動向についての講演会
日本医師会総合政策研究機構 主任研究員 矢野 一博 氏
日時:平成28年11月1日 18:30~20:00
会場:ホテルメトロポリタン山形 3階「朝日」
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1、ICTを用いた地域医療連携ネットワークについて
地域医療情報ネットワークの概要 地域医療連携調査(2015)
連携ネットワーク数:253
2001年から急速に増加(再生基金の影響)
運営主体:病院が多い、次いで医師会、NPO・協議会、行政、企業
対象:二次医療圏が多いが、次いで県全域での連携 70%が休眠
参加施設:急速に増えた、薬局、歯科、介護の延びが顕著
診療所、病院、薬局、介護、歯科
運営主体別:医師会>NPO・協議会>病院>行政
参加患者数:115万人 共有:70万
運営主体別参加患者数:
連携している疾病:脳血管障害、大腿骨、がんが多い、認知症が延びている
提供しているサービス:画像が多い、 電子紹介状が延びている
共有できる常法項目:
情報共有の形態の推移:
通信の回線:インターネットVPN(IPSec)、IP-VPN、
ログイン:IDとパスワード(203地域)、HPKI電子証明書(34)、2要素認証
経費概要:3000万程度が多い、1億で収まる程度 MMWIN:10億 再生基金の10%はベンダーへ
負担:参加施設、自自他医、厚労省、医療関係団体(含む医師会) 保険者(これからは)
維持費:年800万 保守:564万
負担者:参加施設、自治体
サービス料金・参加料:病院>診療所>介護>薬局
無料にしているところが多い
情報ネットワークへの追い風
検査・画像情報提供加算、電子的診療情報評価料
電子処方せん:電子的な処方せんが認められた、HPKI電子署名、サーバ(運営主体が必要)が必須、
非現実的なしくみであり、まだ普及しない、させないのが現状
2、HPKIと医師資格証について
HPKIの歴史
・医療情報ネットワーク基盤検討会
・HPKIのターゲット:26資格
医師の部分は医師会で 薬剤師会(来年度から)、歯科医師会検討段階、3師会連携
看護師:MEDIS、
・HPKI:3か所で発行、
・医師資格証は、公的な身分証
・機能=電子署名と認証
・国税庁に届けてあり、身分証として利用可能。(公的身分証ではない)
・使い方
-身分証としての活用
-JAL DOCTOR登録制度
-非接触カードとしての活用
生涯教育制度などの単位管理:受講履歴や単位の取得を確認、申請書類の印刷
総合出欠単位管理システムへの発展
-ICTでの活用
電子紹介状への電子署名で利用 (先進事例:まめねっと、はれやかねっと、いばらぎ安心ねっと)
・医師資格証の発行数
申請数:7163件、山形県:43件、
3、診療情報提供書等の電子的な送受に関する評価
検査・画像情報提供加算
電子的診療情報評価料
HPKIによる電子紹介状は必要ない
4、日医の取り組み
ASP電子署名サービスの無料提供
SSL/TLS1.2 でも算定可能
文書交換システム:電子署名された文書の中継サーバー
5、日医の新たな取り組み
安全な通信環境の整備
レセプトオンラインのネットワークでは、IP-VPN 70% 、インターネットVPN 25%
医療分野専門ネットワーク(ネットワークの交換規格、相互接続機能)
地域医療ネットワークの相互接続を可能とする
座長を頼まれていた関係もあり、出席してきました。
演者の矢野さんとは、15年以上の付き合いになりますが、医療情報のセキュリティーに関しては日本のトップクラスにある人です。
講演は、前半が全国の医療情報ネットワークの現状、後半はHPKIと医師資格証の話でした。
HPKIとは、ネットワーク上で「私は医師の鶴岡太郎である」ことを証明するための仕組みです。
このときに必要になるのが、医師資格証というICカードです。
従って医師資格証の発行には、厳重な診査が必要になります。
一方で、医師資格証の利用場面としては、
1、身分証明書としての活用、
緊急災害時の医師としての身分証明、偽医師防止など、
2、非接触カードとしての活用
研修会、講習会の出欠管理、受講履歴、単位取得状況の確認など
3、医療情報ネットワークでの活用
