鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

No.278 (三師会)

2014-02-18 09:03:17 | 日記
医師会長だより、暫くさぼってしまいました。

2月14日に行われた三師会を報告しておきます。当地区の三師会の歴史については詳しくはありませんが、医師会、歯科医医師会、薬剤師会の親睦を主な目的に始まった会だと認識しています。当番持ち回りとし、担当したところが話題提供、その後懇親会という流れで行っています。今回は、医師会が当番ということで、ほたる室長の中村先生から「歯科・薬剤師との連携 ~ほたるの活動~」という大変興味深い講演を頂き、懇親会で親睦を深めました。

ここ数年、庄内プロジェクトの活動やほたると歯科医師会、薬剤師会との定期的なミーティングなどを通して、三師会の関係は、単なる親睦から地域の医療の質向上のためという目的をもったより進んだ関係になってきていると思っています。

以下、中村先生の講演から一部を紹介します。

●訪問看護および診療の現状

・往診している34診療所で合計、425名の定期的な訪問が行われている市内では鶴岡駅北地域が往診が少ない、東田川郡では回答がない診療所があり把・握が困難である
・訪問看護は市内2か所(医師会ハローナースと医療生協きずな)でそれぞれ303名、183名で、合計486名の定期訪問看護が実施されている
・本部とサテライト間は6-7kmである
・山間(朝日村)や海沿い(温海町)など訪問するまでに1時間かかる地域もある

●歯科医師会との連携

・訪問歯科資料相談窓口をほたる内に設置
  診療申込み件数:24年度17件、25年度26件、

・地域のさまざまな会(介護者のつどい、家族介護者交流のつどいなど)での口腔ケア普及へむけた出張講演を25年度は18回実施

・訪問歯科診療導入により歩行可能となった1例

93歳、男性。脳梗塞でほぼ寝たきり状態となるが、自分の歯で食べたいという希望があり、ほたるへ訪問歯科診療の依頼。羽黒の歯科医師が訪問し、義歯、かみ合わせなど調整を行ったところ、2週間後には立ち上がり、自由に歩行もできるようになった。認知症も改善した。本例のように義歯の調整だけでも改善する例が少なからずあるので、在宅においても歯科診療の積極的な導入を検討すべきである。

●薬剤師との連携

・薬の相談窓口の設置、お薬相談依頼書の作成、在宅薬剤(居宅療養)管理指導依頼書作成、薬剤師と多職種の意見交換会の開催

・お薬の相談窓口事例

患者:脳血管疾患後遺症で左上下肢麻痺・うつ病。ケアマネから、かかりつけ医から17種類の内服薬が処方され、『薬を減らしたい』との相談。下剤関連だけで4種類の処方があり、ケアマネから患者に確認したところ、『排便コントロールがうまくいかず困っている』という問題も判明した。かかりつけ薬局にも状況説明し、患者・ケアマネなどと連絡を取り、次回の受診時
(来週)に下剤などの処方を見直すこととなった。


次   第

    司会進行:小野理事

1.開    会  

2.会長あいさつ   鶴岡地区医師会会長  三 原 一 郎

3.プレゼンテーション
「歯科・薬剤師との連携 ~ほたるの活動~」
鶴岡地区医師会 理事  中 村 秀 幸

4. 質 疑 応 答   

5. 懇 親 会

乾  杯  鶴岡地区歯科医師会会長  荻 原  聡 様

歓  談


6.閉    会     鶴岡地区薬剤師会会長   小 池 正 純 様
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