情報提供書の印鑑の代わりとなる「署名」と 情報ネットワークへのログインの際の「認証」
が想定されていますが、本命である3に関しては、これからどの程度普及していくのか先が読めない状況というのが本音のようです。
とはいっても、今後活用する場面の増えてくるでしょうし、現在無償で手に入れることができます。もっていて損はないかと思いますので、申請してみてはいかがでしょうか。
全国での配布枚数(申請を含む): 7163件、山形県:43件
なお、Net4Uでは、医師資格証による署名を付与した情報提供書が作成可能です。
(紙に印刷し押印し保存の必要がなくなります)。
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HPKIと医師資格証の最新動向についての講演会
日本医師会総合政策研究機構 主任研究員 矢野 一博 氏
日時:平成28年11月1日 18:30~20:00
会場:ホテルメトロポリタン山形 3階「朝日」
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1、ICTを用いた地域医療連携ネットワークについて
地域医療情報ネットワークの概要 地域医療連携調査(2015)
連携ネットワーク数:253
2001年から急速に増加(再生基金の影響)
運営主体:病院が多い、次いで医師会、NPO・協議会、行政、企業
対象:二次医療圏が多いが、次いで県全域での連携 70%が休眠
参加施設:急速に増えた、薬局、歯科、介護の延びが顕著
診療所、病院、薬局、介護、歯科
運営主体別:医師会>NPO・協議会>病院>行政
参加患者数:115万人 共有:70万
運営主体別参加患者数:
連携している疾病:脳血管障害、大腿骨、がんが多い、認知症が延びている
提供しているサービス:画像が多い、 電子紹介状が延びている
共有できる常法項目:
情報共有の形態の推移:
通信の回線:インターネットVPN(IPSec)、IP-VPN、
ログイン:IDとパスワード(203地域)、HPKI電子証明書(34)、2要素認証
経費概要:3000万程度が多い、1億で収まる程度 MMWIN:10億 再生基金の10%はベンダーへ
負担:参加施設、自自他医、厚労省、医療関係団体(含む医師会) 保険者(これからは)
維持費:年800万 保守:564万
負担者:参加施設、自治体
サービス料金・参加料:病院>診療所>介護>薬局
無料にしているところが多い
情報ネットワークへの追い風
検査・画像情報提供加算、電子的診療情報評価料
電子処方せん:電子的な処方せんが認められた、HPKI電子署名、サーバ(運営主体が必要)が必須、
非現実的なしくみであり、まだ普及しない、させないのが現状
2、HPKIと医師資格証について
HPKIの歴史
・医療情報ネットワーク基盤検討会
・HPKIのターゲット:26資格
医師の部分は医師会で 薬剤師会(来年度から)、歯科医師会検討段階、3師会連携
看護師:MEDIS、
・HPKI:3か所で発行、
・医師資格証は、公的な身分証
・機能=電子署名と認証
・国税庁に届けてあり、身分証として利用可能。(公的身分証ではない)
・使い方
-身分証としての活用
-JAL DOCTOR登録制度
-非接触カードとしての活用
生涯教育制度などの単位管理:受講履歴や単位の取得を確認、申請書類の印刷
総合出欠単位管理システムへの発展
-ICTでの活用
電子紹介状への電子署名で利用 (先進事例:まめねっと、はれやかねっと、いばらぎ安心ねっと)
・医師資格証の発行数
申請数:7163件、山形県:43件、
3、診療情報提供書等の電子的な送受に関する評価
検査・画像情報提供加算
電子的診療情報評価料
HPKIによる電子紹介状は必要ない
4、日医の取り組み
ASP電子署名サービスの無料提供
SSL/TLS1.2 でも算定可能
文書交換システム:電子署名された文書の中継サーバー
5、日医の新たな取り組み
安全な通信環境の整備
レセプトオンラインのネットワークでは、IP-VPN 70% 、インターネットVPN 25%
医療分野専門ネットワーク(ネットワークの交換規格、相互接続機能)
地域医療ネットワークの相互接続を可能とする